What's FL Studio?

FL Studio 10 is the fastest way from your brain to your speakers.
――――FL Studioは、頭の中のイメージを最も速く耳へとお届けします。



FL Studioとは?

  • FL Studio は、ベルギーの Image-Line Software によって開発された DAW (Digital Audio Workstation)
公式では "FL Studio is a complete software music production environment(完全な音楽製作環境のためのソフトウェア)"
と紹介されている。

詳しくは↓
+ 公式サイト「What can FL Studio do?」全訳

  • 2011年5月末現在、 Windows版のみが存在 する。Mac版の開発は(公表された限りでは)予定されていない。
対応するMac環境としては「Intel Mac with Bootcamp(running XP or Vista(現在は7も対応))」とアナウンスされている。
ただし、2011年6月20日、iOS向けアプリ「FL Studio Mobile」(iPhone & iPod Touch版)・「FL Studio Mobile HD」(iPad版)が発売された。

  • 本ソフトは、Ver.3.xまで「FruityLoops」という名前であった。
というのは、本ソフトは元々、ドラムなどの「ループ」を制作することに特化したソフトであり、この名称はそれに由来する。
Ver.4になった際、新たにオーディオトラックが実装されたことにより、本ソフトはいわゆるDAWの機能を
ほぼ備えることとなり、同バージョンより「FL Studio」と名を改めた。
以降バージョンアップは続き、2011年3月にFL Studio10がリリースされている。

  • 「FL Studio」の正式な略語は存在しないが、ユーザーは(Image-Lineスタッフも)略す場合「FL」と呼ぶことが多い。
(Fruityということでロゴマークがフルーツであり、日本ユーザーの間で「果物」と呼ばれていたこともあったが、最近はあまり聞かれない)



得意とするジャンル

FL Studioではどのようなジャンルの音楽も制作可能だが、特にダンス系・クラブ系のコンポーザーに好かれる傾向がある。
その理由は主に以下の通り。

パターンを組み合わせて楽曲を作りあげるというソフトウェアコンセプト

  • 曲を「任意の『パターン』の集まり」と捉え、まず曲に必要な 「パターン」 をいくつか定義した後、
それらを組み合わせてひとつの 「ソング」 を組み立てる、というのがこのソフトにおける楽曲制作のコンセプトである。
このことより、 一定のドラムパターンで押し通すダンスミュージックなど、
あるパターンが繰り返し登場する曲の製作を得意とする。

  • 例えば、ハウスミュージックなどでは曲を通してキック(バスドラム)が4つ打ちをしていることが多いだろう。
この場合FL Studioでは1曲分キックを打ち込み続けるのではなく、まず「1小節分の長さの4つ打ちキック」というパターンを作る。
あとは、ソングを組み立てる場である「プレイリスト」に最初から最後まで先ほどのパターンを貼り付ければ完了である。
パターンの連続貼り付けは、マウスドラッグやショートカットキーなどで容易・高速に出来る。

この方法の利点は部分ごとの変更・組み換えが容易になる事だ。
ブレイクやフィルなど4つ打ち以外の動きをする部分では、その部分のパターンだけを入れ替える事が出来る。

"大体同じだけど少しだけ違う"シンセのメロディを使うことも、ダンス系トラックでは多い。
この場合も、元となるパターンを複製し、変えたい部分だけを変更してプレイリストに貼ればいいのでスムーズ。

  • もちろん、パターンはいくらでも長くすることが出来る。
曲の最初から最後まで、メロディを一本のパターンに打ちこむことも可能。


ステップシーケンサ標準搭載

  • 打ち込みの形式としてお馴染みピアノロールだけでなく ステップシーケンサ が実装されている。
ステップシーケンサは1小節を16分音符16個でわかりやすく表示したものである(小節ごとのステップ数、小節数は変更可)。
ドラムパターンなどを作る際、ステップシーケンサで鳴らしたい音の部分をクリックするだけで、 直感的に手早く 作業することが出来る。
(ステップシーケンサとピアノロールは併用出来るので、複雑なシンセの動きなどと一緒になったパターンを作ることも可能)


付属シンセ・エフェクターがダンス系トラック向き

  • FL Studioにはソフトシンセ、エフェクターが多数付属する。ただし、プラグインの中には、グレードにより
「デモ版」のものも存在する。これは正式版を別途購入するか、FL Studio自体のアップグレードにより
正式版を入手できる(中には別途購入するしかないものもあるが)。
これら付属シンセ・エフェクターには、主にダンス系トラック制作時に役立つ物が多い。
特に以下の二つは人気が高くよく話題になる。

パワフルな出音(と複雑な操作性)に定評のあるシンセ。
リード、パッド、シンセベースetc...非常に多いプリセット数を誇る。

マルチバンド・マキシマイザー。マスタリングだけでなく、ドラムなどの存在感のある音作りに便利。



初心者から見たFL

FL Studioは独特な製品コンセプトを持ったソフトウェアでとっつきにくそうだが、
DTM初心者が初めてのDAWとして選択する価値は十分にある。
また、ダンス系トラックへの挑戦を考えている人にはさらに利点が多い。

コストパフォーマンスが高い

  • FL StudioはDAWの中では比較的値段が安いため、初めてDAWを買うという人にも手が出しやすい。
Image-Lineのサイトからダウンロード購入した場合、 最上位エディションで299米ドル (レートにもよるが大体2万円強)。
クレジットカードなどを持っておらず、ダウンロード購入が不可な場合でも日本の販売代理店フックアップ社から、
3万円弱でパッケージ版を購入可能である。
2011年5月末現在、フックアップ社より販売されているパッケージ版はまだFL Studio9 フックアップでもFL10が取り扱い開始しました)

  • 本ソフトは「 FREE for LIFE 」というサポートを打ち出している。つまり、一度ユーザー登録すれば、
(同じグレードの製品は)一生無料でバージョンアップを受けることが出来る。
ただし、この権利を得ることが出来るのは ダウンロードバージョンのユーザーのみ であり、(フックアップの
製品も含め)パッケージユーザーは、Image-Lineのサイトにて、
39米ドルで「 Lifetime updates to 〇〇(エディション名) 」権の購入が必要である。


楽曲制作の即戦力となるシンセ・エフェクター・音声サンプルが多数付属

  • 前述した通りFL Studioには多くのプラグインが付属する。
その種類は、ジェネレーターなら ピアノ・ギター・ベース・ドラムマシン・シンセサイザ etc...
エフェクターなら、 リバーブ・ディレイ・コーラス・ボコーダー・フィルター・EQ・リミッター・コンプレッサー etc...
と多彩で、とりあえず楽曲制作に必要なものはひと通り揃っている。
また、ドラム音やFX、ボーカル、(少ないが)オーケストラサウンド等の音声サンプルも多く付属する。 *1
特にダンス系トラックにおいては、付属物だけで十分に作品が完成する。


デモソングのプロジェクトを参照出来る

  • 「他の人の作業風景が見たい」と考えるDTM初心者は多いだろう。
FL Studioにはプロ・セミプロが作成した プロジェクトファイルが多数付属 している。
(FL Studioを起動し、FILE -> Open -> Cool stuff *2
エフェクトの使い方、MIDIの打ち込み方など身になる情報が満載で大変参考になるはず。



その他特徴

  • 対応フォーマットは以下の通り(2011年5月末現在)
VST/VSTi/VST2, DXi, DXi2, MP3, WAV, OGG, MIDI, ASIO, ASIO 2, REWIRE, REX 1 & 2
以下は付属プラグインDirectWaveを通すことにより対応
AKAI AKP (S5/6K,Z4,Z8), Battery (version 1), MPC, Reason, Kurzweil, EXS24, Kontakt (version 1 & 2), Recycle, SFZ+ and SoundFont2

  • FL Studio自体がVSTi/DXiとして、他のDAW上などで動作する。
さらに、このソフトはRewireホスト/クライアントとしても動作可能である。

  • WAV、mp3、OGG、MIDI の書き出しが可能。さらにWAVはACIDizeすることも可能であるため、ACIDなど
ループシーケンサで使うためのループファイルの制作にも適している。



FL Studioの弱点

日本語化未対応

  • 本ソフトは日本語化に対応していないため、 各種ツール・オプション・パラメータ名などは全て英語表記 される。
DTM用語の意味を大体把握できている人にとっては何の問題もないが、(英語ができない)DTM初心者には厳しいかもしれない。
また、Image-Lineから直接ダウンロード購入する場合、注文取引やサポートなどすべてが英語なので敷居の高さがある。

対応策だが、当wikiや個人ブログなどにかなり詳しい日本語の解説が載っているため、
それらを参照しながら操作に慣れていくしかない。半年もしないうちに一般的操作はマスター出来るだろう。
また、フックアップ社からパッケージ版を購入した場合、日本語のヘルプファイルが付属する。
(日本語なのはヘルプファイルのみである)

  • ちなみに、バージョン10.0.2にて日本語名ファイルの取り扱いには対応した。
つまり、日本語ファイル名が付いているオーディオファイルを読み込んでも、文字化けしなくなったということである。


オーディオファイルの取り扱い

  • 昔から「ループファイルを始めとしたオーディオファイルの取り扱いに弱い」という指摘があったが、
優秀なサンプルスライサー「Slicex」の搭載や、オーディオクリップを並べるプレイリストのインターフェース改善などでだいぶ扱いやすくなってきた。
ループファイルの取り扱いに特化したACID等には敵わないが、もはや致命的な問題ではない。



デモ版を試す

「独特すぎて使いにくそう」「自分のPCで動くだろうか」
「安いゆえに出音が気になる……」「付属シンセってどんな音だろう」
そんなあなたはFL Studioのデモ版を試してみることが出来る。
http://flstudio.image-line.com/documents/download.html

『デモ版シンセのいくつかの音が時々とぎれる』『プロジェクトの保存ができない』
という制限以外は 製品版と同等の機能を試せる。
WAVやmp3へのエクスポートまで出来てしまうため、デモ版で楽曲を完成させる事も可能。

主観や個人の環境に左右されそうな疑問を質問スレに書きこむ前に、 まずは触ってみて、自分で判断しよう。

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