MS
GuillainBarre
細胞数 総蛋白
正常 60-150 0-5 14-45 50-75
MS 130 4 50↑ 65
GB 3 120↑↑ 60


髄液採取
一般的には腰椎穿刺法
検査は通常、第四腰椎と第五腰椎の間から針を刺し、脊髄液を採取   
4 5 髄液採取

後頭顆穿刺法、頸椎側方穿刺法もある

腰椎穿刺の禁忌と副作用
禁忌
脳ヘルニアの徴候や可能性があるとき→眼底検査でうっ血乳頭がないことを確認
脳腫瘍などの頭蓋内圧亢進症状としての乳頭浮腫は腰椎穿刺禁忌
ギランバレー症候群の乳頭浮腫では検査の適応
副作用
腰椎穿刺後頭痛: 約半分の症例でみられる。検査後は12~24時間の臥床を指示。

髄液組成の異常
外観異常
血性髄液: くも膜下出血、脳出血脳室穿破
キサントクロミー(黄色調): くも膜下出血後4週以内、総蛋白増加、黄疸
混濁: 髄液細胞数増加
髄液圧異常
髄圧亢進: 脳腫瘍、脳血管障害、脳膿瘍、髄膜炎、脳炎、Addison病、Cushing症候群、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、ステロイド薬、肥満、月経、妊娠、ビタミンA過剰、テトラサイクリン、高度の血圧上昇、肺性脳症など
髄圧低下: 髄液漏、脱水
細胞数増加
単核球増加: ウイルス性髄膜炎、結核性髄膜炎、真菌性髄膜炎、ウイルス性脳炎、神経梅毒、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、脳腫瘍など
多核球増加: 細菌性髄膜炎、脳膿瘍など
髄液糖低下
髄膜炎: 細菌性髄膜炎、真菌性髄膜炎、結核性髄膜炎、癌性髄膜炎
ウイルス性脳炎
遅発性ウイルス感染症
神経梅毒
その他: サルコイドーシス、神経ベーチェット病、SLE、くも膜下出血後
蛋白細胞解離: 細胞数正常、蛋白増加
ギランバレー症候群
糖尿病性神経障害
アルコール性神経炎
家族性アミロイドニューロパチー
くも膜下腔の閉鎖時
Gilles de la Tourette症候群
中枢神経系内でIgG産生
感染症: 亜急性硬化性全脳炎、進行風疹性全脳炎、急性ウイルス性脳炎や髄膜炎、神経梅毒、AIDSなど
その他: 多発性硬化症、神経ベーチェット病、SLE
オリゴクロナルバンド: 免疫グロブリン出現領域に検出される均一な細い複数本のバンド
多発性硬化症
亜急性硬化性全脳炎
最終更新:2009年08月15日 12:41