百詩篇集

  百詩篇集 (Les Centuries)は、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』(以下『予言集』)の主要部分をなす四行詩集である。しばしば『予言集』そのものの通称としても用いられる。
 日本では 詩百篇 百詩集 百篇詩集 などと訳されることもある。「ある占星師の話」での渡辺一夫訳、『十六世紀フランス文学』(V.-L.ソーニエ)での二宮敬・山崎庸一郎・荒木昭太郎訳、『プレイヤード派の詩人たち』(Y.ベランジェ)・『ノストラダムス予言集』での高田勇伊藤進訳などが、全て「詩百篇」を採用していることからすれば、学術的にはそれを実質的な「定訳」とみなすべきなのかもしれない。当「大事典」では、それに特段の異を唱えようという意思はないが、成り行き上、単数の Centurie を「百詩篇」、複数の Centuries を「百詩篇集」と訳し分けているので、その点ご了解いただきたい。
 なお、諸世紀というよく知られた訳語は不適切な訳である。

 ノストラダムスが生きている間に確実に出版されたのは第7巻までである。
 第8巻から第10巻については概ね本物と見なされているが、ミシェル・ショマラブリューノ・プテ=ジラールのように、正統性に疑いを持つ者もいる。
 第11巻と第12巻は大いに疑わしい。ましてや第11巻と称する六行詩やクロケットが紹介している新発見予言などは論外である。 

全訳集

 以下で提供する翻訳は、先行する翻訳のうち比較的信頼性が高いと思われるもの、具体的には高田勇伊藤進による日本語訳 *1エドガー・レオニエヴリット・ブライラーピーター・ラメジャラーらの英語訳 *2ピエール・ブランダムールジャン=ポール・クレベールらの現代フランス語訳 *3 などを参照して、当「大事典」でオリジナルに訳出したものである。訳にあたっては、文学的な格調高さよりも平易に意味を伝えることに重点を置いた。
 なお、従来スタンダードな訳文として信奉者側のみならず懐疑派などにも利用されてきた山根和郎*4大乗和子*5 などを引き合いに出し、その誤訳や不適切な訳を指摘することも行っているが、これはより正確な訳を作り上げる上で明らかにおかしな訳は排除しておくべきと考えるためであり、それぞれの訳者個人を攻撃する意図はない。
 百詩篇集に付随していた二つの序文(セザールへの手紙アンリ2世への手紙)は、当「大事典」では当面は概略の説明にとどめる。全訳は姉妹サイトのものを参照のこと。



近現代に追加された偽の百詩篇



名前:
コメント:

|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|