ゲンジ通信あげだま

 『ゲンジ通信あげだま』は、テレビ東京系で1991年10月4日から1992年9月25日まで毎金曜日に放送されていたテレビアニメ。全51話。


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内容

 主人公・源氏あげだまが、ワープロを模したロボット・ワープ郎と「変換」し、正義のヒーロー・あげだマンとなって敵と戦うギャグアニメである。

ノストラダムス関連

 あげだマンの敵となるのが、ノットリダマス11世こと富豪の九鬼雷蔵 (くき らいぞう)とその孫娘・九鬼麗、および彼らが作り出す合成獣である。
 彼らの作戦は『ノットリダマスの大予言』を解釈した結果に基づいているが、解釈においては「超人」を「町人」(ちょうじん。正しくは「ちょうにん」だという指摘は本編でもなされた)と読み替えるなど、強引なこじつけが展開される。
 これが、ノストラダムスの信奉者にしばしば見られる、トンデモ解釈のパロディになっていることはいうまでもない。志水一夫がアニメ雑誌『アニメージュ』の連載でノストラダムスを取り上げた際にも、話の枕にこの作品を使っていた*1
 この作品の企画が練られていたと思われる1990年代初頭は、湾岸危機から湾岸戦争へ至る国際情勢と連動し、日本でもいわゆる「トンデモノストラダムス本」が数多く出版された時期であった。この作品のモチーフは、そうした風潮とも関係があったのかもしれない。

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最終更新:2010年10月27日 22:16

*1 志水「アニメでいろいろ考えた第6回 年の瀬だから考えた1999年7の月」(『アニメージュ』1992年12月号)