原文
La grand Cité qui n'a pain à demy,
Encor vn coup la sainct Barthelemy
1,
Engrauera au profond de son ame
2,
Nismes, Rochelle, Geneue & Montpellier,
Castres
3, Lyon, Mars entrant au Belier
4,
S'entrebattront le tout pour vne Dame
5.
異文
(1) Barthelemy : Berthelemy 1600Au 1600Mo 1611 1628dR 1649Ca, Bartelemy 1627Di
(2) ame : Ame 1672Ga
(3) Castres : Castre 1611 1627Ma 1627Di 1644Hu, Castrei 1649Xa
(4) Belier : belier 1600Mo
(5) Dame : dame 1600Mo
日本語訳
その大都市はパンを半分しか持てず、
さらに聖バルトロマイの一撃は、
その魂の奥底に刻み込むだろう。
ニーム、ラ・ロシェル、ジュネーヴ、モンペリエ、
カストル、リヨン。
マルスは白羊宮に入っている。
一人の婦人のせいで皆が争い合うだろう。
信奉者側の見解
テオフィル・ド・ガランシエールは1572年8月の聖バルトロマイ(サン=バルテルミー)の祝日に起きた「サン=バルテルミーの虐殺」の予言とした。この事件はパリ(「大都市」)で起こり、フランス中に波及した。黒幕と目されていたのは、王太后カトリーヌ・ド・メディシス(「婦人」)であった。
ほかに、未来にサン=バルテルミーの虐殺を髣髴とさせるような事件が起こると解釈する者もいる。
アンドレ・ラモン(1943年)は、1943年5月以降にフランスで多くの人命が失われることの予言とした。
同時代的な視点
この詩の出版は1605年のことである。当然にして事後予言が疑われるべきだろう。
その他
1600Au では50番になっている。
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最終更新:2020年01月25日 02:23