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「シマ、起きてたのか。」
トラックの前で座り込んでいる嶋本の足元に、真田の大きな影ができる。
見上げると先ほどの少し険しい表情とは違う、どちらかと言えば穏やかな表情の真田がこちらを見ていた。
「眠れへんくて。」
「しっかりと休んでおけよ。」
真田は嶋本の横に腰を下ろし、胸のポケットからタバコを取り出す。
「・・・俺ももろてええですか?」
「珍しいな。」
嶋本にタバコを一本手渡し、ライターに火をつけた。
一つの火に二人で顔を近づける。
煙と共に苦い香りがあたりを包んだ。
「・・・神林に話したんすね。」
「聞いていたのか?」
「俺だけやないですよ。五十嵐機長も。」
「イガさんが?」
嶋本が頷くと、真田は「そうか。」と小さな声で言った。
「まだ、夢見ますか?」
「え?」
「うなされてはります。時々。」
「・・・・」
「俺も、見ますよ。・・・西海橋んときの夢。」
「っ・・・」
嶋本は苦笑いして見せると、足元でぎゅっとタバコをひねり消した。
「現役のトッキューで、真田さんとおんなじ思いしたんは、たぶん俺だけです。」
「シマ・・・」
「バディを、目の前で見殺しにせなあかん判断を下す悔しさ知ってんのは俺だけです。」
「・・・すまない。」
「謝らんでください。」
真田の足元に、長くなったタバコの灰が落ちた。
嶋本は真田の手からタバコを取り上げると先ほどと同じように地面でひねり消した。
「せやから、逆に真田さんもわかるでしょ?・・・・伊藤サンの気持ち。」
「・・・」
「俺がこんなん言うんもおこがましいけど」
嶋本はまっすぐに真田の目を見据えた。
「大丈夫、です。」
その言葉に、真田は自分の奥深くに眠る分厚い氷がゆっくり溶け出した気がした。
「シマ」
「はい。」
「少しだけ肩を借りていいか?」
「肩どころか胸貸しますよ。」
真田の首に手を回し、自分の胸に引き寄せる。
トクン、トクン、と嶋本の早めの鼓動が耳に届いた。
「俺は神兵なんかじゃない。ただの弱い人間だ。」
「知ってます。」
嶋本の手にぎゅっと力がこもる。
「せやけど、それ知ってんのは俺だけでええです。」
「うん。」
「みんなの前では神兵で、俺の前でだけ弱いトコ見せてください。」
「うん。ありがとう。」
見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねる。
死の臭いばかりが漂う過酷な現場で、ここには確かに生命の力があった。
この状況だからこそ、二人は確かめ合いたいと思う。
生きていることを。
安心できる場所があるということを。
「俺はお前がいて、本当に良かったと思う。」
「俺かて同じです。」
「明日からも頑張ろう。」
「助けを求める声がある限り、ですよね?」
真田は微笑み、大きく頷いた。
そして立ち上がると嶋本に手を差し伸べる。
その大きな手の平に、嶋本は自分の手を重ねた。
「戻ろうか。」
「はい。」
満天の星々が、二人を照らしていた。

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りりりりり、りくこさん!!
あざーすvvv
「書いてくださいよー」と「見たいですーv」とか軽い気持ちで言ってたのに
まさかほんとに書いて下さるとはっ!!
しかも、約1日半で。
も、ね、
も、ね、
もうね、全てがいいんですよ!!
嶋(ぶわ)
真田(ぶわわ)
嶋ーーーーーーっっっ!!(どばーーーー)
って感じで。
弱さを知っている だからこそ強くあろうと願う2人が・・・。
た ま ら ん