日本IBMは年内をメドに正社員の約6%に当たる1000人規模の人員削減を実施する。米IBMグループの2008年7―9月期決算は純利益が20%伸びるなど好調だったが、日本IBMは08年に入って3四半期連続で売上高が前年同期を割り込んでいる。不振打開に向け人員削減に踏み切るとともに、成長市場である中堅中小企業向け事業の拡充を急ぐ。
米本社は10月、08年7―9月期の決算発表と同時に「日本で約1億ドルを投じて構造改革を実施する」と明言していた。これを受けて日本IBMは約1万6000人の社員から1000人規模の退職者を募っている。退職者には販売提携先などの再就職先をあっせんし、退職金を積み増して支給する。(07:00)