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**鵜飼哲(一橋大教授)
かつて、沖縄のコザ「暴動」も、パレスチナ被占領地での第一次インティファーダも、2005年12月のフランス郊外蜂起も、そして日本の寄場における数々の「暴動」も、警察の許しがたい対応に対する民衆の怒りから始まったことを思い出そう。今回の「リアリティツアー」弾圧事件は、同様の民衆的決起の引き金になりうる要素を秘めている。ネットにアップされた映像を訪れる人の数は日々増大し、マスメディアによる隠蔽とデマゴギーの壁を食い破って麻生政権の本質をまざまざと暴露し続けている。公安警察はいまや、麻生邸に向う道を封鎖する「資本の分離壁」として立ちはだかっている。これが日本版ゲイティッド・コミュニティのはじまりになるのか、これを階級闘争の新しい時代、私たちのインティファーダの幕開けにするのか、すべては私たちが、捕われた仲間たちと固く手を結び、この弾圧を跳ね返せるかどうかにかかっている。
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