発売日:2008年3月
原画:あかざ
シナリオ:ひなた那由多 , 想ファクトリー , 箒星 , 碧依未来 , 群青 , 望月ういん
幕末の武士集団、新撰組をモチーフにしたパロディギャグ。
幕府を学校、維新内容を共学化するか否か、に置き換えている他は、
人物名、建物の名前、ゲーム中で起こる事件などすべて史実その物となっている。
大きく変わっているのは新撰組メンバーの性格くらいで(まぁこれを変えないとゲームにならない)、
後はすべて史実に依存しているので、幕末史をかじっている人はその辺でもニヤニヤ出来るのは必至であろう。
さて肝心のバカップル描写だが、これも「ベタベタするより互いを理解しあうタイプ」のバカップルで、
特に注目したいのが、近藤・土方・沖田の3名といえる。
近藤は、「この学園をありのまま守ることがお母さんの笑顔だと思ってたけど、そうじゃなかった」と思いなおすシーン
このシーン以前に街で火事があって、そこで敵も味方も男も女も関係なく協力して鎮火したって事件があって、
それをきっかけに「本当に佐学の道は正しいのかなぁ」と迷う場面があるんだわ。
で、色々考えて、「お母さんの笑顔は学園のことを話していたからじゃなく、お父さんと話をしていたからだ」って気付いて、
その後すぐに共学を容認することに。
土方は、「鬼の副長」なんて言われるほど仕事に厳しくて、最初は主人公のことを目の敵にしてたんだけど、
ルートを進めて行くうちに追い込まれていって、いよいよ終わりだとなったときに「本当は討学も佐学もどうだっていい」って自白。
実は彼女が守りたかったのは新撰組そのもので、その目標にしてたのが佐学だったから自身もそれに従っただけ、と。
沖田。これは史実の通り池田屋事件で倒れて、そのまま寮まで強制送還。
命に別条はないものの、これ以上剣を振り回すのは不可能と判断され、しばらくの療養を命じられることに。
で、暇を言い渡された沖田は、「剣が無くなったから恋愛でも」と主人公を誘惑。
そうして始まった二人の関係は、いつしか互いに本気になっていくことに。
いずれも主人公との触れ合いをきっかけに、自身の根本の考え方まで揺るがしていく展開になってる。
本当はどのルートも同じくらいバカップル描写があるんだけど、特にこの3人を特筆しておくよ。
幕末史好きで、ギャグ風味バカップルが好きなら是非。
最終更新:2016年09月06日 14:37