物産展用語の基礎知識(さ~と)

【さ】
  • 催事(さいじ)
百貨店・スーパーマーケットにおける催し物の呼称。場合によっては、それを担当するする部署なども指す。

催事の類型
類型 取扱商品・特徴 プロパー/セール 対象客層 入場
ファッションバーゲン セール 対象が狭い 入場無料
ギフトセンター 食品・リビング プロパー 全客層 入場無料
物産展 食品・民工芸品 主にプロパー 全客層だが主に女性 入場無料
外国展(外事展とも) 食品・民工芸品 主にプロパー 全客層 入場無料
文化催事 美術品・工芸品など 主に非営利 全客層だが、対象は狭い 入場料が発生することもある

  • 催事場(さいじじょう)
東急百などにおける物産展会場の表記。

【し】
  • 試飲(しいん)
  • 試食(ししょく)
  • 実演販売(じつえんはんばい)

  • 自店(じてん)
そごうで買取のこと。反意語は消化。

  • 尺(しゃく)
尺貫法(⇔メートル法)に基づく長さをあらわす単位の一つ。1尺=約30cm。物産展業界では什器の寸法をいまだに尺で表現する。しかし他の寸法はm(メートル)法に基づいている。重量などもg(グラム)である。

  • シャリ屋(しゃりや)
ライスセンター、炊飯業者とも。弁当や寿司を販売する出展者が物産展会場で米を炊いている余裕はない。そこで工場で米を炊き会場に毎朝届ける業者がいる。白飯(通常のご飯)だけでなく酢飯も炊いてもらえる。かきめしなど炊き込みご飯もレシピを指定すればその通りに炊いてくれる。首都圏ではミツハシライス、中央炊飯、銀シャリなどが大手。

  • シャワー効果(しゃわーこうか)(≠噴水効果)
百貨店にとっての物産展の目的の一つは集客である。その客たちが他の階へ買いまわることをシャワーの水が下に落ちていく様に例えてシャワー効果と呼んでいる。もちろん集客の出来る催しが催事場で開催されれば物産展に限らずシャワー効果はある。また最上階のレストラン街もシャワー効果を狙っている。


  • 什器(じゅうき)

  • 朱引線(しゅびきせん)
三越やそごうなどで店内からの不正な商品の持出を規制する線を指す。従業員通用口や荷捌き場に設定されていて、物理的に床に赤や黄色の線が引かれている。警備員が常駐して不正に商品が持ち出されないように監視している。持出規制線などとも。

  • 消化仕入(しょうかじいれ、しょうかしいれ)

  • 商談会(しょうだんかい)
特定の地域の物産展を企画する際に、その現地で出展候補者を集めて出展交渉を行う会合。出展者(複数)に対して開催者(百貨店など)は1者の場合もあれば、複数者を集めて大規模に開催することもある。商談会の主催者は地元の行政・物産協会・流通業者などである場合や、開催者自身であることもある。例年6月に北海道で開催されるものが全国的には有名。

  • 消防署(しょうぼうしょ)

  • 食品衛生法(しょくひんえいせいほう)

  • 食券(しょっけん)
物産展のイートインや茶店などでは混雑することが多く、客捌きをスムーズに行うため会計を前払いにしていることがほとんどだ。このことで混雑時でも無銭飲食(食い逃げ)が防止でき、食べ終わった客はスムーズに退出することができ、また着席時には注文が完了しているため席の回転が上がるというメリットがある。前払いのイートイン・茶店では客が代金支払済みであることを証明するためと、配膳をスムーズにする目的で食券を使用することが多い。食券の多くは2片か3片に切れるようになっており、席に着いた客に水や茶を出す際に、配膳スタッフが切り取り、1片を客のテーブルに戻す。残りの片には客の座っている席番号を記入して、厨房に注文を通す。厨房では食券を注文順に並べて調理していく。調理できた料理は、食券と一緒に配膳される。このとき食券には席番号が書きこんであるので迷わず配膳が可能になる。3片式の場合は1枚はまとめて回収され、1日の営業終了後メニューの単品ごとの売上実績の集計に利用される。食券は忙しい厨房でもメニューが瞬時に見分けられるよう、メニューごとに色が変えられていることが普通である。

  • シンク(しんく)
いわゆる流し台のこと。実演販売では商品を製造するために当然不可欠であるが、即売でも試飲・試食を伴う場合は必要な設備である。また食肉製品や乳類など商品によっては、完全に密封包装された形態であってもシンクの設置が法律で求められているものもある。物産展のシンクは多くが仮設のもので、会場の給排水設備と容易に接続・取り外しが出来るようになっている。また、手洗いを行うため、法律で2槽あるいは3槽の設置を求められることが多く、ほとんどのシンクは2槽か3槽である。

【す】
  • スイーツ(すいーつ)
スウィーツとも。近年の物産展では売上の核となりつつある。特に北海道物産展でその傾向が顕著。他のカテゴリーに比べてブームが起こりやすく、すぐに追随(類似)商品も出てくるため社会現象となることも多い。ここ数年でも、チーズケーキ、プリン、生キャラメルなどが大流行した。生キャラメルはヒット商品番付にまで登場した。ネット用語では「―(笑)」として蔑視表現となる。

  • 寿司(すし)
【せ】
  • 全国有名駅弁とうまいもの大会(ぜんこくゆうめいえきべんとうまいものまつり)
新宿の京王百貨店が誇る日本最大の駅弁大会。

【そ】
  • 即売(そくばい)
  • ソフトクリーム(そふとくりーむ)
牛乳に生クリームや水飴や砂糖を加えた液体(ソフトクリームミックス)を専用の機械(ソフトクリームフリーザー)で冷却して凍結させてた氷菓の一つ。顧客の求めに応じて機械から抽出して提供する。コーンと呼ばれる小麦粉を原料に焼き上げて逆円錐状の容器様に焼き上げた煎餅に煮た菓子や紙カップなどに入れて供される。250円から400円くらいで販売されているが、実は原価が低く50円から100円程度といわれる。しかし顧客の支持も多く物産展では必ず導入される商品アイテムである。

【た】
  • 台下冷蔵(だいしたれいぞう)

  • 大洋工芸(たいようこうげい)

  • 宅配便(たくはいびん)
ヤマト運輸が開発した日本全国をネットワークする(一部離島は日本郵便に委託)小口輸送。現在では日本通運・佐川急便・西濃運輸・福山通運・第一貨物など多くの業者が参入している。特にヤマト・日通・佐川がリードタイムを短縮し、定温輸送も実現したことが現在の物産展を実現したといっても過言ではない。
参考文献


  • ため銭(ためせん)

【ち】
  • 茶屋(ちゃや)
  • 茶店(ちゃみせ)
  • 厨房(ちゅうぼう)

【つ】
【て】
  • 展示会(てんじかい)
食品・飲料品、あるいは贈答品など商品カテゴリーなどごとに商品を扱うメーカー、産地、流通業者などを集めて展示する会合。見本市などともいう。そこに小売や中間流通業者を集めてビジネスマッチング・売込み・商談を図る。物産展関連では日本能率協会が毎年3月に東京(幕張メッセ)・大阪(インテックス)で開催するフーデックスや全国商工会連合会が開催するものなどが有名。また贈答品向けのギフトショーなども知られる。


【と】






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最終更新:2009年12月07日 23:06
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