「第6話」(2007/12/12 (水) 13:16:40) の最新版変更点
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未沙緒さんと天ちゃんに連れられて着いたカフェはたくさんの人で賑わっていた。席に座ると、店員さんがパイナップルジュースとハニーリーフティー、スティック状の食べ物が入ったガラスの容器を持ってきた。
「これは?」
私が聞くと未沙緒さんが
「海鮮スティックです。ここの特産品の一つなんですよ。とっても美味しいから食べてみて」
とにっこり笑いながら答えた。
「ここの特産品はとっても人気があって、求めてくる人が後を絶たないでし」天ちゃんも続いて答える。どれほど美味しいものなんだろうと思い、私はスティックを1本手に取り、口へ運んだ。すると・・・
**「おいしい!!」
アまりの美味しさに周りにいっぱい人がいるのに大きな声を上げてしまった。隣のテーブルで50本も注文して食べ続けている牛さんがいるのも分かる気がする。パイナップルジュースも甘くて、一口飲んだだけで疲れが吹っ飛んでしまうような美味しさだった。
「明ちゃん、すっかりそれが気に入ったようね」
「むぐむぐ・・・はひ!」
スティックをほおばりながら答えると
「口の中をすっからかんにしてから話すでしよ!」
天ちゃんに指摘され、私は顔が赤くなってしまった。
「そういえば明ちゃん、過去の記憶がないって聞いたけど・・・」
未沙緒さんが心配そうに言った。
「はい・・・気づいたら砂浜にいて・・・変な男の人に話しかけられて・・・」
「変な男の人?」
「はい・・・確か・・・ドン・ジュバン二とか言ってました」
「あー・・・あいつか・・・」
未沙緒さんはちょっと嫌そうな顔で答えた。
「その後天ちゃんに連られて、桜さんともえちゃんのいる島にいったんです」「なるほど・・・そしてその後ここへ来たというわけね」
「はい・・・」
「でも良かった。こうして無事に会えて」
「私がもんきーに誘拐されそうになったおかげでし♪騒ぎが起きて目立ったからすぐ会えたんでしね、うん」
天ちゃんが胸を張って言った。
「あはは・・・」
「確かにそのおかげかもね」
私と未沙緒さんは力なく笑って答えた。
「これからどうするかは決めた?」
未沙緒さんがハニーリーフティーのカップを手に取りながら私に尋ねた。
「いえ、それがまだ・・・」
「そう、それならまずはメガロポリスを目指すといいわ」
「メガロ・・・ポリスですか?」
メガロポリス・・・聞くところによるとそこは、たくさんの冒険者で賑わい、露天やイベント、そして゛重さ゛という謎の力が発生するカバリア島最大の都市らしい。
「ここからだと結構距離があるわね。ちょっとした旅になりそうよ」
「ぶ、無事にたどり着けるでしょうか・・・」
私が不安そうに答えると
「天ちゃんもいるし、きっと大丈夫。ね、天ちゃん?」
と、未沙緒さんは天ちゃんを見ながら言った。
「宇宙戦艦に乗ったつもりで任せるでし!!」
天ちゃんはオーラを出しながら自身満々で答えた。
「もう今日は遅いから、ここの宿に泊まって、明日出発するといいわ」
気がつけばもう日が沈む頃だった。周りにいた人達も宿に向かったようで、だいぶ少なくなっていた。隣のテーブルで爆食していた牛さんも、食べ疲れたのかテーブルに顔をうずめて眠っている。こんなところで寝て寒くないのだろうか。
「今日はいろいろとありがとうございました!天ちゃんも助けていただいて・・・」
私は未沙緒さんに元気よくお礼を言った。
「いいのよ、明日から頑張ってね。メガロポリスにいけば、あなたがこの世界でするべき事がきっと見つかるわ。それに・・・もしかしたらあなたの過去を知る手がかりが見つかるかもしれない」
「はい!」
「あと・・・これをあげる」
未沙緒さんは狐のストラップがついた携帯電話を差し出した。
「これは?」
「それを使えば、私といつでも連絡を取ることが出来るわ。困ったら呼んでね」
「はい!ありがとうございます!」
「それじゃあ、またね!」
未沙緒さんは私に狐の携帯電話を渡すと、別の携帯電話を取り出し、次の瞬間、パッと消えてしまった。
「未沙緒さんって良い人だね」
私がそういうと天ちゃんが
「うん、とっても強くて優しい人でしよ。それにドリルの腕も超一流でし」
「ど、どりる・・・?」
どういう事だろう?未沙緒さんはプロの工事士なのだろうか。
「そうでしよ。この島の冒険者はみんなドリルするでし」
「そ、そうなんだ・・・」
「明にも後でドリルの仕方教えてあげるでし!ドリルはとっても重要なんでしよ!」
「え!」
驚く私をよそに、天ちゃんは宿のほうへ手招きした。
「さ、もう日が沈むでし。早く宿にいくでしよ!」
「う、うん」
天ちゃんに急かされ私は宿のほうへと駆け出した。
未沙緒さんと天ちゃんに連れられて着いたカフェはたくさんの人で賑わっていた。席に座ると、店員さんがパイナップルジュースとハニーリーフティー、スティック状の食べ物が入ったガラスの容器を持ってきた。
「これは?」
私が聞くと未沙緒さんが
「海鮮スティックです。ここの特産品の一つなんですよ。とっても美味しいから食べてみて」
とにっこり笑いながら答えた。
「ここの特産品はとっても人気があって、求めてくる人が後を絶たないでし」天ちゃんも続いて答える。どれほど美味しいものなんだろうと思い、私はスティックを1本手に取り、口へ運んだ。すると・・・
**「おいしい!!」
あまりの美味しさに周りにいっぱい人がいるのに大きな声を上げてしまった。隣のテーブルで50本も注文して食べ続けている牛さんがいるのも分かる気がする。パイナップルジュースも甘くて、一口飲んだだけで疲れが吹っ飛んでしまうような美味しさだった。
「明ちゃん、すっかりそれが気に入ったようね」
「むぐむぐ・・・はひ!」
スティックをほおばりながら答えると
「口の中をすっからかんにしてから話すでしよ!」
天ちゃんに指摘され、私は顔が赤くなってしまった。
「そういえば明ちゃん、過去の記憶がないって聞いたけど・・・」
未沙緒さんが心配そうに言った。
「はい・・・気づいたら砂浜にいて・・・変な男の人に話しかけられて・・・」
「変な男の人?」
「はい・・・確か・・・ドン・ジュバン二とか言ってました」
「あー・・・あいつか・・・」
未沙緒さんはちょっと嫌そうな顔で答えた。
「その後天ちゃんに連られて、桜さんともえちゃんのいる島にいったんです」「なるほど・・・そしてその後ここへ来たというわけね」
「はい・・・」
「でも良かった。こうして無事に会えて」
「私がもんきーに誘拐されそうになったおかげでし♪騒ぎが起きて目立ったからすぐ会えたんでしね、うん」
天ちゃんが胸を張って言った。
「あはは・・・」
「確かにそのおかげかもね」
私と未沙緒さんは力なく笑って答えた。
「これからどうするかは決めた?」
未沙緒さんがハニーリーフティーのカップを手に取りながら私に尋ねた。
「いえ、それがまだ・・・」
「そう、それならまずはメガロポリスを目指すといいわ」
「メガロ・・・ポリスですか?」
メガロポリス・・・聞くところによるとそこは、たくさんの冒険者で賑わい、露天やイベント、そして゛重さ゛という謎の力が発生するカバリア島最大の都市らしい。
「ここからだと結構距離があるわね。ちょっとした旅になりそうよ」
「ぶ、無事にたどり着けるでしょうか・・・」
私が不安そうに答えると
「天ちゃんもいるし、きっと大丈夫。ね、天ちゃん?」
と、未沙緒さんは天ちゃんを見ながら言った。
「宇宙戦艦に乗ったつもりで任せるでし!!」
天ちゃんはオーラを出しながら自身満々で答えた。
「もう今日は遅いから、ここの宿に泊まって、明日出発するといいわ」
気がつけばもう日が沈む頃だった。周りにいた人達も宿に向かったようで、だいぶ少なくなっていた。隣のテーブルで爆食していた牛さんも、食べ疲れたのかテーブルに顔をうずめて眠っている。こんなところで寝て寒くないのだろうか。
「今日はいろいろとありがとうございました!天ちゃんも助けていただいて・・・」
私は未沙緒さんに元気よくお礼を言った。
「いいのよ、明日から頑張ってね。メガロポリスにいけば、あなたがこの世界でするべき事がきっと見つかるわ。それに・・・もしかしたらあなたの過去を知る手がかりが見つかるかもしれない」
「はい!」
「あと・・・これをあげる」
未沙緒さんは狐のストラップがついた携帯電話を差し出した。
「これは?」
「それを使えば、私といつでも連絡を取ることが出来るわ。困ったら呼んでね」
「はい!ありがとうございます!」
「それじゃあ、またね!」
未沙緒さんは私に狐の携帯電話を渡すと、別の携帯電話を取り出し、次の瞬間、パッと消えてしまった。
「未沙緒さんって良い人だね」
私がそういうと天ちゃんが
「うん、とっても強くて優しい人でしよ。それにドリルの腕も超一流でし」
「ど、どりる・・・?」
どういう事だろう?未沙緒さんはプロの工事士なのだろうか。
「そうでしよ。この島の冒険者はみんなドリルするでし」
「そ、そうなんだ・・・」
「明にも後でドリルの仕方教えてあげるでし!ドリルはとっても重要なんでしよ!」
「え!」
驚く私をよそに、天ちゃんは宿のほうへ手招きした。
「さ、もう日が沈むでし。早く宿にいくでしよ!」
「う、うん」
天ちゃんに急かされ私は宿のほうへと駆け出した。
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