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 カチッとスイッチが入って、かすかなモーター音がうなる。
 チチは身を硬くして、息を呑んだ。悟空が近づいて来るのが分かった。

 「お邪魔しちゃって、すいませんね~。チチさぁん。」
 満面の笑みを浮かべて、ヤムチャはチチに愛嬌を振りまく。
 「ヤムチャさんも夕飯食べていってけれ。もうすぐ、悟飯ちゃんも帰ってくる頃だべ。」
 「いやー。チチさんの手料理が食べられるなんて、感激だな~」
 相好を崩しっぱなしのヤムチャに、悟空はこの日、何度目になるか分からない溜め息をついた。
 ヤードラットから帰還した悟空は、3年後の人造人間襲来に備えて、悟飯、ピッコロと共に、日々、
鍛錬に余念がない。しかし、正直、悟飯とピッコロを相手にも物足りなさを感じる時がある。今日は
西の都のカプセルコーポまで行って、重力室で組み手がしたいと、べジータに申し込んだ。結果は、
怒髪天を衝く勢いのべジータに、けんもほろろに追い返され、中庭でヤムチャに捕まった。べジータと
修行ができないのなら、一刻も早く帰って悟飯達に合流したかったが、ヤムチャの愚痴を聞かされる
羽目になった。そしてヤムチャは、いつの間にか悟空の家まで付いてきたのだ。
 台所で夕食の支度をするチチの後姿を、ヤムチャは目尻を下げて眺めている。
 「悟空、お前、本当に幸せ者だよなあ。え?」
 そっかあ?」
 悟空は気のない返事をした。少なくとも、今日一日ヤムチャにつき合わされ、修行が出来なかった
自分は「幸せ者」ではない。

 「お前、そんなバチ当たりなこと言ってると、いくらチチさんでも浮気するぞ。」
 「うわきィ?何だそれ?食えんのか?」
 「ばか!浮気ってのはなあ、チチさんがお前っていう亭主がいながら、他の男とセックスするって
ことだ!悟空のいない間、寂しかったんじゃないかあ?」
 「あいつに限ってそんなこと無えさ。」
 ヤムチャの単刀直入な説明にも、悟空は、太陽は東から昇る、という位の当たり前の顔で答えた。
 ヤムチャの心に火が点いた。いつもなら、相変わらず物を知らぬ男の言うことと、笑って流せる。
だが今は違う。最近少しイラついている。ブルマとの仲がギクシャクしている。何故かは分からないが、
昼間、悟空は、べジータとブルマとヤムチャの顔を順に見比べ、ヤムチャのところで気の毒そうに眉を
ひそめた。
 ブルマ以外の女性とも付き合うが、ブルマだって自分という者がいながら、見栄えの良い男には色目を
使うではないか。それでいてヤムチャが他の女性と口をきくのも嫌がる。
 誕生日やクリスマスのようなイベントには、ブルマにそれなりの気を遣っている。だが、目の前でのんきに
笑っている男は、十中八九、妻にプレゼントしたことなど無いだろう。そればかりか仕事もせず、家も年単位で
空ける。それでいてチチは悟空を待ち続ける。
 奇跡に近い妻の想いを、当然といった感じで受け止めている悟空に嫉妬を覚えた。力は己を遥かに凌ぎ、
可愛い妻と息子を持つ弟分を、ほんの少しだけいじめてやりたくなった。
 トイレを借りるふりをして、ヤムチャは勝手知ったる人の家を進んだ。夫婦の寝室の前に来ると、ドアを開け、
あるものを投げ入れた。もう名前も忘れてしまった女と遊んだ時、冗談半分で買った物だ。ブルマに見つかると
いけないと思い、捨てるつもりで持ち出した。このおかげで、あの夫婦は一悶着起こすかも知れない。それもまた
一興だ。そんな軽い気持ちだった。
 夕飯を馳走になり帰る間際に、ヤムチャは兄貴ぶって悟空に耳打ちした。
 「お前も油断してるんじゃないぞ。男と女の仲は分からないからな。」
 「ああ、オラもそう思う。おめえとブルマがくっつくとばかり・・・いや、何でもねえ。」
 悟空は鼻の前で手をあおいだ。

 「いてっ!」
 次の日の朝。ベッドから降りようとした悟空は、何か固い物を踏みつけた。
 「いってえー・・・」足裏をさすりながら、ベッドの下から踏みつけた物を拾い上げた。
 「なんだこりゃ?」
 拾い上げた物は、どぎついピンク色をした、長さが25センチ程、直径が5センチ程の固い
プラスチックの棒状の物だった。棒のようだが、先がキノコのかさのように張り出していて、
根元に小さなスイッチがついている。最初、悟空は懐中電灯かと思った。しかし、その形が
やけに似ている。先端の張り出した部分中央に入った割れ目、棒全体に浮き出たスジまで、
実に良く似ている。そう、男のモノに。悟空は恐る恐るスイッチをいれてみた。ブーンと低く、
かすかな音を立てて、それは振動した。こんな物を何に使うのだろうか?嫌な想像が
浮かんだので、悟空は振り払うように、頭をブルブルと振った。
 ―― いくらチチさんでも浮気するぞ
 ―― 悟空のいない間、寂しかったんじゃないかあ?
 まさか、あいつに限って。根はバカがつく位まっすぐな性分の為、いったん疑うと、心は
真っ逆さまに暗い闇に落ちていった。
 「悟空さー!朝ごはんだべー!」
 いつものように、鈴を転がすような明るい声が響いた。
 「お、おう!今、行く!」
 台所へ行くと、チチと悟飯はテーブルについて悟空を待っていた。
 「おはよう、悟空さ。」
 黒曜石のような瞳が、笑顔と共にこぼれる白い歯が、全部全部、作り物に見えた。

 「チチ、ちょっと話があるんだ。」
 朝食の後片付けを始めたチチに、悟空は声を掛けた。
 「悟空さ。今日は悟飯ちゃん達と修行に行かねえのけ?」
 珍しいこともあるもんだ。大地震がくるような真似しねえでけれよ。と言いながら、チチは
食器を洗う手を休めなかった。
 「あとにしてくんねえか?大事な話なんだ」
 悟空はチチの細い手首を掴むと、有無を言わせず、ぐいぐいと自分達の寝室まで引っ張って
来た。寝室に入ると、悟空はバタンと乱暴にドアを閉めた。
 「話ってなんだべ?おら、これから洗濯もしねえと・・・」
 「これ、何なんだよ?」
 悟空は件のモノをチチの目の前に突き出した。瞬時にチチは顔を赤く染めた。それを悟空は、
やはり身に覚えのある証拠だと受け止めてしまった。今まで空気のように感じていた、自分に
対する優しさも、信頼も嘘だったのか。そう思うと、悟空は全身の血が逆流した。
 「なんで、おめえが、こんなモン持ってんだよ?」
 いつも陽気で朗らかな夫が、眉間に皴を寄せ、声を低くして問い詰める。チチは背筋が寒くなった。
 「お、おら、そんなもの知らねえだよ。」
 「嘘つけ!!」
 部屋が震えるような大声で、悟空は怒鳴った。チチはビクッと身を振るわせた。
 「ほ、本当に知らねえだよ・・・」
 震える声で、チチはやっとの思いで返答した。悟空は自分の心臓の音が聞こえるほど憤っていた。
妻が嘘をつくような人間ではないことも分からなくなっていた。

 「嘘をつくな!おめえ、これが何だか知ってそうじゃねえか。」
 「それは・・・」
 悟空に見せられた時、それが何であるかくらいはすぐに分かった。それも、美容院に備え付けの、
週刊誌か何かで読んだだけの知識に過ぎない。悟空の剣幕に押され、上手く話せぬチチが、悟空
には悪事がばれて声が出ないだけに見えた。
 「オラが居ねえ間に、こんなモン使ってたんか?まさか、おめえ、よその男を連れ込んで・・・」
 「バカなこと言うでねえ!!」
 余りの暴言に、チチは恐怖も忘れて怒鳴り返した。
 「悟空さは、おらの事をそんな女だと思ってただか?!おらには悟空さしかいねえのに・・・」
 後は涙で声にならなかった。
 目に涙を溜めながら、自分をにらみつける妻の姿が、命乞いをするラディッツと重なった。もう、
そんな泣き落としには乗らない。
 「じゃあ、証拠を見せてみろよ。おめえにはオラしかいねえんだろう?だったら、オラ以外の奴と
ヤッても感じねえんだろうなあ・・・いっちょ、試してみっか?」
 悟空はバイブを片手にチチに詰め寄った。夫は狂っている。その証拠に瞳の色が妖しい翡翠色に
なっている。チチはそう思ったが、その目で見られると一歩も動けなくなってしまった。
 「服、脱げよ。」
 悟空は、チチを見下ろして、冷たく命令した。

 逆らえない程の威圧感に、チチはチャイナ服のボタンを外し始めた。しかし、手が震えて
なかなかボタンが外せない。もどかしくなった悟空は、チッと舌打ちすると、チチのチャイナ服の
襟に両手をかけ、勢い良く左右に引き裂いた。
 紫色のチャイナ服は、音を立てて、チチの臍の辺りまで引き裂かれた。チチは思わず、露わに
なった乳房を両手で隠した。が、悟空はチチの両手首を掴んで、胸から離した。
 「早く脱げよ。」
 チチは歯をガチガチと鳴らしながら、チャイナ服から足を抜き、引き裂かれたチャイナ服を前に
抱いた。悟空はその抱えたチャイナ服をもぎ取ると、無造作に床に投げ捨てた。チチは淡いピンク
色のパンティ一枚で、胸を両腕で隠しながら、その場に立ち竦んだ。
 「それも脱げよ。脱がなきゃ、試せねえだろ?」
 悟空は最後の一枚を指差した。チチは涙を浮かべながら、胸から両腕をゆっくり離すと、下着に
手をかけて下ろした。身を屈め、片足ずつ、ギクシャクと下着を引き抜くさまを、悟空は正面に立った
まま見下ろしていた。脱いだパンティを右手に握りしめ、チチはその右手で胸を押さえ、左手で股間を
隠そうとした。だが、悟空に背を向けるように身をよじり、前を隠そうとしても、片手の隙から、髪の毛と
同じ色をした恥毛がのぞく。そんな妻の姿態が、悟空の血を更にたぎらせる。悟空は無言でチチを抱き
上げると、ベッドにどさりと乱暴に降ろした。
 チチが身を起こそうとする間もなく、悟空はチチの左右の足首を掴んで、大きくM字型に開いた。
 「じゃあ、始めっか?」

 チチは、そのまま悟空が入ってくるのだと思った。目をつむり、息を呑んだ次の瞬間、
ヴァギナの入り口に、冷たく、人工的に固い物が添えられた。ハッと目を開けた時、その
固い物体は身体の中に押し込まれた。
 「ヒイッ!」
 チチはその痛みに小さな悲鳴を上げた。キスも愛撫もなく、ただでさえ恐怖の為に乾いた
場所に、悟空はバイブをねじ込んでいる。チチの大きく開いた両膝の間に身体を置き、股間に
顔を近づけて、バイブがチチの中に入っていく様子を見ている。
 「もうちょっと入れてみっか?いつもオラのが入ってんだ。このくれえ何ともねえだろ?」
 質問はしているが、チチの意見は聞こうとしない。悟空はさらに押し込んだ。グググッと肉壁を
分けて、それはチチの身体に中に少しだけ身を沈めた。
 「いやっ!!」
 快感などとは程遠い痛みと嫌悪感で、チチは身をよじって悟空から逃れようとした。チチの膣内が
異物を押し出そうと収縮しているのが、悟空の手に伝わってくる。それが悟空には嬉しくて堪らない。
妻は決して自分以外を受け入れない。絶対の自信がまた彼の中に生まれた。
 ―― こんくれえで勘弁してやっか・・・
 悟空の心の中の悪魔が少しだけ微笑み、バイブをチチの中からズッと抜いた。抜くと同時に、ぽっかりと
開いた入り口から、トロリと光る液が流れ出た。悟空は目を疑った。

 「チチ・・・おめえ、感じてたのか・・・?」
 「おら、別に・・・」
 異物が体内から出たので、チチはやっと落ち着いた声を出した。
 「嘘つけ!こんなに濡れてんじゃねえか!やっぱ、おめえ、オラのいねえ間に・・・!」
 ただ痛みをやわらげる為に、生理的に染み出る体液も、疑心暗鬼の男の目には快感の証としか
映らなかった。ヤムチャの事を嗤えない。幼い時から、チチは自分一人を想ってきたのだという、
無意識の自惚れを打ち砕かれた思いがした。自分でなくてもいいのだ。自分だけに見せる笑顔も、
あられもない姿態も、他の男にだって向けるのだ。己の身勝手さを棚に上げ、悟空は勝手に裏切
られた気持ちになってしまった。
 「・・・くっ!」
 悟空は、いったん引き抜いたバイブを、チチの奥底まで一気に押し込んだ。
 「はああっ!いやっ!やめてけれ・・・」
 「嫌だなんて思ってねえくせに!」
 湿り気を帯びた機械は、易々とチチの奥底まで達し、その先端が最奥の突起を突いた。チチも
思わず快感に眉をしかめた。その表情を悟空が見逃すはずがない。
 「ほれみろ。やっぱ気持ちいいんじゃねえか。もっと気持ちよくしてやっか?」
 悟空は手元のスイッチを入れた。
 「ひゃ・・・」
 チチは喉をそらしてのけぞった。ヴィーンと低い唸り声を立てて、身体の中で振動している。その
振動が子宮口から体中の骨に伝わる。先程までの嫌悪感が、甘い快楽に変わりつつあった。体温が
上がる。でも、こんな機械に悦びを与えられるのではなく、いつものように悟空に愛されたい。
 「悟空さ・・・」
 かすれた声で自分を呼ぶ妻の顔を見た。顔が上気して、目がトロンとなっている。
 「来て・・・」

 囁かれた言葉に、悟空の下半身に一気に血が集中した。だが、そんな妻の態度が気にくわない。
自分以外の、それもプラスチックの機械なんぞに感じている。それにも飽き足らず、生身の男を
欲しがっている。
 「そんなに欲しいんなら、くれてやるぞ」
 悟空はスイッチを切った。振動が収まり、チチは「ふぅー」と息をついた。
 「これ、取ってけれよ・・・」チチは潤んだ目で懇願した。
 「ダメだ」悟空はにべもなく言い放った。
 「オラんのが欲しいんだろ?だったら、この服、脱がしてくれよ。着たまんまじゃデキねえだろ?」
 悟空はチチの手を引いて身体を起こさせた。自らは道着の上とアンダーシャツだけを脱ぎ捨てた。
 「ほら、脱がしてくれよ。チチ」
 悟空は立て膝になって、チチの目の前に下半身を突き出した。すでに悟空のモノは膨張し、道着を
突き破りそうになっている。チチは正座しなおし、耳まで赤くしながら道着の帯を解いた。山吹色の道
着のズボンを下ろすと、テントを張ったような青いトランクスが目に入った。
 「これも脱がしてくれよ。」
 チチは下着の両端に手をかけて下ろそうとしたが、隆々と勃起している肉棒が引っかかり、上手く下ろ
せない。肉棒を押さえ込むようにしてトランクスを下げると、筋を立てて屹立する悟空自身が眼前にあった。
堪らずチチは顔をそむけた。チチの頭を、悟空は黒髪ごと掴むと自分の方に向け、その小さな口に己自身を
無理やり押し込んだ。
 「む、むぐ、んんん・・・」
 最大まで膨らんだものを喉の奥まで入れられて、チチは息ができなくなった。唇の端が切れたのか少し痛い。
悟空は自分を咥えさせたまま、チチを四つん這いにさせると、片手で頭を押さえて、激しく挿入を繰り返した。
口元と喉奥を肉塊が行き来るする度に、チチの体内に埋め込まれたままのバイブが、自然に膣内をこする。
 
 「んふっ、ううん」
 塞がれた口から、声にならない声が漏れる。その動きを察した悟空は、チチのしなる背中を越え、
尻の割れ目まで手を伸ばすと、そこから突き出たバイブのスイッチを入れた。
 「ふぐ!ふんっ!!んんん・・・」
 漏れる声が大きくなった。自分のモノを口一杯に頬張りながら、尻を動かす妻の痴態に、悟空の
欲望がまた膨れ上がった。悟空はチチの後頭部を押さえ込むと、力の限りに突き込んだ。
 (おめえは、オラが後ろからヤッてるとき、いつもそんな顔してんのか?オラ以外の奴にもそんな
顔を見せんのか?)
 見知らぬ男に組み敷かれ、はしたない声を上げる妻の姿を思い浮かべた途端、悟空の体の奥から、
熱いマグマが込み上げてきた。
 「くうっ・・・」
 悟空はチチの頭を押さえつけて、その喉奥に白い溶岩を吐き出した。
 「うむ、ぐふっ・・・!」
 呑み込みきれなくなって、チチは口中に溜まった精液もろとも、悟空自身を吐き出した。それでも悟空の
勢いは止まらない。
 びゅくっ、びゅくっ、びゅるるる・・・・
 悟空は白濁した液をチチの顔に浴びせかけた。端正な顔と艶やかな黒髪に、ザーメンの飛沫が飛び散った。

 膝元で、ぐったりとうつ伏せになったチチの尻の双丘の間から、派手なピンク色をしたバイブの
根元が見えた。本体を伝って愛液はシーツに染み出ている。
 「な、なあ、ご、悟空さ・・・もう、勘弁してけれ・・・」
 シーツに伏せていた顔を上げて、くぐもった声でチチは哀願した。
 「まだ、ダメだ」
 取り付く島の無い夫の返答に、チチはまたシーツに顔を伏せた。
 「オラ、まだ終わってねえ。おめえも欲しがってたじゃねえか。」
 悟空はうつ伏せのままのチチの腰を、後ろから抱えて尻を上に向けた。悟空からはチチの全てが
丸見えだ。バイブを咥え込んだままの受け口、その上には充血してぷっくらとそそり立つ突起。悟空は
鞘から顔を出したような豆を指でつまむと、ユサユサと擦り上げた。
 「ああっ、やぁん!」
 最も敏感な部分を刺激されると、疲れきったチチの口から、まだ甲高い嬌声が漏れる。そして一番下に、
息をするように花びらを開閉する菊の花が見えた。悟空は菊花に顔を近づけると、舌を尖らせて花の中央を
突いた。
 「や、やめてけれ!そこは、だめ・・・!」
 悟空にチチの抗議を聞く耳は無い。強く強く、舌先を中に突き入れる。
 「や、やんだ・・・悟空さ・・・はあ、あぁ、あぁん・・・」
 抗議の声が、次第に艶かしい声に変わる。
 (こんなに気持ちいいなんて・・・)
 初めて与えられる快感に、チチは我を忘れ始めた。チチの乱れた息を察し、悟空は菊花から舌を離した。

 「あ。悟空さ?」
 行為を中断されたチチは後ろを振り返った。悟空はチチの尻たぶを掴んで、呆れたように
笑っている。
 「おめえ、こんなトコまで感じんのか?」
 じゃあ、もっとしてやるよ。悟空は逃げられないように左手でチチの細腰を抱えると、右手の
人差し指で、花の中心の周りをなぞり始めた。なぞりながら、そろりそろりと指を中に沈めた。
ぬぬ、ぬぬ、と悟空の指は狭い道を辿った。
 「駄目だ、悟空さ。そっだらこと・・・ああ!」
 痛みと快楽が一緒になった奇妙な感覚がチチを襲う。
 「結構、入るじゃねえか。ほら・・・」
 悟空の人差し指は、チチのアヌスにすっぽり隠れてしまった。悟空は指をズポッと引き抜いた。
指の太さだけ、花の中心に穴が開いていた。
 「こっちにも入れてみっか?」
 悟空はチチの尻たぶを掴んだまま、片手で男根を持って、先端を菊花に合わせた。
 「いやっ、やめてけれ!!」
 夫の鬼畜のような意図を察し、チチは逃れようとしたが、腰をがっちり掴まれているので、身動きが
取れない。悟空は力を入れて、初めて味わう穴に己を突き立てた。
 「痛い!」
 チチは激痛に眉をしかめた。だが、悟空はお構いなしに、ずぶずぶと進入してきた。
 「はあっ、チチ・・・こっちもスッゲー締め付けっぞ・・・」
 悟空は窮屈な中で、己を抜き差しした。前の穴にバイブ、後ろに悟空自身と、チチは身体の中心が
引き裂かれて、一つの穴になってしまうような錯覚を覚えた。
 「い、痛いだよ、悟空さぁ。お願ぇだから、堪忍してくんろ・・・」
 チチの涙声に悟空も我に返った。己自身を引き抜くと、糸が切れた操り人形のように、チチはその場に
崩れ落ちた。

 抜いても悟空はまだその固さを失わない。まだ物足りない。チチの股間を見やると、
まだバイブは刺さったままだ。
 ―― みんなコイツのせいだ。
 悟空は諸悪の根源をチチから引き抜いた。長時間、咥えさせられていた洞穴は、赤く
ぬめって、その入り口を開いていた。
 「チチ、今度はオラのを入れてやっからな」
 力強く宣言する夫に、チチはもう抵抗する気力も失っていた。悟空はチチを仰向けに
すると、その背中に手を回し、きつく抱きしめると、しとどに濡れた部分に簡単に身体を
沈めた。
 「はああっ・・・」
 冷たい機械ではなく、血の通った、熱い夫を迎え入れて、チチは歓喜の声を漏らした。
固いことは固いがプラスチックの固さではない。肉が脈うっているのが分かる。
 「悟空さ・・・」
悟空の首に両手を回し、もっと身体を密着させようとした。しかし、悟空は首に回された腕を
ほどくと、チチの胸から身体を離した。
 「もっと気持ちよくなっか?なあ、チチ」
 そう言うや否や、悟空は手にしたバイブを、チチのアヌスに突き入れた。今しがたまで悟空を
呑み込んでいた場所に、愛液で濡れた道具はその全貌を沈めた。
 「いやあ!」
 チチは身をくねらせたが、その動きはただ悟空を昂ぶらせるだけだ。悟空はバイブのスイッチを
入れた。

 「あっ!ああ!やあん。うぅん・・」
 振動がチチの体中を駆け巡り、膣内の肉壁を通して悟空にも伝わる。
 「くはっ!チチ、スッゲーいいぞ。おめえん中まで震えてんじゃねえか。」
 悟空も痺れるような心地よさに眉をしかめながら、接合した部分に叩きつけるように腰を動かした。
 前と後ろからの刺激に、痛みは次第に薄れ、チチの意識が朦朧としてきた。
 「悟空さ、来て・・・」
 うわ言のように囁いて、チチは両手を悟空に差し伸べた。自分を求める妻の声に、悟空の荒れ狂う
心が少しだけ鎮まった。
 「チチ・・・」
 上半身を倒して、胸と胸を合わせると、チチの両腕が蔦のように悟空の首に回された。チチの細い
背中を抱きしめると、悟空は腰を激しく動かした。
 「あっ・・・」
 叫んだ声は同時だったかもしれない。チチの中に全てを注ぎ込んでも、尚、二人は体を繋げたまま
動こうとしなかった。

 チチの甘酸っぱい体液の匂いと、栗の花のような自分の精液の匂いに混じって、悟空の鼻は
血の匂いを感じとった。
 「チチ、おめえ、どっか怪我したんじゃねえか?」
 悟空はチチから身を離すと、血の匂いのする、チチの股間に目をやった。そこは、悟空の精液
やら、チチ自身の愛液に混じって、赤い糸のような血が内腿に流れていた。
 「チ、チチ!血が出てっぞ!」
 血を見た途端に、悟空の内側に巣食う黒い影は清められていった。戦いの最中、自分や相手が
流す血は土埃にまみれてどす黒いのに、チチの血はなぜこんなに綺麗な赤い色をしているのだろう。
心が綺麗だと、その血まで綺麗なのだろうか。
 「すまねえ!チチ!オラ、おめえにひでえことしちまって・・・すまねえ。」
 悟空は、チチの脚の間に身を置いたまま、ただオロオロと謝った。瞳の色は深く澄んだ黒に戻っていた。
 「いいんだべ・・・」
 チチは身を起こすと、力なく笑いながら、悟空の髪を撫でた。
 「おら、悟空さになら、何をされたって構わねえ・・・」
 「え?」
 「だって、こうしている時だけは、悟空さは、おらのことだけを考えていてくれるから。」
 ひたすら強くなりたいと願う夫に、地球の存亡だ、宇宙の平和だ、そんな大義名分があるはずがない。
ましてや自分の存在など、夫の心のどれだけの部分を占めているのだろうか?夫が自分だけを見ていて
くれるなら、痛みも恥ずかしさも我慢できる。

 「嬉しかっただよ。悟空さがヤキモチ妬いてくれるなんて・・・」
 「オラ、別に妬いてなんか・・・大体、何でこんなモンがここにあるんだよ?」
 「おら、本当に知らねえだよ。大方、天から降ってきたんでねか?」
 どっかの誰かさんみたいにな。と言いながら、チチは悟空の鼻をつまんだ。
 「悟空さ。心配しなくても大丈夫だべ。おらが好きなのは悟空さだけだから。」
 キラキラとするほどの黒い瞳で、少しはにかみながら、チチは言った。その言葉が、夫を
無意識に増長させ、また家を長く空けさせることに、チチは気付いていない。好きだから好き
だと言う。なかなか嫁にもらいに来てくれないから、自分から押しかけてきた。恋の駆け引き
など出来るはずもない。
 「おう、わかってるって」
 悟空は鼻の下をこすりながら答えた。そうやって虚勢を張らないと泣いてしまいそうだった。
 「もう!こういうときは、オラも愛してるぞ、とか言うもんだ!」
 チチは悟空の胸板を引っぱたいた。
 「いってえなー。何すんだよー」
 「痛いのはこっちだべ!まだ、ここがズキズキするだよ!」
 チチは股間を押さえた。さすがに悟空も心配になる。
 「大丈夫か?ほんと、わりかったなあ」
 「このお詫びはちゃんとしてもらうからな。」
 さあて、何してもらうべか?チチは人差し指を顎に当てて考えるふりをした。ドキドキしながら
判決を待つ悟空に、チチはにっこり笑って言った。
 「キスしてけれよ・・・」
 真っ赤な顔を隠すように、悟空の首に抱きついた。
 今日はまだしていねえ。まったく順序があべこべでねか・・・と怒ってみせた。

 ―― 男と女の仲は分からない。
 ヤムチャとブルマ、ブルマとべジータの仲に何があったかは分からない。きっと自分達も
他人から見れば理解し難い奇妙な夫婦だろう。でもオラ達はこれでいい。自分達さえ
分かっていれば、他人から理解してもらえなくても構わない。
 今度ヤムチャに会ったら、そう言ってやろう。と悟空は思った。
 「疑って、わりかったなあ。」
 首に抱きつくチチの手を外すと、チチの顔を正面に据えて謝った。
 「オラ達に、こんなもん要らねえな。」
 そう言って悟空は片手でバイブを握り締めると、いとも簡単に粉々に壊した。
 (おめえを試す必要なんて、どこにもねえよ。)
 そして、チチの求める「お詫び」をするため、悟空はチチの頬に優しく手をかけた。

 西の都の空の下、ヤムチャは大きなくしゃみをした。

 (終)