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「みどりの家といきものキャラバン」について

広島駅新幹線口の開発は今までの景観に変化を与え、新しい都市軸として発展しようとしています。その地域は、従来住んでいた市民や他国や他県からの移住者など様々な人々が生活する場です。今後開発によって新しい住民や利用者が集まる場所で、美術的視点から、どのようにコミュニケーションツールとして仮囲いを有効に使えるかにあります。

まず、今回の作品では、「地域とのコミュニケーション」、そして「日常に於ける変化」をテーマとして挙げます。

仮囲いの壁面制作は、都市を形成していく流れやかたちと共同体が個々の集まりで成り立つ様をメタファーとして、ひとつの物語※に集約していきます。開発による都市の発展とこの壁面の成長の変化は並行して進み、この地域の情景の移り変わりによって日常の変化を意識します。そして,この物語には子どもから大人の幅広い世代の作品も登場します。彼らが作り出すものは小作品ですが、全体の大きなまとまりから見れば個々の発想とバリエーションの豊富さが、まるで精気的で活気のあるリズムを作り出し、共同体のひとりである私達の姿が映し出されます。また,地域を中心として町の形態を表す様々な形も引用していきます。この物語が成り立つためのひとつ、そしてひとつずつが集約して物語が生まれる、都市形成と共同体のメタファーとして,都市の余白である仮囲いで展開される物語によってこの場所の将来のイメージを描き出していきます。


※ここに挙げるひとつの物語とは、都市の形成と共同体のメタファーとして、木々の成長を挙げます。小さな木(都市のはじまり)が徐々に成長し、大きな幹(都市の要素、形)を持ち、たくさんの葉(個人から成る共同体)を広げていく。経過の途中で木々の状況変化(都市の変化)もあるが、最終的には大きなひとつの森(新しい都市)となっていき、様々ないきものが集まってくるような、自然の成り立ち(都市の形成)の物語です。


作家プロフィール

福永 敦 / FUKUNAGA ATSUSHI

Website: http://www.atsushifukunaga.jpn.org / E-mail: mail[at]atsushifukunaga.jpn.org

[略歴,他]
1980 広島生まれ
2004 広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了
2007 ベルリン・バイセンゼー美術大学研究生
[個展]
2004「Schmetterling」ヨアキムギャラリー/ベルリン/ドイツ
2006「KURUMAGAAGAA AMEZAAZAA KIKIWASAWASA SEMIJIJIJIJIJI KAZEBYUUBYUU HITOZAWAZAWA」YebidenGallery/広島
[主なプロジェクト・グループ展]
2005「Art Crossing Hiroshima Project Winter 2005」ブラウンシュバイク/ドイツ
2007 旧中工場アートプロジェクト2007 「わたしの庭とみんなの庭」吉島/広島
2007「20 Eventi Arte Contemporanea in Sabina」 ザビーナ/イタリア
2007「though I can't see them, they are there. though I can't find them, they are there.」Co-Lab. /コペンハーゲン/デンマーク
2008「Show me the way!」 Galerie la-condition-japonaise/ベルリン/ドイツ
2008「Hiroshima Art project 2008 旧中2 汽水域」吉島/広島








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