神話時代
宇宙がまだひとつであった頃――
超大なる力を持った『アーク』という名の神々の存在があった。彼らは自らの姿形を模して、この宇宙に原始のロボ生命を創り出したと伝えられている。あまたのアークたちは互いに干渉することなく宇宙を見守っていたが、あるとき【混沌】を司るアークが引き金となって戦いが起こされた。この戦いは、すべてのアークと全宇宙を巻き込む大戦へと発展する。
大戦の末、荒ぶるアークたちが力のすべてをぶつけ合った結果、星々は砕け、銀河は裂け、神話時代の宇宙は崩壊した。
引き裂かれた宇宙はそれぞれが独立した時空――ディメンション――として存在し始める。このとき、無数のディメンションが連なる現在の多元宇宙が成り立ったのである。崩壊の果てに生き残ったアークは、【勇気】【剛力】【英知】を司る三柱のアークのみであった。彼らは停戦に合意し、崩壊の中ですでに肉体を失っていた【混沌】の意識体を封印した。そして、残された力を使い果たした三柱のアークもまた、いつ目覚めるとも知れない深い眠りについたのであった。
超大なる力を持った『アーク』という名の神々の存在があった。彼らは自らの姿形を模して、この宇宙に原始のロボ生命を創り出したと伝えられている。あまたのアークたちは互いに干渉することなく宇宙を見守っていたが、あるとき【混沌】を司るアークが引き金となって戦いが起こされた。この戦いは、すべてのアークと全宇宙を巻き込む大戦へと発展する。
大戦の末、荒ぶるアークたちが力のすべてをぶつけ合った結果、星々は砕け、銀河は裂け、神話時代の宇宙は崩壊した。
引き裂かれた宇宙はそれぞれが独立した時空――ディメンション――として存在し始める。このとき、無数のディメンションが連なる現在の多元宇宙が成り立ったのである。崩壊の果てに生き残ったアークは、【勇気】【剛力】【英知】を司る三柱のアークのみであった。彼らは停戦に合意し、崩壊の中ですでに肉体を失っていた【混沌】の意識体を封印した。そして、残された力を使い果たした三柱のアークもまた、いつ目覚めるとも知れない深い眠りについたのであった。
ロボ聖紀
大崩壊の惨禍を乗り越えたロボたちは自らを『コズミックロボ』と名乗り、新しい宇宙の主人公となっていた。アークに守られた時代のまどろみのような平和が戻ることはなかったが、活力に溢れるコズミックロボたちは開拓と戦いに明け暮れ、やがて大文明を築き上げた。いつしか、三柱のアークや【混沌】の存在もコズミックロボの記憶から失われ、言い伝えの中にその断片を残すのみになっていた。
コズミックロボが進化を続ける過程では、まれに異質なほど強い力を持ったロボが生まれた。彼らはほんの数機のチームでひとつの戦争を終結させたり、数多くのロボを導いて銀河規模の災害から星々を救うなど、さまざまな偉業を成し遂げた。彼らは総じて『ヒーロー』と呼ばれ、その活躍を称えられたのであった。
だが、ヒーローの登場に呼応するかのように、この宇宙に再び危機が訪れていた。
――【混沌】の胎動である。
肉体を失って封印された【混沌】であったが、他者の意識に入り込むその影響力は徐々に甦りつつあった。強大な力を宿しながらもヒーローたちのような心の強さを持たなかったロボは、【混沌】にとって格好の標的だったのだ。
【混沌】に魅入られたロボは、ひたすら破壊のみを求める『悪魔』とも恐れられた。その暴虐を阻止せんとするヒーローたちとの間では、歴史上いくつもの激しい戦いが繰り広げられることになった(※)。
※ この時期を舞台にしているのが鋼鉄戦記C21(旧:ロボ聖紀C21)である。
コズミックロボが進化を続ける過程では、まれに異質なほど強い力を持ったロボが生まれた。彼らはほんの数機のチームでひとつの戦争を終結させたり、数多くのロボを導いて銀河規模の災害から星々を救うなど、さまざまな偉業を成し遂げた。彼らは総じて『ヒーロー』と呼ばれ、その活躍を称えられたのであった。
だが、ヒーローの登場に呼応するかのように、この宇宙に再び危機が訪れていた。
――【混沌】の胎動である。
肉体を失って封印された【混沌】であったが、他者の意識に入り込むその影響力は徐々に甦りつつあった。強大な力を宿しながらもヒーローたちのような心の強さを持たなかったロボは、【混沌】にとって格好の標的だったのだ。
【混沌】に魅入られたロボは、ひたすら破壊のみを求める『悪魔』とも恐れられた。その暴虐を阻止せんとするヒーローたちとの間では、歴史上いくつもの激しい戦いが繰り広げられることになった(※)。
※ この時期を舞台にしているのが鋼鉄戦記C21(旧:ロボ聖紀C21)である。
コズミックブレイク
一方、【勇気】【剛力】【英知】の三柱のアークは、外宇宙から隔絶されたディメンション『コズミックアーク』で、永遠とも言える長い眠りの中にいた。そのアークの眠りを妨げたのは、【混沌】の封印が解けようとしているという事実であった。それはすなわち、いにしえの因縁が再び神々の戦いを引き起こすことを意味していたのだ。
――今度もし【混沌】が勝利することがあれば、宇宙は永久の闇と虚無に包まれるだろう。しかし、三柱のアークが力を合わせて【混沌】を滅ぼすことは不可能だった。ディメンションに分かたれた宇宙は、もはや複数のアークが存在しうるだけの容量を持たなかったのである。
つまり、現代に甦ることができるアークはただ一柱のみ――
【混沌】との戦いに勝利するために、この宇宙の未来を導くために、いずれのアークが復活すべきなのか?
代表として、自らの子孫とも言えるヒーローたちの力にその選択を託すことにした。
全宇宙で活躍したヒーローを、ディメンションを超えてコズミックアークへと呼び集めたのである。こうして、【勇気】【剛力】【英知】それぞれのアークのもとに、個性あふれるヒーローたちが集結した。
――アークの意志を信奉するヒーロー、純粋にアークの力にあこがれるヒーロー、そしてまだ見ぬライバルとのバトルに心躍らせるヒーローたち。
それは、アークの力を競う代理戦争か、ヒーローが信念をぶつける決戦か、はたまたその両方だったのであろうか――
かくしてコズミックアークは、アークの復活を賭けたヒーローたちが激突する舞台となった。
コズミックブレイク――
三柱のアークと【混沌】をめぐるこの戦いは、後にそう呼ばれることになる。
――戦いの結末は、まだ誰も知らない。
――今度もし【混沌】が勝利することがあれば、宇宙は永久の闇と虚無に包まれるだろう。しかし、三柱のアークが力を合わせて【混沌】を滅ぼすことは不可能だった。ディメンションに分かたれた宇宙は、もはや複数のアークが存在しうるだけの容量を持たなかったのである。
つまり、現代に甦ることができるアークはただ一柱のみ――
【混沌】との戦いに勝利するために、この宇宙の未来を導くために、いずれのアークが復活すべきなのか?
代表として、自らの子孫とも言えるヒーローたちの力にその選択を託すことにした。
全宇宙で活躍したヒーローを、ディメンションを超えてコズミックアークへと呼び集めたのである。こうして、【勇気】【剛力】【英知】それぞれのアークのもとに、個性あふれるヒーローたちが集結した。
――アークの意志を信奉するヒーロー、純粋にアークの力にあこがれるヒーロー、そしてまだ見ぬライバルとのバトルに心躍らせるヒーローたち。
それは、アークの力を競う代理戦争か、ヒーローが信念をぶつける決戦か、はたまたその両方だったのであろうか――
かくしてコズミックアークは、アークの復活を賭けたヒーローたちが激突する舞台となった。
コズミックブレイク――
三柱のアークと【混沌】をめぐるこの戦いは、後にそう呼ばれることになる。
――戦いの結末は、まだ誰も知らない。
【英知】の光のもとに――
【剛力】の炎のもとに――
【勇気】の剣のもとに――
【剛力】の炎のもとに――
【勇気】の剣のもとに――
集え! 鋼鉄のヒーローたちよ!