農業博覧会屋台(玄霧藩国)


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玄霧藩国屋台





「濃いくて甘いのと、さっぱりさわやかなのがありますよー」
「飲めば一撃で昇天出来るおいしさですよー」




―ある屋台を切り盛りする2人―



きっと多くの来場者と出展者によって盛り上がってるであろう会場。
そこかしこに展開する屋台群の一つで、一際騒がしい二人組みがせかせかと働いている。

「東国ってなんか珍しいのいっぱいだねー!というか屋台全部違う国だけどね!」
「俺から見たら森国も十分珍しいですけどねえ」
「うん、みんな違うってサイコー」

素早く動く小さな女性と、森国にしてはやや大柄の男。
玄霧藩国の屋台を任せられた二人組みである。

「おーもーしーろーいーそしておーいーしーいー」
「そしてここにも珍妙な生物が一匹…」

勝手に商品を飲む女性に、それを観察する大柄の男。
キイキイキイキイと、さしずめ大猿と小猿の兄妹である。
大猿は最近玄霧藩国にやってきた引きこもり文族の東西天狐、小猿は国民的マスコットにして元気印のイクという。
そんな二人をなだめるというか微妙にフォローしながら、お手伝いとして協力してくれるのは主催国神聖巫連盟の国民さんたち。
玄霧藩国は色々あって手伝える国民がほぼいないので、急遽ピンチヒッターを頼んだのであった。

「ほほう、狐さんは飲みが足りないとみましたよ…  のめー    なんつて」
「イクさん、どこぞの兄弟みたいな目になってますよ」

じろり、と天狐をみながらからかうイクに、ボソリと答える天狐。
あながち、兄妹のようだという例えば間違っていないのかもしれない。
そんなやり取りをしつつも、本業は忘れないようだ。

「というわけで、かわいらしいお嬢さんから元気な男の子まで大人気の玄霧産特製ミックスジュースはいかがですかー」
「濃いくて甘いのと、さっぱりさわやかなのがありますよー!」






  • では少し、屋台の品を覗いて見ましょう。




今回玄霧藩国から持ち込んだのは、果物とその加工品。


葡萄をメインとした新鮮なカットフルーツの盛り合わせ、
食品加工工場の完成に先駆けて試作品として製作されたコンフィテュール、
無添加素材100%が売りの各種ミックスジュース 
勿論、玄霧藩国謹製の果実のジャムも御座います。


以上、見た目だけでも色鮮やかな品々は味、香り、視覚と三重に来客を楽しませてくれます。





ですが、現在玄霧藩国では森林の減少により、
新鮮なカットフルーツの盛り合わせ等、鮮度を求められる商品に関しては、
施設栽培などで砂漠化被害を間逃れた分しか用意できず、十分な量が御座いません。

此方のほうをお求めの方は、なるべく早くに確認していただくしかありません。ご了承下さい。


こういった時期は品物の値段も上がりがちですが、過去にあったNAC主体の屋台祭りのときと同じく、
「誰にでも買える値段」を目差し、限界まで努力させていただいております。

勿論、製品の品質などには影響が御座いませんので、そちらについてはご安心下さい。



また、屋台を訪れた方に特産品の情報などがかかれたパンフレットを配布させていただきます。
そちらで気になるものが御座いましたら、どうぞ、本国のほうまでご連絡下さい。
なお、パンフレットにも書かれておりますが、未成年者の対応の都合上今回はお酒はございません。
そちらをご希望の方も、是非本国の方までご連絡を。




  • 休憩時間-


「ふいー、お疲れ様です。やっぱり慣れないことをすると疲れますねーイクさんは大丈夫ですか?」
「やぁ、僕は以前まんじゅう屋台やったことあるんだよーこういうの好きー」

なれないことをしたせいか、汗だくの天狐と、ニコニコと笑いながら答えるイク。

「天狐さん、疲れたら飲んでいいんだよ、ジュースとかまんじゅうとか」
「ああ、いただきます。俺は部屋にこもって作業するのが多いんで、こういうのはなかなか難しいですよ。本当は慣れてる人がやるのがいいんでしょうけどもね」

引きこもりは体力があまり無い上に、会話やらコミュニケーションが苦手な場合が多い。
そういう意味ではこの二人なかなかいいコンビである。
が、イクはその答えに微妙に不満げである。

「えー笑った子の顔とか、おいしいーっておばあちゃんの顔とかさ、見られたら嬉しくない?なんかほこっとしない?」
「ははは、イクさんは元気ですねえ」
「ギャーやめれー!」

いつもどおりのイクを見て、ワシワシと頭を撫でる天狐。
本当に強い人とは、こういう人のことを言うのかもしれない。
但し・・・

「…そだ、休憩の合間に屋台見に行こうよ!他の国のお料理勉強したいし!」

超ポジティブ志向であるイクは、それはそれで暴走しだすと周りが見えなくなったりするので大変です。
もしも目がキラッ☆キラしたらそれは何かのサインです。できれば誰か周りの大人に知らせましょう。

「お土産買ったらもう残りいくらか、 ひーふーみー…  …ねー、おこづかい・・・幾らある・・・?」
「………知ってるかいイクさん。サイフの重みは幸せの重みと反比例なんDA☆ZE」(目をそらす
「マジスカ   じゃあ石でも入れるか。天狐さんの財布に」
「やめんかコラ」

イクのデコをビスビスしながらとめる天狐。

「ギヤァァァア…じゃあ自分の財布にも…あ、きれいな石ゲット」
「あ、いいな。お、ヘビの抜け殻ゲット。よし、これをイクさんのサイフにぎゅむぎゅむ」
「わー、大健康になる!  は、だめだめ、僕はなれてるし元気だからいいよ、天狐さん元気になりタマエーー」

ぎゅむぎゅむと相手の財布に入れ返し抜き返しの謎の勝負が始まる。
だがその実、お財布の中身をいかに減らさないようにするかの壮絶なるバトルなのであった。

「その代わりこの溢れた小銭をもらう!そしてお向かいに買いに行く!」
「まあまあ遠慮せずにもらっておくといいよ。そして小銭は返しなさい」
「えーーーー、じゃあぬけ殻がかわいそうだからもらう・・何かでお返しするね」

ガルルル、と自分の小銭を死守したり、ヘビの抜け殻を財布に入れたりを繰り返す二人。
なお、この勝負の原因となっている予算であるが、二人合わせて今回のイベントのお小遣いは20にゃんにゃん。
みんなのおみやげ代の30にゃんにゃんは別途支給されている。
故に、小銭とはいえ死活問題である。お札が財布から消えてからが真の勝負なのだ。

「ええい、だから小銭を返したまえ!」
「い や だ !」
「まてえええええ」
「HAHAHA!!ここまでおいDE!!」

と、いった具合になんのかんので束の間のバカ騒ぎを満喫する二人であった。
なお、財布の中身は二人して仲良くスッカラカンにしたそうな。


余談ではあるが、二人が買ったお土産は中々好評であり、分けれるだけ分けて皆で楽しみましたとさ。







イラスト:イク
文章:東西天狐
構成・編集:玄霧弦耶














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