カナン


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水の国では他国の侵略に対抗する力を得るため、孤児や犯罪者、その他訳アリの者を集め、兵士として育てるための施設があった。

人間族の少年・カナンも兵士として育てられるため、その施設に連れてこられた者の一人であった。

しかし、カナンは「戦う」ということや「生きる」ということに意味を見出すことができず、徴兵試験を受けることもなく、訓練とは名ばかりの過酷な肉体労働を漠然とこなす日々を送っていた。

そんなカナンを見守り続けてきたリザード族の元戦士・受刑者グラフトはいつものようにカナンに語りかけ、やさしく諭す。

「戦い自体に必ずしも意味があるわけではない。だがこの先、お前が戦うことを決意する日がきたとき、そこには必ず意味があるはずだ。」

グラフトの言葉を思い返しながらカナンが眠りに就こうとしたとき、まばゆい光の奔流が施設全体を包み込む。
カナンが意識を取り戻したとき、彼の光に眩んだ目に映ったのは瓦礫と化した施設と無残に転がる人々の成れの果てだった。

カナンはグラフトを探して瓦礫の中を駆けずり回ったが、眩んだ目では数歩先の状況すら確認することができず、運悪く足を滑らせ川に溺れ、流されてしまう。

しかし、流されていたところを旅人・ゼファーに拾われ、目の手当てもしてもらう。(このとき目の手当てで包帯を巻かれていたのでカナンはゼファーの姿は見えていない)

グラフトを救えなかったこと、自分も死んでしまえば楽になれたということを洩らすカナンにゼファーは一言だけ言葉を発する。

「君が死にたいと願った今この瞬間を生きたいと、そう願いながら死んでいった人たちもいるんだよ・・・」

次の朝、既にゼファーの姿はなく、カナンは施設に戻ろうと一人見知らぬ森を歩く。
そこでモンスターに囲まれ、苦戦を強いられるが、通りかかった人間族の騎士見習い・ルナルナの兄・アレス、魚人戦士・ザオウのパーティーに助けられる。

没落した家を再興するため、騎士になることを目標に水の国の王都を目指すルナのパーティーに、カナンはなかば無理やり同行させられることになった。

ー 途中の街までならいいか・・・施設の情報を探るまでの辛抱だ ー
そう思いながらカナンは歩き出す。

これから向き合うであろう過酷な運命へと向かって・・・・・