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「オフザボールの動き」(2008/12/17 (水) 09:40:35) の最新版変更点
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#contents
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*オフザボールの動き(movement off the ball)
&bold(){オフザボールの動き}とは文字通りボールを持っていない状況での動きのことです。
地味なプレーですが、必要不可欠な動きです。こういう動きが見えてくると、サッカー観戦がより楽しめますし、選手にはボールに触る以外にもいろいろ役目があることが分かります。
文字通りに取れば、ボールを持ってないときの動きはすべてオフザボールの動きということになりますが、大体以下のように戦術的に意義があるものをさすと思ってよいでしょう。
**動き出し
スルーパスやフィードを呼び込むために、縦に動き出す。
**オーバーラップ
前の選手を追い越す動きです。
**おとりの動き(decoy)
おとりの動きとはスペースへ動くことによって相手の選手を引きつける動きのことです。
***シュートコースを作る
#image(offtheball01.png,left)
左図は(2)が中盤でボールを持った状態です。(1)の動きに注目してください。
#clear
#image(offtheball02.png,left)
まず(1)はゴールに向かって斜めに走りこみます。これもテクニックの1つで、こうすることで相手のDFを混乱させることができます(次の項で扱うダイアゴナルな動き)。
相手DFは(1)にスルーパスを出されるとまずいため、そのまま(1)についていくことになります。一方(2)は(1)にパスを出すそぶりをみせつつ、ドリブルを続けます。
#clear
#image(offtheball03.png,left)
この状態では(1)は先ほどよりゴールに近づいています。しかもゴール前に居たはずのDFを(1)が引き連れて行ったため、目の前をさえぎる者も居ません。十分ゴールを狙えます。また(1)にスルーパスを出しても良いでしょう。
この間、(1)は1度もボールに触れていませんが、(2)のシュートを「アシスト」しているわけです。見逃されがちですが、重要な動きですし、実際に試合でも良く見かけます。
#clear
***マーカーをはがす
#image(offtheball04.png,left)
ほとんど似たようなケースですが、いま(1)はゴール前でボールを持って前を向くことができました。シュートを狙いたいところですが、シュートコースは相手DF(a)にふさがれています。
そこへ味方の(2)がオーバーラップして来ました。この瞬間、(1)にシュートを撃たれるかもしれないというのと、(2)に決定的なパスを出されるかもしれないという2つの可能性があるため、(a)は迷ってしまいます。(1)も(2)へのスルーパスのそぶりを見せます。
#clear
#image(offtheball05.png,left)
けっきょく(a)は(2)に決定的なスルーパスを出される可能性に迷って(2)の方へ動いてしまいました。そこで(1)はシュートに行きます。
シュートを撃たれてあとになって考えると、(a)は動かなければ良かったのにと思われますが、意外にこういうケースは見かけます。
このケース、(2)はボールには触っていませんが、(1)に付いたマークをはがしシュートを撃ちやすくしているわけです。
#clear
**ダイアゴナルラン(diagonal runs)
&bold(){ダイアゴナルラン}とはコートの中央からサイドあるいは、その逆に斜めに走る(あるいは横切る)動きのことです。スペースをつくる(creating space)、スペースを利用する(exploiting space)ために重要となる動きです。特に相手がゾーンで守っている意識が強い場合、この動きをすることで相手DFを混乱させることができます。
**クロスして走りこむ動き
2人の選手が斜めに交差しながら走りこむと、より効果的です。
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*オフザボールの動き(movement off the ball)
&bold(){オフザボールの動き}とは文字通りボールを持っていない状況での動きのことです。
地味なプレーですが、必要不可欠な動きです。こういう動きが見えてくると、サッカー観戦がより楽しめますし、選手にはボールに触る以外にもいろいろ役目があることが分かります。
文字通りに取れば、ボールを持ってないときの動きはすべてオフザボールの動きということになりますが、大体以下のように戦術的に意義があるものをさすと思ってよいでしょう。
**動き出し
スルーパスやフィードを呼び込むために、縦に動き出す。
**オーバーラップ
前の選手を追い越す動きです。
**おとりの動き(decoy)
おとりの動きとはスペースへ動くことによって相手の選手を引きつける動きのことです。
***シュートコースを作る
#image(offtheball01.png,left)
左図は(2)が中盤でボールを持った状態です。(1)の動きに注目してください。
#clear
#image(offtheball02.png,left)
まず(1)はゴールに向かって斜めに走りこみます。これもテクニックの1つで、こうすることで相手のDFを混乱させることができます(次の項で扱うダイアゴナルな動き)。
相手DFは(1)にスルーパスを出されるとまずいため、そのまま(1)についていくことになります。一方(2)は(1)にパスを出すそぶりをみせつつ、ドリブルを続けます。
#clear
#image(offtheball03.png,left)
この状態では(1)は先ほどよりゴールに近づいています。しかもゴール前に居たはずのDFを(1)が引き連れて行ったため、目の前をさえぎる者も居ません。十分ゴールを狙えます。また(1)にスルーパスを出しても良いでしょう。
この間、(1)は1度もボールに触れていませんが、(2)のシュートを「アシスト」しているわけです。見逃されがちですが、重要な動きですし、実際に試合でも良く見かけます。
#clear
***マーカーをはがす
#image(offtheball04.png,left)
ほとんど似たようなケースですが、いま(1)はゴール前でボールを持って前を向くことができました。シュートを狙いたいところですが、シュートコースは相手DF(a)にふさがれています。
そこへ味方の(2)がオーバーラップして来ました。この瞬間、(1)にシュートを撃たれるかもしれないというのと、(2)に決定的なパスを出されるかもしれないという2つの可能性があるため、(a)は迷ってしまいます。(1)も(2)へのスルーパスのそぶりを見せます。
#clear
#image(offtheball05.png,left)
けっきょく(a)は(2)に決定的なスルーパスを出される可能性に迷って(2)の方へ動いてしまいました。そこで(1)はシュートに行きます。
シュートを撃たれてあとになって考えると、(a)は動かなければ良かったのにと思われますが、意外にこういうケースは見かけます。
このケースでは(2)はボールには触っていませんが、(1)に付いたマークをはがしシュートを撃ちやすくしているわけです。
#clear
**ダイアゴナルラン(diagonal runs)
&bold(){ダイアゴナルラン}とはコートの中央からサイドあるいは、その逆に斜めに走る(あるいは横切る)動きのことです。スペースをつくる(creating space)、スペースを利用する(exploiting space)ために重要となる動きです。特に相手がゾーンで守っている意識が強い場合、この動きをすることで相手DFを混乱させることができます。
**クロスして走りこむ動き
2人の選手が斜めに交差しながら走りこむと、より効果的です。
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