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オフサイド…何となく分かるんだけど、どうもスッキリしない。そういう感じをお持ちの方が多いと思います。以下では、まずオフサイドとは何かを明らかにしたあと、オフサイドの3つのパターンを見て行きます。これでもうオフサイドで悩むことはなくなるはずです!


オフサイドの定義(offside)

最初にオフサイドの定義をかるくチェックしてください。次の3つの条件を読んでいきなり「ああ、そうか」と分かる人はいませんから安心してください。そもそもオフサイドとは、

[1]ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間に、
[2]オフサイドポジションにいた選手が、
[3]積極的にプレーにかかわっていると主審が判断した

の3つをすべて満たしたときに取られる反則で、相手チームに間接フリーキックが与えられます。それでは以下で上の3条件を一つずつ押さえていきましょう。


[1]「ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間」とは?


まずオフサイドは味方の体からボールが離れた瞬間で判断するということですね。左図のように(1)が(2)に向かって相手DFの裏をねらうようなパス(スルーパス)を出すケースを考えましょう。実際の試合でもよくあるケースですよね。この場合、(1)の足をボールが離れる瞬間で判断するというのです。

ですから、左図のように(2)がボールをもらったときには、判断の瞬間はとっくに過ぎているわけですね。ちなみに左のケースでは(1)がパスを出した瞬間には相手選手より向こうにいなかったので、オフサイドは取られません。あまり正確な言い方ではないのですが、ここでは「判断の基準はパスの出し手の体を離れた瞬間だ」ということだけ押さえてください。

このタイミングに慣れるまでがすこし難しいですね。なぜなら「パスが出そうだな」と先の展開をあるていど予測している必要があるからです。まあ見逃したとしても、どの時点で判断するかさえ分かっていれば、スロー再生で見るときには間違わないでしょう。


[2]オフサイドポジションとは?

「出し手の体をボールが離れた瞬間で判断する」ということはお分かりいただけたと思います。では、2つ目の条件、[2]オフサイドポジションとはどういう意味か。オフサイドポジションとは左図のピンクになった場所のことです。定義は次のとおりです。

オフサイドポジション とは次の3本の線のうち最も敵陣に近い線より向こう側のことです。

1 後方から2人目の相手競技者の位置
2 ボールの位置
3 ハーフウェイライン

ピッチ上には常にこれらの3本の線があるわけですね。普段は「向こうから数えて2人目のライン」が一番あちら側にある場合が多く、左図もそのケースです。これら3本線の順番は状況によって入れ替わります。その入れ替わったケースはあとで見ていきます。ともかく「ボールがパスの出し手の足を離れた瞬間に、一番むこうにある線より出ていてはいけない」ということはお分かりでしょう。そしてこの一番向こう側にある線のことをオフサイドラインと言います。


[3]「積極的にプレーに関わっていると主審が判断した場合」

そしてもう1つの条件があります。その条件が「積極的にプレーにかかわっている」です。この「積極的にプレーに関わる」というのはいくつかのケースを含んでいます。

積極的にプレーにかかわっているとは、
1 ボールに触る
2 ボールに触らなくても何らかの利益を得る
場合のことです。

まずパスをもらったりボールに触るのは完全にオフサイド。これはいいですよね。

ではその他どのようなケースがあるかというと、例えば相手の選手を抑えたり、相手GKの視界をさえぎったりという、ボールに触らなくても何らかの利益を得るプレーがあります。例えば左図では相手DFを押しのけて、シュートコースを作っています。これはオフサイドを取られる可能性があります。

プレーに関わっているか否かの判断はけっこうあいまいなのでよく揉めます。そこで自分がプレーに関わるつもりがないことをアピールするため、オフサイドポジションにいた選手がその場でピタリと立ち止まることもあります。

では例を見てみましょう。いま左図で(2)は大丈夫ですが、(3)はオフサイドポジションにいます。ここから(1)が(2)へ向かってパスを出しました(次図)。

さてこのとき(2)がオフサイドを取られないのはいいですよね?なぜなら、ボールが(1)の足を離れた瞬間(上の図)に(2)はオフサイドポジションには居なかったからです。では(3)はどうでしょう?答えは(3)もオフサイドは取られません。確かに、(1)の足をボールを離れた瞬間にオフサイドポジションにいました。しかし(3)はプレーに関与していない。ボールからあまりにも遠い場所にいますし、特に利益も得てないからです。

では左図ならどうでしょう。この状態から上図と同じようにパスを出したら、さすがに(3)もボールに近いですし、オフサイドを取られるでしょう。(3)がちょっとでも動けば、プレーに関与したとみなされてもおかしくありません。ということは逆に、(3)がピタリと動きを止めて棒立ちになり、プレーに関与する意思がないことを示せば、オフサイドを取られないわけです(審判がそれを認めてくれれば)。このように「プレーに関与したか否か」という条件は若干あいまいさを残しています。


オフサイドの類型

さて、以上で大体のルールは分かっていただけたと思います。「パスの出し手の足をボールが離れた瞬間に、オフサイドポジションにいた選手が、積極的にプレーに関与した」ら、オフサイドを取られる…いいですよね。では、次にどんなパターンがあるのか見て行きましょう。オフサイドポジションのでき方によって以下のような3つのパターンがあります。


パターン1 向こうから2人目の位置で判断するケース (このケースが9割以上)

これはさっきも出てきた「向こうから2人目の線がオフサイドラインになる場合」です。そして、オフサイドを取られる場合のほとんどのケースがこれです。

いちおう検討してみましょう。左図では、ボールがパスの出し手(1)の足を離れた瞬間は、ピンクの範囲には入ってません。従って…

(2)がパスを受けてもオフサイドにはなりません。

他方、こちらの場合は、ボールが(1)の足を離れる瞬間に(2)は相手の2人目より向こう側にいるのでオフサイドポジションにいることになります。ピンクの範囲の中に居ますね。従って…

ボールを受けるとオフサイドを取られます。問題ないですよね。


パターン2 ボールの位置でオフサイドを判断する場合(レアケースの1)

これはちょっとレアなケースです。相手の最終ラインを突破して相手ゴールに迫った状況でよく起こります。この場合、「あれ、これはオフサイドじゃないの?」と思って、せっかくのゴールを喜んでよいものか迷うのはもったいないですね。定義のところで述べたとおり、オフサイドポジションを判断する線は3つありましたが、このケースはボールの線で判断します。

まず左図の時点では攻撃側は(2)、(3)の2人ともオフサイドポジションにはいません。この時点ではさっきのケースと同じですね。したがって…

…左図のように(2)がボールを受けてもオフサイドにはなりませんね。

そして次のシーンが問題です。この状況ではピッチ上の3本の線のうち、一番むこう側にあるのが「ボールの位置」の線になっています。これが今までとは違うところです。オフサイドは例の3本線のうち、一番むこう側にある線で判断するわけですから、この場合はパスの受け手の(3)がボールより前に出ているかどうかでオフサイドを判断することになります。

まあ、プロがこのオフサイドにひっかかることはほとんどありません。だいたいゴールまでいきます。左図でも(2)の足からボールが離れる瞬間に、(3)はボールから前に出ていませんので、オフサイドになりません。そして…

…簡単にゴールを決めます。この(2)から(3)へのパスをオフサイドと勘違いされる方が多いのですが、もういちど言いますと、この状況ではボールの位置がオフサイドラインになっているので、パスの受け手がボールより前に出ていなければよいのです。

実は私はサッカーを見はじめた頃、「もうゴールを決めるだけという大チャンスだし、審判も大目に見てるのかな」などと思ってました。


パターン3 ハーフウェイラインで判断する場合(レアケース2)

このケースもたまにありますね。

相手チームが思いっきり攻めてきている場合です。オフサイドポジションを判断する線は3つありましたが、これはそのうちハーフウェイラインで判断する場合です。

相手がかなり攻め込んできたケースでは、例の3本線のうちハーフウェイラインが一番向こうにありますよね。普通は相手DFもハーフウェイラインを越えることはないのですが、攻撃意識が強すぎるせいか、うっかりしたのか、このケースがたまに起こります。

この状況ではハーフウェイラインから出さえしなければオフサイドは取られません。したがってカウンターをねらうなら、FWを1人ハーフウェイラインの前に残しておけばよいのです。そしてボールを取り返したら、思いっきりこのFWに向かって放り込めば、敵陣にはGK以外だれも残っていないわけですから、あっさりGKと1対1まで持ち込めるでしょう。


以上、3つのパターンを知っていれば困ることはほとんどないでしょう。それではもういちど最初に挙げたオフサイドの定義を見てみましょう。ここまで来れば、文章の意味は明らかではないでしょうか。

オフサイドとは、

[1]ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間に、
[2]オフサイドポジションにいた選手が、
[3]積極的にプレーにかかわっていると主審が判断した場合

に取られる反則です。

そしてオフサイドポジションとは次の3本の線のうち一番敵陣に近い線より向こう側のことです。

  • 後方から2人目の相手競技者の位置
  • ボールの位置
  • ハーフウェイライン


最後に用語を1つ。オフサイドではない場合のことを、つまり反則をとられない場合を オンサイド (on side)といいます。たまに出てくる用語なので知っておいて損はないでしょう。