Sytrus チュートリアル


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FMシンセシスは一般にほとんどのアマチュアのシンセサイザー・プログラマーに黒魔術と見なされています。最初のポピュラーなFMシンセサイザーであるYamaha DX-7はメンテナンスのため戻ってきたうちの90%はそのプリセットに完全に手をつけられていなかったと言われています。Sytrusのプリセットを見て回って不思議に思ったでしょう。"いったいどうやってるんだ?”すると、普通、次のステップではインターネットでFMシンセシスを検索して、そのほとんどがYamaha DX7かDX7ライクなFMシンセサイザーで、少量のある種のサウンドを得るためのプログラムの仕方を教えていることを発見するだけです。しかし"FMの基礎"がどのようにSytrusに適用されるかという明確な考え方はそこにはありません。このチュートリアルではFMシンセシスからいくつかの謎を取り除く手助けをし、あなた自身でSytrusにある謎めいたコントロールの動作を理解する手助けをします。

オペレータ、モジュレーション・マトリックスまたはフィルター

このチュートリアルはSytrus FMシンセサイザーと、その多様なコントロール・パネル上の最も重要なコントロールの背後にある目的に関するものです。このチュートリアルでは個別のノブやスライダーについてや、それぞれのコントロールがどのように出力に影響するかについては説明しません。しかし、このチュートリアルを進めたあかつきには、次のことが理解できるでしょう。
  • "オペレータ"とは何か。
  • オシレータからのサウンドが、モジュレータ、フィルター、エフェクト処理を通って出力にルートされるためのモジュレーション・マトリックスをどのように構成するか。
  • オペレータにどうやってフィルターを適用するか。
  • FMとサブトラクティブ・シンセシスの一点だけ異なる点。

ステップ0:サブトラクティブ・シンセシスの基礎を学ぶ

FMシンセシスについて基礎のとっかかりを得るのは極めて簡単です。単純な波形から開始して、フィルターとエンベロープが最終サウンドへ異なる"効果"を得るために適用されます。ほとんどのサブトラクティブ・シンセサイザーでは、ランダムにノブを選んでそれを調整すると結果として出てくるサウンドに違いが聞き取れることが多いでしょう。3xOSCやTS404プラグインが手始めには良いでしょう。"オシレータ"、"LFO"、"カットオフ"そして"ADSR"のような専門用語に慣れたら、次に進みましょう。

ステップ1:Sytrusのなかに見えているものを理解する

  • 1.1 Sytrusチャンネルを追加します。ウインドウの左上にある"プラグ"(訳注:最新のFLでは下向きの三角形になっています)をクリックし、"Default"パッチを選択します。このパッチは純粋なサイン波出力を生成します。今のところは右側にある9x9マトリックス・コントロールは無視しておきます。
  • 1.2 左上にある"MAIN"ボックスをクリックしてシンセサイザーの全体のキャラクタリスティクスがどのように定義されているか見ます。ここにあるパラメータはシンセ/フィルター/パン/FXモジュールから出てきた信号にたいして働きます。全体のボリュームとフィルターエンベロープの適用、基本的なEQ調整、ユニゾン・エフェクトの追加、X/Yモジュレータ・コントロールがどのパラメータに影響するかを決めることができます。
  • 1.3 ウインドウの上のほうにある"OP 1"ボックスをクリックします。このパネルは"Operator #1"を定めます。オペレータは単純に波形でありオーディオ信号です。左上のボックスのなかにその1サイクルを見ることができます。波形表示の右にあるスライダーとノブで波形の特性を修正することができます。ボタン列、"PAN"、"VOL"などで波形の特性を修正することができます。"OP 2"から"OP 6"でさらに5個の波形を定めることができます。
  • 1.4 - ウインドウの上のほうにある"FILT 1"をクリックします。このパネルは"Filter #1"を定めます。このパネルとボタンの列でオペレータの出力へ適用できるフィルターの特性を指定することができます。
  • 1.5 ウインドウの上のほうにある"FX"ボタンをクリックします。このパネルはパニング、コーラス、3つのディレイ・ユニットからなる基本的なエフェクト・チェインを定義します。

ステップ2:サブトラクティブ・シンセとしてのSytrus パート1 - のこぎり波

Sytrusシンセサイザーのプログラミング方法を学ぶ最初の一歩として、サブトラクティブ・シンセサイザーとしてのその能力を調べます。これは上のステップ0で培った知識のうえに、複雑になりすぎずにSytrusへの道をさがすほうほうを学ぶところから始めます。
  • 2.1 "OP 1"パネルへ戻り、"SH"スライダー(波形表示のすぐ右)をスライドさせます。上にスライドさせるごとに、波形はサイン波から三角、のこぎり、矩形、最終的に矩形パルスとなります。スライダーをその範囲の中央(50%)にセットしのこぎり波を作成します。いくつかのノートを演奏しのこぎり波の高周波成分が鳴るのを聞きましょう。
  • 2.2 それではモジュレーション・マトリックスを見てみましょう。Defaultプリセットでは、ひとつのノブだけがアクティブになっています。OP1行の最も右、"OUT"列が最大の100%になっています。このノブはOP1からの出力の全ボリュームが出力へ直接行くことをしめしています。"OUT"列の上から6個のノブは各オペレータがどの程度の音量で出力へミックスされるか示しています。下の3個は各フィルターが出力にどの程度の音量でミックスされるかを示しています。

ステップ3:サブトラクティブ・シンセとしてのSytrusパート2 - 基本フィルター・エンベロープ

  • 3.1 それではオペレータ1ののこぎり波にデフォルトのフィルターを適用しましょう。ます、OP1出力レベルのノブを右クリックしてミュートします。いくつかノートを演奏します。Sytrusからは何の出力もないことに注目します。出力を生成するためには少なくともひとつの出力ノブがONになっていなけえばなりません。従って、フィルター1の出力をアクティブにするため、F1の行の出力ノブを100%に上げます。いくつかノートを演奏します。まだSytrusからの出力がないことに注目します。この時点では、フィルターからの出力の100%を出力へ送っています。しかし、フィルターへの入力信号がないため、サウンドは生成されないのです。
  • 3.2 OP1の信号を1番のフィルターへ送るために、F1の行の1列目にあるノブをONに、100%最大値に設定します。これによりOP1の出力が1番フィルターに送られます。F1の行の出力ノブが1番フィルターの出力を出力モジュールへ送ります。ノートをいくつか演奏してください。デフォルトのフィルターがのこぎり波に適用され、チープなシンセ・ホーンのサウンドを生成します。
  • 3.3 一番フィルターのカットオフ・エンベロープをアクティブにしましょう。ウインドウの上のほうにある"FILT1"ボタンをクリックします。これはフィルター1の設定を表示します。ボタンの並びの真ん中あたりの"CUT"をクリックします。これはフィルター・カットオフ・エンベロープのパラメータを表示します。デフォルトのエンベロープを表示するには"ENV"ボタンをクリックします。グラフィカル・エンベロープ表示のすぐ下に、エンベロープのアタック、ディケイ、サスティン、リリースのパラメータを設定する4つのノブがあります。この4つのノブの左に、小さな空いたラジオ・ボタンがあります。デフォルトの設定は"OFF"で、フィルター・カットオフ・エンベロープが適用されていないことを示しています。ラジオ・ボタンをクリックして、フィルター・カットオフ・エンベロープをアクティブにします。ノートをいくつか演奏してください。カットオフ・エンベロープがどのようにホーン・サウンドを変化させるか注目してください。ATT、DEC、SUS、RELのノブが波形のサウンドをどう変化させるか実験してみてください。

ステップ4:モジュレーションの導入

モジュレーションの操作は基本的には、2つの波形が魔術的な方法で組み合わされ豊かなスペクトラム出力を生成します。OP1がOP2をモジュレートする(OP1*OP2)のとOP2がOP1をモジュレートする(OP2*OP1)のとでは同じ出力を生成しないということに注意することが重要です。いや、それほど重要ではありませんが、OP1/OP2のモジュレーション・パラメータを調整するのと、OP2/OP1モジュレーション・パラメータを調整するのでは異なる出力結果となるということだけ知っておいてください。

ステップ5:FMシンセとしてのSytrusでのシンプルなモジュレーション

  • 5.1 まず、OP1/F1ノブを右クリックしてフィルターをアクティブでなくします。OUT/OP1ノブを右クリックしてOP1出力を再度アクティブにします。いくつかノートを演奏してみましょう。サウンドはもとの様にフィルターされない、buzzyなのこぎり波になっているはずです。
  • 5.2 こののこぎり波にモジュレーションを適用します。まず最初に、いくつかノートを演奏してモジュレートされていないのこぎり波の感覚をつかんでください。それでは、OP1の行にあるOP2列のノブをクリックし、25%の設定値へ回します。さらにいくらかノートを演奏してくだあい。buzzingの品質が若干変化するのを聞いてください。モジュレーション・ノブを25%から50%にまわしてもう一度サウンドのクオリティがどうか聞いてください。75%と100%の設定も試してみてください。
おめでとうございます!FMシンセのパッチが作れました。

ステップ6:モジュレートした信号のフィルタリング

  • 6.1 それでは先程作成したFM変調信号にフィルターを適用しましょう。OUT/OP1ノブを右クリックしてOP1出力を無効にします。OUT/F1ノブが有効になっていることを確かめてください。もしそうなってないなら、右クリックして有効にしてください。OP2/F1ノブを100%に回して有効にします。ノートをいくつか演奏してください。サウンドは純粋なサイン波になりました。何がおきているのでしょうか?
さて、今ここで実際にしたことはOP2(無変調のサイン波)をフィルター1に送ったのです。オペレータ2はいまだサイン波のデフォルト設定なので、生成される出力はフィルターされたサイン波ですが、別の言い方をすればそれはただのサイン波です。しかしここでやりたいことはOP1をフィルター1へ送ることです(ここがモジュレーション・マトリックスで最も混乱しやすい機能かもしれません)。ここで言っておきたいことは、OP1*OP2はOP2*OP1とは同じではないということです。今、OP2がOP1をモジュレートするように設定されているので、モジュレートされたOP1出力をフィルター・モジュールへ送るには、OP1の列を望みのフィルターの行を使用して信号を割り当てなければならないのです。
  • 6.2 OP1をフィルター1に送るため、OP2/F1ノブを右クリックして無効にし、OP1/F1ノブを右クリックして再度有効にします。これで、モジュレートされたOP1信号がフィルターへ通りました。いくつかノートを演奏してください。これで、上で作成したフィルタが変調信号に対して動作しています。

ステップ7:FMとサブトラクティブ・シンセシスのたった一つの違い

サブトラクティブ・シンセシスはリッチな波形(三角波、矩形波など)をフィルターを適用する前のベースの信号として使用し、その結果高次のハーモニクスを合成した信号の中に含ませます。
FMシンセシスはモジュレーションによってよりリッチな波形を生成し、キャリア信号(つまりモジュレートされる信号)の"サイドバンド"を得ます。それだけです。
どちらもサウンドに対してフィルター、エンベロープ、モジュレータを使用します。一度モジュレーション・マトリックスのノブを理解してしまで、自由にどこでも行けるでしょう。FMシンセシスは基本的なサブトラクティブ・シンセシスのように直感的でないので恐ろしいように思われることがあります。モジュレーション操作の結果である"サイドバンド"はシンプルな矩形や三角波のように簡単には表示することができません。また、FMシンセサイザーは一般的により複雑なエンベロープとオートメーション機能(複雑にオートメーションされたフィルターの例として"Electrocution"プリセットを参照してください)を持っており、複雑さと恐ろしさの要素を加えることになっているのです。

チュートリアル・クレジット:Eric Mitchell
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