FPC

FPC(FL Pad Controller)はハードウェアのAkai MPCに似たソフトウェア・プラグインで、FL Studioプラットフォームに最適化して作成されています。FPCは完結したマルチレイヤー/ベロシティ・ドラムマシーンで、ドラムキットを容易に作成、編集でき、即座にスワップできます。FPCは16マルチレイヤー・パッチのバンクA、Bをサポートしています。(FPCのビデオ・チュートリアルがここで見られます。)
サウンドとパターン:簡単に使えるドロップダウン・メニューが2つあり、ひとつは新しいサウンド・バンクをダウンロードするダウンローダーで、もうひとつはMIDI ループ/パターンを選択してピアノ・ロールでダンプするパターン・マネージャーです。
FPCのインターフェースは3つの主なゾーンから構成されています。下記で説明する、メイン・パッド・プロパティ(1)、レイヤー・プロパティ(2)、そしてパッド・マトリックス(3)です。インターフェースはプラグイン右端のエッジを左クリック、ドラッグしてレイヤー・コントロールを表示/隠すことでリサイズできます。

ダウンロード・マネージャーとパターン・マネージャー

ダウンロード・マネージャーはImage-Lineのサーバーにあるサウンド・バンクにアクセスしダウンロードできます。サンプルとプリセットのダウンロードについてはダウンロード・マネージャーを参照してください。
パターン・マネージャーはパーカッション・ループ(MIDIデータ)のリストを表示するツリー・メニューを開きます。ここから選択するとFPCのチャンネルにピアノロールとして読み込まれます。メニューからパターンを新たに選択すると、現在選択されているパターンを置き換えます。

1.メイン・パッド・プロパティ

これらのパラメータは現在選択されているパッドに影響します。パッドを選択するには、パッド・ビュー(3)セクションのパッド・ボタンを左クリックします。選択されているパッドを切り替えずにパッドを再生するには右クリックします。
  • パッド・セレクター - パッド番号1/32を表示している両隣にある矢印でパッドの選択を切り替えることができます。下向きの三角を左クリックすると以下のメニューを開きます。
 Pad
  Bank A / Bank B - バンクAとバンクBから全てのパッド(サウンド)に素早くアクセスします。
  Change name - FPCプリセットの名前を変えます。
  Load preset - FPCプリセットを読み込みます。
  Save preset - FPCプリセットを保存します。
 Export
  Save entire kit as pad presets - 各パッドを別個のFPCパッド・プリセットとして保存し、他のキットとの間で共有できます。
  Save all wav files - プリセットで使用されているすべてのwaveファイルをエクスポートします。
  Save kit as SFZ file - キットをrgcAudio SFZフォーマットでエクスポートします。
 Notes
  Layouts - プリセット・レイアウトのメニューを開きます。
   Default - Akai MPCシリーズにあわせます(自分のレイアウトで上書きしていなければ)。FPCを開くたびに特定のレイアウトにしたい場合、一度'Set current layout as default'を選択する必要があります(下記参照)。
   Custom Maps - Trigger Finger、PadKontrolなど選択されたハードウェアに合わせます。
   Always use current layout - このオプションが選択された後では現在のレイアウトを全てのプリセットで使用します。
   Set current layout as default - デフォルトのレイアウトを現在のものに置き換えます。このオプションはデフォルトのレイアウトを変更するまでは無効になっています。
  Save note layout - パッドとMIDIノートの関係(レイアウト)を保存します。
  Load note layout - MIDIノートのレイアウト・プリセット読み込みます。
  Map notes for entire bank - パッド1または17(左下)から順にMIDIコントローラで演奏されたMIDIノートを自動的に次のFPCパッドへリンクします(パッド1-16または17-32の順です)。このオプションをクリックすると現在のバンクの最初のパッドが選択されます。自動リンクを途中でキャンセルするには3つの方法があります。1.パッドのノートの値を変える。2.パッドを変える。3.パッド・メニューからCancel"Map notes for entire bank"を選択する。
  • Pad nameボックス - パッド名を表示します。ボックスを右クリックしてポップアップしたウィンドウに新しい名前を入力すると変更できます。
  • Volume and Pan - パッドのボリューム(左側)とステレオ・パニング(右側)を設定します。
  • Muteボタン - 現在のパッドをミュートします(アクティブのときは緑になります)。
  • Soloボタン - 現在のパッド(とその他ソロのパッド)以外、全てのパッドをミュートします(アクティブのときは赤になります)。
  • Scale volumeボタン - このオプションは、ベロシティの変化を複数のベロシティ・センシティブ・レイヤーで扱いたいとき(下のレイヤー・プロパティ参照)以外は、通常有効にしておかなければなりません。
  • MIDI NOTE - クリックしてポップアップされるメニューからパッドに割り当てるノートを選択します。
  • CUT Group/Cut BY - 他のパッドが演奏しているノートをあるパッドでカット(停止)させるためCUTとBYを使います。CUTボックスは選択されているパッドが所属するカット・グループを設定します。BYボックスは選択されているパッドがカットするグループを設定します。これらのコントロールはよりリアリスティックなドラムキットを作るために使用します。例えば、オープン・ハイハットがクローズド・ハイハットでカットされるなどです。パッド自身で自分でカットするにはCUTとBYに同じ数値を設定します。数値を変更するにはボックスを左クリックしたままマウスを上下に動かします。
  • OUTPUT - OUTPUTでは選択されているパッドのミキサー・トラックへのオフセットを追加することができ、FPCパッドが使用するミキサー・トラックを独立にまたはグループにすることができます。オフセットはプラグインがチャンネル・セッティングで割り当てられているミキサー・トラック・ナンバーの相対値です。例えば、FPCがミキサー・トラック1に送られていて、あるパッドのオフセットが2のとき、そのパッドからのサウンドはミキサー・トラック3に現れます。もしプラグインがミキサー・トラック5に設定されていたら、そのパッドはミキサー・トラック7に現れます。オフセットを無効にするには'--'が表示されるように設定します。

2.レイヤー・プロパティ・ビュー

各パッドはマルチレイヤーのサンプルを持ち、多数のレイヤーがそれぞれ特定のベロシティ範囲に応答します。これはリアリスティックなアコースティック・ドラムキットを作成するために便利です。レイヤー・プロパティ・ビューでは現在選択されているパッドのレイヤーの作成と編集を行います。

レイヤー・プロパティのTips

  • Mini previewウィンドウ - Mini previewウィンドウを右クリックすると以下のオプションのメニューを開きます。
 Load - ファイル・ブラウザを開きレイヤーへサンプルを読み込みます。
 Edit - サンプルをEdisonで開きます。
 Edit in new window - サンプルを新しいEdisonのインスタンスで開きます。
 Show in browser - ファイルが置かれているフォルダをFLブラウザで開き、サンプルをハイライトします。ブラウザ内でF5とF6を押すとフォルダ中のサンプルをサイクルして、FPCの選択したレイヤーへ読み込みます。
  • Select layer - クリックしてレイヤーを選択します。

レイヤー・プロパティのコントロール

各レイヤーに以下のコントロールがあります(左から右の並び順に)。
  • Selectノブ - このボタンをクリックするとそのチャンネルを選択状態にマークします。この操作は、新たなサンプルのブラウズ、上下移動、削除、largeサンプル・プレビュー(下辺)で表示、リバース再生スイッチなどのいくつかの操作で必要となります。
  • Volumeノブ - レイヤーのボリュームを設定します。
  • PANノブ - レイヤーのステレオ・パニングを設定します。
  • Layer Tuneノブ - サンプルの元々の再生速度から、ピッチアップ/ダウン(再生を速く/遅く)するオフセットができます。このノブは-1から+1オクターブのピッチ・シフトの範囲をもちます。
  • Mini Sample Preview - 読み込まれたサンプル(があれば)表示します。サンプルをクリックするとプレビューします。
  • Velocity Range - このコントロールではそのレイヤーのアクティブなベロシティレンジを設定します。つまりそのサンプルが(ミュートされているとき以外)再生されるベロシティレンジです。ベロシティは左(最小)から右(最大)に対応しています。ハンドルをドラッグしてアクティブな範囲を決定します。Lock Layersボタン(下記参照)が有効になっていないならば、複数のサンプルで同じ範囲をオーバーラップすることもできます。

基本操作

  • レイヤーの作成 - パッドに新たな空のレイヤーを追加します。削除するには、レイヤーを選択し(Selectノブをクリック)、Deleteボタンをクリックします。
  • サンプルの読み込み - ブラウズ・ボタン(Sample Fileコントロールの左)をクリックし、サンプルを選び読み込みます。
  • リバース - サンプルをリバースするには、インターフェースの下辺にあるReverseオプションを選択します。
  • レイヤーの並び替え - レイヤーを選択しインターフェースの上辺にあるMove Up/Downボタンを使います。
  • 等間隔に広げる - ベロシティ範囲を現在のレイヤーにオーバーラップなしで等間隔に広げます。
  • レイヤーの固定 - レイヤーの範囲を固定し、ベロシティ範囲はオーバーラップしないようにします(あるベロシティが与えられたときにあるひとつのサンプルだけが再生されるようにします)。
  • プレビュー - パッドが様々なベロシティに対してどのように鳴るかきくにはプレビューしたベロシティ値の場所でFull Pad Previewバーをクリックします。ベロシティは縦のバーで示されています。低いベロシティは左側、高いベロシティは右側です。

エンベロープ

エンベロープ・エディタは"クラシック"なADSRエンベロープと無制限のスプラインセグメントの能力を提供します。エンベロープのシェイプを変えるにはノード/カーブのポイントを左クリックしてドラッグします。ノードを追加するにはエンベロープエリアを右クリックします。
  • Enable/Disableスイッチ - エンベロープ/マッピングを使用するにはエディタの左下にはるLEDを有効にします(上のスクリーンショットのハンドポインターの位置をみてください)
  • エンベロープのオプション - クリックして以下のオプションから選択します。
 Open state file/Save state file - エンベロープのステートを開くまたは保存します。いくつかの既定のステートファイルが利用できます。
 Copy state / Paste state - エンベロープをコピー、ペーストするのに使います。
 Flip vertically - 現在のエンベロープを反転します。
 Analyze audio file - エンベロープは入力されたオーディオファイルのボリューム・エンベロープをエミュレートします。このオプションをクリックするとファイルを開くダイアログを表示します。
  • Freeze - このスイッチを有効にするとエンベロープ・カーブを現在の設定でロックします。個の機能は意図せずにエンベロープのスプライン構成を編集してしまうことから保護します(またハンドルを非表示にしシェイプを見やすくします)。
  • Snap - コントロール・ポイントをドラッグ中にタイムラインの直近のステップにスナップしたいときはこのオプションを有効にします。
  • Slide - ドラッグしているコントロール・ポイントとその後に続くコントロール・ポイント間の相対距離を保持したいときはこのオプションを有効にします。


3.パッド・ビュー

  • 左クリックすると、パッドに読み込まれているサンプルを聴くことができ、レイヤー・プロパティを該当するパッドに切り替えます。
  • 右クリックすると、レイヤー・プロパティの表示をそのパッドに変えることなくサンプルをプレビューできます。
  • ブラウザーからパッドにサンプルをドラッグするとそのパッドの選択されているレイヤーに読み込みます。

パッドは左下から右上へ、一番下の行のパッドが1、2、3、4、下から2行めの行が5、6、7、8という順に右上のパッド16まで番号が付けられています(つまりパッド1は左下、パッド16は右上)。PreviousとNextボタンではパッドの異なるバージョン間を切り替えることができます。各ドラムキットは各パッドにいくつかの異なるサンプルを持たせることができます。
各パッドへのMIDIキーとパッドのカットグループの設定はどちらもメイン・パッド・プロパティ(1)で設定できます。全てのパッド(サウンド)へのアクセスをバンクAからバンクBへ切り替えるにはBank A / Bank Bスイッチを使います。


プラグイン・クレジット:Robert Conde (Original design), Frederic Vanmol (Programming)

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