Sakura


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


サクラ(日本原産のチェリーの樹)の儚い美のごとく、弦楽器の音色は咲いては消えて行きます。ストリング・フィジカルモデリング・インストゥルメントSakuraは、弦の繊細さと美しさを再現します。


概要

伝統的に栽培され愛でられてきたサクラが五つの花びらを持つように、モデリング・インストゥルメントSakuraはハナミ・ゴダンカイ・メソッドを実装しています。

Sakura ハナミ・ゴダンカイ・メソッド

Sakuraのバーチャルモデリングは五段階のハナミ・メソッドに基づいています。

  • タッチ - 弦への物理的な接触によって発生するインパルスをまず生成します。その後つまむ、弾く、こする、叩く、打つ、そっと指で触れる、などをシミュレートするように整えられます。
  • 振動 - 続いてSakuraの二本の弦モデルが、ダンピング、テンション、ポジショニングなど弦の特性を表現する様々なパラメータをコントロールします。
  • 弦の相互作用 - ここで二本の弦がミックスされ、パンとエンベロープが適用されます。これは弦同士の相互作用をシミュレートします。
  • レゾネータ - 弦の振動は8本のレゾネータからなる「ボディシミュレータ」に通されます。これが楽器の大きさ、材質、形状などを作り出します。
  • 音響 - 最後にコーラス、ディレイ、リバーブエフェクトによってバーチャルな音響空間がシミュレートされます。

用語集

サクラ
チェリーの樹のこと。
ハナミ
サクラを楽しむ日本の伝統文化。
ゴダンカイ
五つの段階。

マスターコントロール

  • 桜の花 - 桜の花をクリックするとクレジット、バージョン番号、登録情報を表示します。
  • Preset - プリセットをロードします。左右の矢印で一つずつプリセットを選択できます。
  • Options:
    • Save Program - 現在のプログラム(音)を単体ファイルにセーブします。
    • Load Program - 単体プログラム(音)をロードします。 注意: この操作は現在のバンクにある選択中のプログラムを上書きします。
    • Reset Program - Sakuraのプログラムをデフォルト状態に戻します。
  • Transpose - メインピッチ向けに±3オクターブの範囲でトランスポーズします。
  • Tune - 細かいチューニング向けに±50セントの範囲でトランスポーズします。
  • Volume - 出力ボリューム。
  • Level - メーターの赤い部分は、Sakuraの出力測定器における「0dB以上」のレンジを意味します。

モデリング

タッチ

このコントロールの設定次第で、撥弦、打弦、擦弦楽器の音をシミュレートすることができます。「エキサイター」で最初の接触のタイプが決まり、このインパルスが「ハイカット」(フィルタコントロール)によってさらに精錬されます。

エキサイター

弦のエキサイテーション、つまりどういった形で弦の振動が開始するかをコントロールします。
  • Click/Noise - このスライダは単音のクリック(上端、つまんだり弾いたりする動作に関係する)からノイズ(下端、弓で弾いたりこすったりする音に関係する)までの間のバランスをコントロールします。「弓で弾く」タイプの弦楽器を作りたければスライダーを「Noise」の方の端に動かしましょう。指やピックで弾くタイプの楽器を作りたければ「Click」の方に動かします。なおエキサイターの次に来るフィルタセクションも弦のエキサイテーションの音質を決定づける非常に重要な要素です。
  • Noise rate - ノイズ波形の強さと高周波数成分の量をコントロールします。弦の「Decay」コントロールを最小にするとノイズ成分を単独で聴くことができます。

ハイカット

ハイカットコントロールはエキサイターの出力波形をフィルタ、エンベロープの両面から編集します。
これらは弦楽器の全体的な「雰囲気」を形作るために非常に重要です。たとえば、ピックで弾くか指で弾くか、弓でこするか指でこするか、といった反応の違いを表現する場合などです。

  • Cutoff - ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数。(爪とかバチで)はじく弾き方をシミュレートしたければ、より高音域までパスするようにするべきでしょう。指の腹で弾く演奏をシミュレートしたいなら一般に高周波数域は控えめにします。
  • Reso - レゾナンスはフィルタカットオフ周辺の周波数のボリュームをどの程度ブーストするかの値です。
  • Overdrive - 一部の人が大好きな一種のディストーションです。特定の弦の音を作り出す時にも便利かもしれません。
  • A - アタックスピード。弓で弾く音のときは遅めのアタックがよいでしょう。はじいて弾く楽器なら速いアタックが必要です。
  • D - ディケイレート。エキサイターの波形が減衰する時のレートです。
  • S - サスティンレベル。キーが押しっぱなしの時に保持されるエキサイターの波形のボリュームレベルです。たとえば、弓で弾く楽器であれば最初の接触で鳴るアタックレベルよりも少し低めのサスティンレベルが必要になります。

ローカット

エキサイターの波形は低周波数の方からもフィルタリングすることができます。

  • Cutoff - 低周波数のカットオフ。
  • Reso - レゾナンス。フィルタカットオフ周辺の周波数のボリュームをどの程度ブーストするかの値です。

振動


弦1、2

弦セクションは大きく三つの部分に分かれています。左側(黒い部分)はピックアップ1(固定)と弦の間の作用をコントロールします。中央は弦のダンピングコントロール、右側はピックアップ2の作用です。

  • Decay - 弦のディケイタイム。
  • -/+ - 弦の反射の位相。弦が鳴らされるといくつもの波が発生して、弦の長さのぶんだけ上下の振動を伝播させ、端の固定点で反射して返ってきます。このスイッチは反射する波の位相を決定します。反射する波の位相が異なれば、波同士がぶつかった時に増加的または減殺的干渉のどちらが起きるかが変わり、これによって音のトーンが変化します。
  • S2 Ratio - 弦1の弦2に対する周波数比。ウィンドウをクリックするとオプションが出ます。
  • Amount - 減衰量。
  • Sharpness - ディケイの比率。
  • Offset - 弦の遠くの部分を弾いたときの減衰量オフセット。

弦の相互作用セクション

ミックス

  • Mix - 弦1・2間のミックス比率をコントロールします。中央にセットすると両方の弦の音が聞こえます。ノブを左に回すと弦1が、右に回すと弦2が強くなります。
  • Stereo Spread - スライダが中央にあるとき、弦1・2はセンターに配置されます。スライダを上に動かすと弦1が右、弦2が左にパンします。下に動かすと弦1が左、弦2が右にパンします。
  • Saturation - 一部の人が大好きな一種のアナログディストーションです。

エンベロープ

弦1・2の全体的な出力をコントロールするスタンダードなADSRエンベロープです。
  • A - アタックスピード。
  • D - ディケイレート。
  • S - サスティンレベル。キーが押しっぱなしの時に保持されるボリュームレベルのことです。
  • R - リリースタイム。

レゾネータ

弦楽器における音質や音量の大部分は、弦が楽器の胴体を振動(共鳴)させることによってもたらされます。共鳴(resonance)とは物体が振動源(この場合は弦)と同調して振動する過程のことです。Sakuraは8ステージの「レゾネータ」を持っています。つまり胴体が共鳴する周波数領域を8箇所用意できるということです。

  • FB - フィードバック。このノブはコントロールがどの程度共鳴を作り出すかを決めます。フィードバック量が大きいほど共鳴はより大きく、長続きします。
  • Frequency slider - 特定の共鳴における共鳴周波数を設定します。

モジュレーション

モデリングセクションの下にある灰色のバーでは様々なモジュレーション関係を構築することができます。これは音にバリエーションと表現力を加えたい時にとりわけ重要です。

フリーエンベロープ

モジュレーションマトリクスにおいてモジュレーションソースとして使える、スタンダードなADSRエンベロープです。
  • A - アタックスピード。
  • D - ディケイレート。
  • S - サスティンレベル。キーが押しっぱなしの時に保持されるボリュームレベルのことです。
  • R - リリースタイム。

LFO

モジュレーションマトリクスにおいてモジュレーションソースとして使える、スタンダードなLFOです。
  • Rate - LFOスピード。

モジュレーションマトリクス

任意のソースをアサインして任意の対象の値を変化させることができる8ステージのモジュレーションマトリクスです。上のフィールドでモジュレーションソースを、下のフィールドでモジュレーション対象を選択します。

  • モジュレーションソース (上側) - 左クリックで選択します。
    • '---' - オフ。
    • envelope - フリーエンベロープ。詳細はマトリクスの左側のセクションで設定します。
    • lfo - LFO。詳細はマトリクスの左側のセクションで設定します。
    • mod whl - モジュレーションホイール。標準MIDI入力パラメータです(モジュレーションホイールを持った外部コントローラが必要です)。
    • ptch whl - ピッチホイール。標準MIDI入力パラメータです(ピッチホイールを持った外部コントローラが必要です)。
    • aftch - アフタータッチ。キーボードの「キープレッシャ」モジュレーションです。
    • velocity - キーのベロシティ。
    • key num - コントローラキーボードのキーナンバー。
    • release - キーのリリースベロシティ。
  • Amount (ノブ) - モジュレーション量を調整します。
  • Phase (スイッチ) - モジュレーションの位相(向き)を変えます。
  • モジュレーション対象 (下側) - 左クリックで選択します。
    • lfo ampl - LFOの振幅。
    • level - ボリュームレベル。
    • pan - ステレオ・パン。
    • lo-cut ctf - ローカットのカットオフ周波数。
    • hi-cut ctf - ハイカットのカットオフ周波数。
    • hi-cut atk - ハイカットのアタックスピード。
    • hi-cut dec - ハイカットのディケイスピード。
    • str1 decay - 弦1のディケイ。
    • str2 decay - 弦2のディケイ。
    • str1 damp - 弦1のダンピング。
    • str2 damp - 弦2のダンピング。
    • str1&2 dmp - 弦1・2同時のダンピング。
    • noise rate - ノイズレート。

音響/エフェクト

エフェクトはサウンドに「みがき」をかけるために重要です。Sakuraはディレイ、コーラス、リバーブを内蔵しています。エフェクトを有効にするためには各エフェクトセクションの右下の角にある「ON」ボタンをクリックして下さい(赤ランプが点きます)。

  • Delay - エコーを作り出します。タイム設定が短い時はリバーブに似た効果が得られます。
    • Time - エコー間の空き。
    • Sync - エコーをビートにシンクロさせる。'---'はオフで、この時は'Time'コントロールがms単位で働きます。
    • Feedback - エコーフィードバックのレベルを調整します。大きくするほど大きなエコーが発生します。
  • Chorus - 元の音のコピーを複数作り、持続的に変化する若干量のデチューンを加えて重ね合わせたものがコーラスエフェクトです。単独の音にかけるとまるで複数の歌い手が歌うコーラス(それぞれ互いにちょっとずつ音程がずれている)のように聞こえ、厚く詰まった感じのテクスチャを作り出すことができるのでそう呼びます。Sakuraのコーラスにはディレイタイムコントロールがありません。ディレイタイムはかわりにメインLFOによってモジュレートされ、ゼロから"depth"までの範囲を取ります。ピッチ変化の起こるレートは"speed"ノブでコントロールします。
    • Depth - コーラスのデチューンの深さ。
    • Speed - コーラスの音が音程を変えるスピード(Hz単位)。
    • Mix - dry音に加えるwet(エフェクト)音の量(たとえば左いっぱいに回すと100% Dry + 0% Wet、右いっぱいだと100% Dry + 100% Wetとなります)。
  • Reverb - リバーブとはリバーバレーションの略で、音響空間をシミュレートするエフェクトです。風呂場とコンサートホールで手を叩いた時の音はだいぶ違って聞こえることでしょう。狭い空間では反射音が重なり合って「リバーブ(残響)音」を作り出します。Sakuraのリバーブパラメータを使えば様々なタイプの音響空間を表現できます。パッチにリアル感(ライブ感)を加えたいならば、リバーブの使い方は重要です。
    • Decay - 残響音が消えるまでの時間。高い値にすると、部屋の壁はより固くてつやつやした感じになります。低い値にすると、より音を吸い込む柔らかい感じになります。
    • Color - ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更します。リバーブの高周波数成分を消し、鈍く響く感じの部屋を作り出すのに使います。
    • Mix - wet(リバーブ音)とdry(元の音)のミックス量を調整します。

プラグインクレジット

SakuraはMaxx ClasterによるImage Line Software BVBAのための書き下ろしです。
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|
添付ファイル