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表在癌 ガンの浸潤が粘膜下層までにとどまるものであり、リンパ節転移の有無を問わないものをいう。 つまり食道の表在癌は胃癌や大腸癌の早期癌と同じ概念である。 しかし食道はリンパ節が発達しており、粘膜下層に浸潤した癌の約30%がリンパ節転移を生じている。 早期癌 浸潤が粘膜下層にとどまり、かつリンパ節転移が証明されない ものをいう。 これはリンパ節転移があるだけで予後が著しく悪化し、もはや早期癌とは言いがたいからである。 転移陽性表在癌 このうち、m(粘膜固有層)までの進達度では脈管への進展がないので、m1およびm2(粘膜上皮を超えるが粘膜固有 層に達っしないもの)ではEMRによる治療が可能である。 進行型 固有筋層より深部に浸潤したものをいう。 1型 隆起型 2型 潰瘍限局型 3型 潰瘍浸潤型 4型 びまん浸潤型 5型 分類不能 深達度 depth of tumor invasion,pT 内腔側から粘膜層 m,粘膜筋板 mm,粘膜下組織 sm,固有筋層 pm,漿膜下組織 ss,漿膜 se となる。 色素内視鏡検査 病変がルゴールで染色されずにトルイジンブルーで染まる。 ルゴール染色 そもそも正常な食道粘膜の扁平上皮は有棘層を中心に多量のグリコーゲンを含有しているが、癌化や 異型上皮化するとグリコーゲン量が減少するためにルゴール染色で不染帯となる。 この検査は上皮内癌でも陽性となる。ただし癌に特異的ではなく、食道炎や萎縮でも陽性となる。 トルイジンブルー染色 正常粘膜は不染帯となり、癌病変が青染する。ただし癌病変が表面に露出していることが不可欠であり、上皮内 癌では陽性とならない。 進達度診断にも使えるらしい? 超音波内視鏡検査 主に深達度診断に用いる。 内視鏡的粘膜切除術 EMR 食道癌ではmm(粘膜固有層)までの深達度では脈管への進展は見られないので、EMRによる治療が可能である。 適応条件としては転移がなく、深達度がep~mm癌以内で、腫瘍が食道内壁の全周性でなく、mmの部分で直径が2cm以 内が望ましい。 術中では lifting sign(+) が適応の一つの条件となる。

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