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口内炎
*口内炎 原発性口内炎は局所的原因に基づくものです(例:潰瘍性口内炎)。 症候性口内炎は、ほかの何らかの疾患に付随して発症してくる口内炎をいいます(白血病性口内炎)。 原発性口内炎には次のようなものがあります。(症候性口内炎は各項参照)    ①カタル性口内炎    ②潰瘍性口内炎    ③壊疽性口内炎(水癌を含む)    ④アフタ性口内炎 アフタおよびアフタ様病変  アフタまたはアフタ様病変を示す疾患には、次のようなものがあります。     ① 孤立性アフタ     ② 再発性アフタ     ③ アフタ性口内炎     ④ Bednerのアフタ また、口腔粘膜にアフタ様病変を現す全身性疾患には次のようなものがあります。     ①Behcet病     ②Reiter病     ③周期性好中球減少症     ④Crohn病     ⑤Felty症候群 再発性アフタの3タイプ 小アフタ型  径10mm以下のアフタで、口唇、舌、頬粘膜、口腔底などの角化層のない部分に発生しやすいです。アフタの数は1~5個程度で大アフタ型に比べてやや疼痛は少なく、全経過は4~14日間、数ヶ月の間隔で再発します。このアフタでは口腔粘膜に対する抗体の存在が高頻度で認められています。 大アフタ型  径10~30mmと大きく、1~10個のアフタが発生し疼痛は著しいです。再発までの期間は短く好発部位以外にも咽頭、軟口蓋に発生します。全経過は長く、6週間にも及ぶことがあります。しばしば瘢痕を残して治癒します。口腔粘膜に対する抗体の存在も高いです。 疱疹状潰瘍型  100個にも及ぶ小潰瘍が口腔粘膜のあらゆる部位に散在的に発生します。 アフタの径は1~2mmと小さく、経過は1~2週間で、再発は短期間に繰り返して起こります。 治癒後の瘢痕形成も、大アフタ型ほどではありませんが起こりやすく、口腔粘膜に対する抗体の存在は低いです。 この型においてもヘルペスウイルスの存在は確認できません。以上3型の発現頻度は小アフタ型が最も高く、ついで大アフタ型、疱疹状潰瘍型は最も低いです。 症例1      左舌縁に発症した再発性アフタ(小アフタ) #image(http://www.chukai.ne.jp/~myaon80/aphtha1.jpg,http://www.chukai.ne.jp/~myaon80/aphtha1.jpg)               症例2      歯肉部に発症したアフタ(大アフタ) #image(http://www.chukai.ne.jp/~myaon80/aphtha2.jpg,http://www.chukai.ne.jp/~myaon80/aphtha2.jpg) 治療法 ①歯磨きなどによる口腔内の保清 ②含嗽 ③薬物塗布 ムコスタの効能効果には胃炎・胃潰瘍しか記載されていませんが、「口内炎の治癒を早める」という 作用もあります。粘膜修復作用があるからです。 このことを知っているお医者さんは多くありませんが・・・(厳密には保険適応もないため) 胃のもたれや口内炎に使ってください。。 ●疼痛管理含嗽剤:ハチアズレ10g+グリセリン60ml+水500mlに4%キシロカイン液を5~10ml添加した溶液で1日7-8回(疼痛時や毎食前)に5分くらい口に含み『ぐちゅぐちゅ』して吐き出す⇒効果は15~30分 7、 口内炎疼痛管理を要約すると、上記キシロカイン含嗽剤を基本として、 ・ ステロイド軟膏は接触痛の緩和のみなので大きな口内炎発生時は避ける。キシロカインゼリー・ビスカスやアミノ安息香酸を口内炎部位に塗布する。 ・ 鎮痛剤の効果は期待が少ないが、ポンタールシロップなどを5分ほどぐちゅぐちゅして飲み込む等で対処して、劣悪時は麻薬を使用する。 ・ 口腔出血等で安易に歯磨きを中止しないこと(2次感染予防)、そして口腔を乾燥させない(保湿剤等の使用)ことが大切である。

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