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生検部位
一般的に腓腹神経が選ばれる
感覚神経と交感神経からなり運動神経を含まない
遠位部にあり各種ニューロパチーで侵されやすい
解剖学的破格が少ない
感覚神経伝導検査と対比が可能

主な適応
血管炎に伴う虚血性ニューロパチー: 急性ないし亜急性の軸索変性など
サルコイドニューロパチー: 神経上膜にサルコイド結節
アミロイドニューロパチー(⇒アミロイドーシス)
神経癩: 感覚神経の障害。神経束内にらい菌。
慢性炎症性脱髄性多発神経根炎

所見
急性の軸索変性→ミエリン球の多発
慢性の軸索変性→有髄線維密度の減少
急性の脱髄→髄鞘を有しない軸索(naked axon)、マクロファージの貪食像
慢性の脱髄→髄鞘の菲薄、onion bulb形成


神経生検の問題点とその対応
末梢神経の生検ではその末梢神経の皮膚分布域での感覚低下や脱失が起こります。腓腹神経の生検では生検側の踝から小趾にかけて足の外側の感覚が脱失します。
神経生検部位からの出血が起こることがまれにあります。これは出血傾向のある場合や固定の時間が短かったり、検査後の安静が充分に保てなかった場合にみられます。
検査部位の感染が起こることがまれにあります。検査で異物が局所に残ったり、検査後の抗生物質の服用を忘れたりすると起こすことがあります。
通常の手順で行えば安全な検査法です。


体内の感覚神経を一部切り出して顕微鏡もしくは電子顕微鏡で検査をするものです。
私の場合、今のところ手の冷えと痺れなので手から神経を切り出すのではと思っていたら、入院先病院では手からの採取の経験がなく、且つ、するとしても手は運動神経や筋肉等が複雑に絡んでいるので生検が難しいとのこと。それに、私の前回の神経伝導速度検査の結果によると足にも異常データが認められ、やがて足の方にもしびれが起こりうる可能性があるため、足の神経を採取したいとの説明を受けたので左足で生検をすることにしました(図は右足の例)。

採取するのは腓腹神経(ひふくしんけい)といってアキレス腱上部のふくらはぎにある感覚神経で、この付近では運動神経がそばを通っていることもなく作業がし易いとのことで、踝よりやや後上部のかがとから10cmくらい上のところを局所麻酔をかけて切開しました。
感覚神経はかなり内部を走っているので深く切開したのだけれど切開中は痛みは感じなかった。しかし、その神経を切断した時には周辺が爆裂したのかと思われるほどの凄い痛みが四方八方に走り、一瞬息が詰まりました(目には痛くて涙も...)。
また、神経生検に併せて筋生検もしたので、筋肉(短腓骨筋)の切断時もこれまた凄い痛みを感じ、もう2度と生検は受けたくないと言う位の酷い痛さで、就寝前には痛み止めを飲まないと眠られない状態が退院まで続きました。
2/27に縫合部の抜糸後に退院しましたが、術後2週間経った今も神経切除部と踝周辺に強い痛みがビリビリ走る毎日で、歩くのもビッコをひいています。
切り取った腓腹神経は直径2.5~3mmと結構太く、切除した長さは3cmなんですが、なくなった切除部の神経は両側から徐々に伸びてきて1~2ヶ月後には繋がり感覚が戻ってくるそうですが、まれに感覚が戻らないケースもあるようです。
ミクロの話になりますが、腓腹神経の中に写真(断面写真の一部分)の様な神経束が10本程度あり、更に束の中に写真の様な細い神経繊維が数百本あるそうです。そして一本一本の神経繊維内には神経信号として微弱な電気信号が流れるので、繊維表面には電線と同じように絶縁するために鞘で覆われています。
私の場合A項の検査結果からは、この神経繊維の数が減ってきているのではと想定されたのですが、生検の結果では繊維数には問題がなく、逆に神経繊維の鞘が1神経束当たり2~3%(本?)程度破損していたそうです(神経に信号が流れても鞘の破損部同志でショートしてしまって正常に感覚を把握できなくて神経障害が発生していると言うことらしいです)。