ウォーターハウス・フリードリクセン症候群 (Waterhouse-Friderichsen syndrome)
激症型髄膜炎菌性髄膜炎で、出血傾向をきたしショック及び急性副腎不全などを呈するもの。激烈な頭痛、高熱、痙攣、意識障害を呈し、全身皮下出血、チアノーゼ、血圧低下、昏睡を伴い、適切な処置が行われなければ、多くは12~48時間以内にDIC、多臓器不全で死亡します。90%に副腎出血を伴い、副腎の急速な破壊(出血、血栓、壊死などによる)によるグルココルチコイドの絶対的不足によって低血糖、意識障害、ショックを起こします。このような状態はインフルエンザ菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌感染でも起こることから、現在では細菌性重症髄膜炎に併発する急性副腎不全も含まれています。
最終更新:2009年08月20日 23:27