b ホタテにみられる麻痺性貝毒の原因は、サキシトキシン、およびその誘導体ゴニオトキシンB、Cであり、下痢性貝毒の原因は、オカダ酸、およびその誘導体、ディノフィシストキシンである。

c カキの貝毒もホタテと同様である。

d ツキヨタケの毒成分は、イルジンSなどである。日本での毒キノコによる中毒例の半数以上がツキヨタケによるものといわれている。

e ジャガイモはソラニン(グリコアルカロイド)を含んでいる。皮層に多く含まれていて、伸び始めた芽の根元部分にも多く含まれている。


魚介類には、天然に存在する有毒成分を含むものがあり、魚介類による自然毒を「マリントキシン」と総称している。マリントキシンの主なものに、「フグ毒」と「貝毒」があり、ホタテ、アサリ、カキなど二枚貝の貝毒は、海水中に異常増殖した有毒プランクトンを貝が摂食し、その体内に毒を蓄積することにより発生する。選択肢以外に植物毒をもつものには、アシググリンという青酸配糖体が含まれている未成熟な青梅、杏の果肉、また有名なトリカブトなどがある。
最終更新:2009年08月21日 14:19