患者様の内皮細胞とデスメ膜(内皮細胞の基底膜)を取り除き、ドナー角膜の内皮と深層実質を移植する方法です。ドナー角膜は、眼の中に空気を入れてその浮力で患者様の角膜と接着させます。上の二つの方法と異なり、ドナー角膜を糸で縫わないことがこの方法の大きな特徴で、そのため移植術後の乱視などが軽減されるというメリットがあります。
角膜内皮細胞の機能が不良となり、角膜に浮腫をきたした状態、すなわち水疱性角膜症がこの手術の適応疾患になります。ただし全ての水疱性角膜症の患者様にこの手術方法を行えるわけではありません。
赤い色を付けてある、角膜内皮だけを移植します。角膜表面のカーブの形状が保たれるので、手術によって近視や遠視、乱視などの度が大きく変わらないで済みます。
最終更新:2009年09月02日 16:41