円錐角膜は10代後半から20代に発症し,角膜中央部が徐々に薄くなって角膜が不整に突出する疾患です。本来,角膜はほぼ球面をなしたレンズですが、これが突出して歪んでしまい、レンズとしての役割を果たせなくなってしまいます。原因は不明ですが、一般的には遺伝性のないものが殆どです。アトピー性皮膚炎など他の疾患を伴う例もあります。円錐角膜といっても程度はいろいろあり、全員に手術が必要なわけではありません。中等度の症例まではコンタクトレンズで視力を矯正することができますが,高度になってコンタクトレンズでも矯正視力が十分でない、あるいはレンズを半日以下しか付けられないような場合に角膜移植が考慮されます。
最終更新:2009年09月02日 16:52