いずれも成長ホルモン(GH)分泌を調節する薬剤で,診断薬,治療薬として用いられる.GH産生腫瘍の治療としてソマトスタチンアナログ(オクトレオチド)が適応であることを理解しておく.

×a ドパミンは正常ではGH分泌を亢進する.成長ホルモン産生腫瘍では逆にGH分泌を抑制することから,ドパミン作動薬(ブロモクリプチン)はGH産生腫瘍の治療に用いられる.

×b インスリンによる低血糖刺激は視床下部を介してGH分泌を促進することから刺激試験として用いられる(インスリン低血糖試験).

×c アルギニンはGHの分泌刺激試験に用いられる(アルギニン刺激試験).

○d ソマトスタチンは視床下部より分泌されるホルモンでGH分泌を抑制する.

×e β受容体遮断薬投与による交感神経抑制はGH分泌亢進に働く.
最終更新:2009年09月09日 22:04