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若年関節リウマチは発症6か月以内の病型により全身型、多関節型、少関節型に分類されます。このように分類する理由は、治療方針が決められること、合併症が予想できること、また将来どのように進展するか、どのくらいで治るか、関節に障害が残る可能性があるかなどを想定するのに便利だからです。

1.全身型
この病型は関節炎が初めは軽く、あるいはほとんどなく、しかし発熱、発疹などがみられる病型です。特に熱は特徴があり、1日のうちで温度差が大きく、朝は高く、薬を飲まないのに下がったり、上がったりし、夜はまた高熱になったりします。また熱が高い時にはリウマトイド疹と呼ばれる発疹がしばしばみられます。このほかリンパ節腫脹、肝脾腫、軽度の肝障害が一時的にみられます。
心膜炎、胸膜炎、まれに心筋炎がみられることもあります。関節の症状は初めは軽い例が多いため、診断がなかなかつかないことがあり、感染症や白血病などの血液の病気、その他と区別がなかなか難しいことがある病型です。しかし、反対に関節症状の進行が早く、3、4か月で関節の障害が出る例もあるので注意が必要です。
臨床検査では、決め手になる異常はなく、白血球増多、血小板増加、赤沈値亢進、CRP高値などが認められます。フェリチンが異常に高値となる例もあります。リウマトイド因子、抗核抗体は共に陰性です。

2.多関節型
成人の関節リウマチに似た病型と経過をとります。発病の6か月以内に5か所以上の関節に炎症がみられます。関節炎は対称性で手関節、指関節など、次いで肘、足、膝、股関節、さらに進むと頚椎関節、下顎関節などの全身の関節が侵されます。下肢の関節が侵される例はより予後は悪いようです。
ほかに、朝のこわばりがみられ、午前中は関節だけではなく、何となくからだの動きも鈍く、特に痛くなくても、のろのろした動きをします。発熱はあっても微熱程度です。長期に経過した例では、栄養不良、貧血、発育不良、性的発達遅延などもみられます。この病型にはリウマトイド因子陽性型と陰性型があり、前者は関節炎の予後悪く、従来の治療では、5年以内に約半数の例に多少の関節障害が出てしまいます。
臨床検査ではCRP陽性、赤沈値亢進がみられますが、ほぼ正常の例もあります。

3.少関節型
関節炎が発症6か月以内に4関節以下に限局する型で、小児に特有な病型です。4-5歳の女児に発病することが多く、約80%は膝、足関節などで、指などの小さな関節が侵されることはほとんどありません。なかには後で多関節型となり5関節以上に炎症がみられる例もあります。
合併症として慢性、反復性の虹彩炎が10-20%にみられます。この場合、小児では自覚症状を訴えることが少なく、あったとしても"まぶしい"、"虫が飛んでいる様に見える"などで、気がつかないことが多いため3-4か月に1度の眼科検診が必要です。
関節機能の予後は比較的に良く、多くは数年で寛解します。
臨床検査ではCRP陽性、赤沈値促進、末梢白血球増加などは他の型に比べ軽度です。抗核抗体は約半数例で陽性を示します。原則としてリウマトイド因子は陰性です。