〔病態〕前胸部に野球のボールが当たった際などに、構造的損傷を伴わずに発生する心停止。心室細動が多く、子供の突然死の原因として注目されている。受攻期の心室期外収縮(RonT)による心室細動と同様の機序であり、実際にT波に重なるタイミングで外的衝撃を受けた際に生じやすい。

〔症状〕心停止から意識消失まで5秒程度あるため、前胸部にボールを受けてそれを拾おうとする素振りを見せた直後に倒れるなどが典型的である。健康な子供のスポーツ競技中に生じることが多い。

〔治療〕心室細動に準ずる。直ちに心臓マッサージ、電気的除細動
最終更新:2009年10月17日 02:48