薬物療法の位置づけ

	薬物療法は,手術後にも本症のコントロールが不十分ないし不良である場合に行います。
A. ブロモクリプチン(ドパミン作動薬)経口投与(※1,※2)
メシル酸ブロモクリプチン 2.5~15 mg を1 日 2~3 回に分けて食直後に経口投与する。
B. オクトレオチド(ソマトスタチンアナログ)皮下注射(※1,※3)
酢酸オクトレオチド注射薬 150~300 μg を 1 日 2~3 回に分けて皮下投与する。注入ポンプを用いた連続皮下投与も有効である。
オクトレオチド(ソマトスタチンアナログ)徐放性製剤(※4)
酢酸オクトレオチド徐放性製剤20mgを4週毎に3ヶ月間殿部筋肉内注射する。
その後は病態に応じて10~40mgを4週毎に投与する。

※1 効能・効果,用法・用量等は製品添付文書をご参照ください。
※2 メシル酸ブロモクリプチンの用法・用量
通常,ブロモクリプチンとして 1 日 2.5~7.5 mgを 2~3 回に分けて食直後に経口投与します。なお,年齢・症状により適宜増減が必要になります。
※3 酢酸オクトレオチド皮下注射製剤の用法・用量
通常,成人にはオクトレオチドとして 1 日量 100 または 150 μg より投与を始め,効果が不十分な場合は 1 日量 300 μg まで漸増し,2~3 回に分けて皮下投与します。なお,症状により適宜増減が必要になります。
※4 酢酸オクトレオチド徐放性製剤の用法・用量
通常,成人にはオクトレオチドとして20mgを4週毎に3ヶ月間,殿部筋肉内に注射する。その後は病態に応じて10mg,20mg又は30mgを4週毎に投与するが,30mg投与で効果が不十分な場合に限り40mgまで増量できる。
最終更新:2009年10月17日 04:07