血管新生緑内障は、網膜全体が虚血状態になった際に、隅角に新生血管が生じるために起こる。

■血管新生緑内障をきたす疾患
①網膜中心静脈閉塞症、②増殖糖尿病網膜症、③内頚動脈狭窄症

●増殖糖尿病網膜症:網膜全体の毛細血管が閉塞して虚血状態に至り、最終的に血管新生緑内障をきたす。

●内頚動脈狭窄症:突然、眼循環系の最も中枢から虚血になるため増殖糖尿病緑内障や網膜中心静脈閉塞症と異なり、眼底に大きな変化がなく、血管新生緑内障をきたす。

●網膜中心静脈閉塞症に代表される網膜血管閉塞症や糖尿病網膜症などで結膜が酸欠状態に陥って血管新生が生じます。これが隅角に発生すると繊維柱帯に繊維性膜ができあがり房水の流出を阻害し眼圧が上昇します。
最終更新:2009年11月04日 01:45