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胸骨裂孔

●骨髄穿刺の合併症穿刺針で胸骨を貫通すれば、近傍にある大血管損傷や心タンポナーデなど致死的合併症を起こしうる。その他止血困難、皮下血腫や縦隔血腫などが合併症として挙げられる。胸骨穿刺を選択する場合、多発性骨髄腫患者や高齢者など、骨がもろくなっている症例では致死的合併症のリスクがさらに高まることや胸骨骨折の合併症が起こりうる。国内外の報告では第3~4肋間に位置する胸骨裂孔(奇形)の有病率は2~8%といわれる。第3~4肋間に位置するため、確認することなく胸骨穿刺を行えば心損傷の可能性が高まる。骨髄穿刺は、血液専門医に施行してもらうことが無難である。

1 小児では全身の骨髄で造血が行われているが、骨髄中の造血細胞は加齢とともに減少し、脂肪髄に置き換わる。四肢の長管骨が最も早く造血を停止し、脂肪髄へと移行する。したがって、造血のメインとなるのは胸骨、骨盤、肋骨、頭蓋骨などの扁平骨や椎体になる。腸骨稜では、生下時に比べ、30歳までに50%、65歳以上で30%まで骨髄細胞成分が減少する。このことはMRIの検査でも確認されている。

2。造血の場を考慮して骨髄穿刺が行われるが、小児では脛骨や腸骨、成人では胸骨や腸骨で行うのはこのためである。


●皮下組織が薄く穿刺しやすいことや加齢に伴っても骨髄細胞成分が多く残ることで、正確に診断できるといった理由で胸骨を第一選択としている場合が多い。