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NSAIDs過敏喘息は、コハク酸エステルステロイドに過敏である →鼻茸はコハクに弱い

グルココルチコイド(以下ステロイド)そのものは、水に難溶性のため、静注薬はコハク酸、もしくはリン酸を側鎖につけたエステル構造で製剤化されている。もちろん内服用ステロイドは、そのような側鎖は必要なく、体内で分泌されるステロイドと近似構造をもつ。NSAIDs不耐症は、谷口らの検討により、潜在的にコハク酸エステル構造に過敏であることが判明している。詳細は省くが、現在まで判明している事実を以下に述べる。
NSAIDs過敏喘息患者では、安定期においても、コハク酸エステルヒドロコーチゾン(サクシゾン®、ソルコーテフ®)などの数10-1000mg急速静注でほぼ全例で強い喘息発作が生じるが、同量のリン酸エステル型ステロイドでは、ほとんど影響がない。
NSAIDs過敏症患者は、他のコハク酸エステルステロイド(水溶性プレドニン®、ソルメドロール®などにも過敏であり、コハク酸エステル構造に過敏と考えられる。
一方、国内のリン酸エステルステロイド静注薬のほとんどは、NSAIDs過敏患者が反応しやすい亜硫酸塩やパラベンなどの添加物を含んだ水溶液であり、その急速投与はやはり安全とはいえない。
非安定期や発作時は、さらに少量のコハク酸エステルステロイドに対し過敏になる。
内服薬のステロイドやコハク酸そのものには、反応しない。
NSAIDs過敏性がない患者では、コハク酸エステルステロイドに反応しない。
NSAIDs不耐症にコハク酸エステルステロイドを1-2時間以上かけて点滴した場合は、悪化することは少ない。
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NSAIDs過敏喘息における安全な点滴静注用ステロイドの用い方
発作時のステロイドの急速静注は禁忌で、できるだけ1-2時間以上かけた点滴投与とする。
コハク酸エステル型よりも、リン酸エステル型ステロイドをなるべく用いる
ステロイドはコハク酸エステル構造もしくは、添加物含有量対ステロイド力価の高い製剤が、副作用対効果比の点で有利である。すなわち、コハク酸エステルステロイドならば、ヒドロコーチゾンよりもメチルプレドニゾロン、さらにリン酸エステルステロイドでは、ベタメサゾン、デキサメサゾンが有利である。
点滴投与も100%安全とはいえない。点滴中に悪化した場合や効果不十分な場合は、ステロイド製剤過敏の可能性を考える。
内服ステロイドが最も安全である。
表:NSAIDs過敏喘息における静注用ステロイド製剤の適応性 コハク酸エステルステロイド
(禁忌) リン酸エステルステロイド
(添加物に注意)
ヒドロコーチゾン サクシゾン®、ソルコーテフ®など 水溶性ハイドロコートン®など
プレドニゾロン 水溶性プレドニン®など コーデルゾール®など
メチルプレドニゾロン ソル・メドロール®など -
デキサメサゾン - デカトロン®など
ベタメサゾン - リンデロン®など