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マイコプラズマ・ジェニタリウム-DNA(Mycoplasma genitalium)

マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium )は、1981年に非淋菌性尿道炎(NGU)患者から分離された。霊長類を用いたM.genitalium の接種実験で尿路性器系分泌物中の多核白血球増加ならびに血清抗体価の上昇が認められることから、ヒトに対しても病原性を有することが示唆されている。実際、M. genitalium はクラミジア(C.trachomatis )・淋菌感染を否定された男子尿道炎患者の20~30%、女子子宮頚管炎患者の10%弱に検出され、これらは無症候対照の検出率に比べて有意に高い。

男子の性感染症(sexually transmitted disease ; STD)では、尿道炎が圧倒的に多い。尿道炎の70%はNGUで占められるが、NGU患者のうち尿道擦過物あるいは初尿からC.trachomatis を検出できるのは30~40%に過ぎず、全体の約半数が起炎菌不明であった。一般にクラミジア性NGUと非クラミジア性NGUの間に差は認められないが、通常の抗菌治療後に尿道炎症状の持続あるいは再発をきたす難治例にはM.genitalium が関与している可能性が高いという。M.genitalium の各種抗菌薬に対する感受性はC.trachomatis とやや異なり、尿道炎治療の第一選択薬であるニューキノロン系よりもテトラサイクリン系・マクロライド系でより高いことが報告されている。的確な治療方針の選択および効果判定にM.genitalium 同定は重要と考えられる。