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クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質のひとつ。略号はCAM。咽頭炎、扁桃炎、慢性気管支炎の急性増悪、肺炎(特にマイコプラズマ肺炎とクラミジア肺炎)、皮膚感染症、非結核性抗酸菌、レジオネラによる感染症の治療などにしばしば用いられる。新しいところではヘリコバクター・ピロリの除菌療法でも標準的な治療法に組み込まれている。


咽頭炎・細菌性肺炎・急性中耳炎などの、起因菌としてグラム陽性球菌が想定される感染症:基本的にはペニシリン系が用いられない場合に限るべき。静菌的な薬剤でもあり、臨床的な「切れ味(効果)」の面で明らかに劣る。
非定型肺炎:基本的には、マイコプラズマとクラミジアによる肺炎の総称。第一選択。ウィルス性肺炎と鑑別しがたい場合も、重症度によってはやむを得ず用いられる(抗生物質の投与が広く行われるようになっているので、症状がマイルドになり鑑別が難しくなっている面もある)。
トラコーマ、性器クラミジア感染症などのクラミジア感染症:後者には服薬コンプライアンス面でアジスロマイシンが優れるとの考えが主流。
発疹チフスなどのリケッチア感染症、ツツガムシ病:基本的にはテトラサイクリン系を優先するが、小児や妊婦では第一選択になりうる。
百日咳(第一選択)
カンピロバクター腸炎(第一選択)
レジオネラ感染症(第一選択)
非結核性抗酸菌の予防・治療(第一選択) 2008年5月より保険適応となった。
ヘリコバクター・ピロリの除菌療法(第一選択)。前述の様に呼吸器感染症の治療に用いられることから、小児のクラリスロマイシン耐性菌保有も見られる[1]。

アジスロマイシンやロキシスロマイシンとどちらが優れているかは大変難しい問題である。非定型抗酸菌やヘリコバクター・ピロリのようにクラリスロマイシンによる治療が確立しているものに、理由も無くアジスロマイシンを代替薬として用いる必要はないだろう(新しい薬がいい薬、とは限らない)。しかし、一方でアジスロマイシンの薬物動態学的特性(飲ませる期間が短く、回数も1日1回でよい、見かけの分布容積がとても大きい)は魅力的であり、マクロライドという服薬コンプライアンスが悪く(つまり味が悪く)、耐性菌の問題が深刻になっている薬剤では重要な利点である。時に、一般論としてアジスロマイシンの優位性を主張する識者も存在する。