経皮的腎動脈形成術(PTRA)とは?
股部からカテーテルと呼ばれる細いチューブを血管(動脈)に差し込み
細くなった腎臓の血管を中からカテーテル先端に付いている風船を使用して
広げ血流を回復させる治療方法です。手術のようにお腹を切って開けることはありません。

2. 経皮的腎動脈形成術の必要性と治療上の位置
腎臓の動脈が詰まったりあるいはものすごく細くなったりすると腎臓へ十分な血液が行き渡らなくなり、
そのため腎臓からレニンという血圧を上げる蛋白がが過剰に分泌され、いわゆる「腎血管性高血圧」を発症し
心不全、脳卒中、腎不全等が起こります。
「腎血管性高血圧」の治療には血圧を下げ臓器障害を防ぐことと腎機能を保持するという2つの目標があります。
具体的には1、薬物療法、2、手術療法、3、経皮的腎動脈形成術があります。
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5. 経皮的腎動脈形成術の予後と治療成績
13-23% 程度の再狭窄(再び療法前と同様に血管が細くなる現象)が起こり、
特に基礎疾患が動脈硬化症(AS)の場合によく再発します。
一方線維筋性異形性(FMD)の場合腎動脈の狭窄の拡張に成功し7カ月間再発しなければ9割以上は大丈夫です。
最終更新:2010年01月08日 13:01