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乳房外Paget病の予後に関しては表皮内に限局する表在性病巣のみの場合は予後良好[14]であるが、浸潤癌や他臓器癌の併発例の予後はきわめて不良で、放射線治療や化学療法を受けても予後に差はなく、とくに陰核に病変が及んでいる例では非常に悪いので、積極的な治療が必要[15]とされている。乳房外Paget病全体の5年生存率は77.1%[12]、84.5%[2]との報告があり、全体としては比較的予後は良いといえる。死亡例は殆ど下床浸潤癌であった。本腫瘍は組織学的に腫瘍細胞の広がりと深さを検索し、適切な治療を行えば上皮内癌の場合は予後良好と考えられるが、下床浸潤癌の場合は予後不良なことが多く、充分な集学的治療が必要である。

血清CEA高値は予後危険因子

原則として皮疹境界から3cm離して拡大切除術が行われる。マッピングバイオプシーを併用し、健常部との境界を確認する事で切除範囲の縮小を図れる。深さは組織学的腫瘍細胞の浸潤の程度、ことに皮膚付属器の上皮内を深部へ進展していることから、脂肪層中層から筋膜直上での切除が必要となる。リンパ節郭清は原発が浸潤癌で、かつリンパ節転移のある症例が原則として適応[11]となるが、予後に影響しないとの報告もあり、定まっていない。本症例は高齢者に好発するので全身状態、合併症、浸潤の度合、発生部位などから根治的治療を行えない場合も多い。手術適応外および手術拒否の症例などで保存的療法を施行する場合には主に電子線照射を中心に放射線療法が行われる。−般に放射線療法、凍結手術などは、毛包、汗腺組織内の腫瘍細胞を完全に除去できず再発率が高いと報告されているが種々の余病を持つ高齢者においては保存的な治療として放射線療法は有用と考えられる。