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膝蓋跳動テスト

膝関節内の液貯留をみるテスト。

膝伸展位で大腿四頭筋の力を完全に抜かせ、

検者は一方の手掌を膝蓋上包部に広く押し当ててそこに貯留した液を下へ押しやる。

これにより膝蓋骨は浮上するから、他方の指で軽く膝蓋骨を沈めるよう に押してみる。

液量が一定量を越えると膝蓋骨が明らかに浮き沈みするのが指で感じ取ることができる

(これを膝蓋跳動flaoting patellaという)。

大量の液貯留があればいわゆる波動fluctuationがみられる。

貯留液は必ずしも関節液とは限らず血液や膿性であることもある。


後方引き出しテスト

  • 膝を90°屈曲させて脛骨上端に後方向へのストレスを加える検査。

 後十字靱帯損傷で陽性となる。


前方引き出しテスト

  • 膝を90°屈曲させて脛骨上端に前方向へのストレスを加える検査。

 前十字靱帯損傷で陽性となる。


大腿神経伸張テスト

腹臥位で膝を曲げ、股関節を伸展させ大腿神経を伸展させるテスト。

この操作で大腿前面に疼痛が出現すれば、

L2、L3またはL4の神経根が圧迫されている 証拠である。

(L2-3またはL3-4椎間板ヘルニアが考えられる)



L4神経根から大腿神経にいたるどこかに器質的病変がある。

上位腰椎椎間板ヘルニア例の100%に陽性。


Apley Test

◎アプレー圧迫テスト:肢位は腹臥位。

検者は患側膝を90°屈曲位にし検者の膝を患側大腿後面にのせて固定する。

つぎに検者は患側踵に両手を置き、下方へ圧迫したまま、下腿を内方と外方へ捻転する。



陽性:圧迫+捻転したとき膝に痛み有り→半月板損傷

障害:下腿を内方へ捻転したときの痛み(外側の痛み)は、外側半月板損傷。

下腿を外方へ捻転したときの痛み(内側の痛み)は、内側半月板損傷。



◎アプレー牽引テスト:肢位は腹臥位。

検者は患側膝を90°屈曲位にし検者の膝を患側大腿後面にのせて固定する。

つぎに検者は両手で足部を持ち上げながら、下腿を内方と外方へ捻転する。



陽性:牽引+捻転したとき膝に痛み有り→(側副)靱帯損傷

障害:下腿を内方捻転時に膝外側の痛みは、外側側副靱帯損傷。

下腿を外方捻転時に膝内側の痛みは、内側側副靱帯損傷。



◎牽引で半月板への圧迫が減少され、半月板損傷のみであれば疼痛はない。

疼痛が誘発されれば靱帯損傷である。

このテストは半月板損傷と(側副)靱帯損傷の鑑別に有用である。



半月板損傷の誘発テストの一つ。

腹臥位で膝を90°屈曲位にし大腿部を検者の膝で固定して

まず患者の下腿を上方へ引っ張り上げて膝の関節包を緊張させると

患側に疼痛が誘発される(distraction test)。

次に足部を押さえて膝を圧迫しながら下腿を回旋させると

患側の関節裂隙に疼痛が誘発される(grinding  test)。


Fabere Test

患者を背臥位とし患側足部を反対側膝の上に置き、

股関節を屈曲・外転・外旋の肢位にする。

この状態で患側膝の内側部を下方に圧迫する。

鼠径部に痛みが生ずるときは、

股関節ないし周辺筋腱組織の変性疾患や炎症を示す。

パトリックテストと同じ。



パトリックテストはFabere徴候とも呼ばれる。

その肢位が屈曲・外転・外旋・伸展、すなわち、

Flexion・Abduction・External Rotation・Extension よりなるからである。



疾患としては、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、慢性関節リウマチ、

化膿性股関節炎、股関節結核、強直性脊椎炎(仙腸関節、脊椎が関節強直へ)など。



坐骨神経痛との鑑別上重要

(坐骨神経痛患者では、ラセーグ徴候陽性となるが、パトリックテストは陰性である。

また坐骨神経痛患者ではValleix圧痛点が認められる。)




McMurray Test

半月板損傷の誘発テストの一つ。

患者の膝を最大屈曲位とし内外関節裂隙に手指をあて、

下腿に回旋ストレスを加えながら膝を伸展させる。

一般に外側半月板損傷では下腿内旋時に、

内側半月板損傷では下腿外旋時に疼痛が誘発され、

関節裂隙に半月板の動きやクリックclickを感知する。



◎肢位は背臥位。

一方の手を踵にかけて、膝関節を最大屈曲させる。

下腿を強く内旋または外旋し、一方の手指を内側関節裂隙にかけ、

他方母指を外側裂隙にかけて、膝を伸展していく。

最大屈曲と90度の間でclickや疼痛を認めれば陽性。



 臨床的意義:下腿の内旋では外側半月板、外旋では内側半月板(後部)損傷と判断される。
Straight Leg Raising Test

患者を背臥位にし、検者は患側下肢の足首の下と膝の上を保持し、

膝を伸展したまま股関節を屈曲(挙上)するもの。

坐骨神経の経路や大腿後面に放散痛が起こる場合を陽性とする。

腰椎椎間板ヘルニア(L4-5、L5-S1)、脊椎すべり症、横靱帯肥厚、脊柱管狭窄症などにみられる。

健常者では70ー90度まで疼痛をともなわず挙上可能である。

陽性例では挙上途上で坐骨神経に沿った疼痛を訴える。

SLR testが陽性でも軽度で陽性と判定して良いか疑問ある時は、

ガワーズ・ブラガード徴候(この手技では、仙腸関節、腰仙部や梨状筋には動きを起こさない)を用いて鑑別する。

<参考>

  • 下肢の受動運動による徴候

1)ラセーグ徴候

2)ガワーズ・ブラガード徴候:患側下肢を膝伸展位のまま痛みが起こる位置まで挙上 する。

それより5度下げた位置で、足関節を背屈する。

 陽性・障害はラセーグと同じ。

3)ハムストリングスの短縮:SLR(下肢伸展挙上)時にハムストリングスの短縮があると

筋の緊張により大腿後面に痛みが走る。

4)ケルニッヒ徴候:下腿を持ち上げても、膝が屈曲し、

下腿を135度以上に伸ばすことができないのをケルニッヒ徴候という。

これは髄膜刺激徴候による膝の屈筋の攣縮によるもの。

⇔ケルニッヒテスト:脊髄を伸張し疼痛を再現するテスト。

患者に仰臥位をとらせ、両手を頭の後ろで組ませ、頭部を胸壁に向かって前屈させる。

この際、頸椎、時に腰や下腿に痛みを訴える。

髄膜刺激徴候、神経根の病変、神経根を包む髄膜刺激症状を示唆している。




Screw Home Movement

膝関節最終伸展時に脛骨が大腿骨に対し軽度の外旋運動を起こす現象。

lockng mechanismともいい不随意に起こる自動的な運動である。

安定性増加する。

<参考>(四p181、①膝の痛みと機能障害p76、②分担解剖学1p236)

大腿骨に対し脛骨のいくらかの外旋なしでは、膝関節は完全伸展できないことに注意する。

大腿骨内側顆は約1.2cm外側顆より長い(大腿骨内顆の機能長は、約1.7cm外顆の機能長より長い;①)。

それ故に、完全伸展においては大腿骨顆に対し脛骨が動くとき、外側の有効関節面はすべて使われるが、

内側は約1.2cm残る事になる。

内側の残った関節面を使い完全伸展するなら、

脛骨の内側は大腿骨外側顆をまわって外側へ回旋しなければならない。

この脛骨内側の外旋(約5°;②)により大腿骨内側顆において膝関節の完全伸展が成立する。

いわゆる“lock the knee joint home”効果が生じる。

この最終ねじ込み運動(一般に“screw home”運動と呼ばれる)は、

人に筋力にたよることなく立位を長時間にわたりとらせ、膝完全伸展を維持させるのを助ける。


Allisテスト

患者を背臥位にして両膝を屈曲して立てる。

膝の高さに違いがあれば短い方の股関節脱臼などの異常が疑われる。


Thomasテスト

患者を背臥位にし、一側ずつ膝を屈曲させて胸に近づけるようにする。

胸に近づけた方の反対の脚が股関節で屈曲し膝が持ち上がれば、股関節の屈曲拘縮を示す。

腸腰筋、大腿直筋の短縮


Patrickテスト

患者を背臥位とし患側足部を反対側膝の上に置き、股関節を屈曲・外転・外旋 の肢位にする。

この状態で患側膝の内側部を下方に圧迫する。

股関節や仙腸関節に痛みが生ずるときは、変性疾患や炎症の存在を示唆する。

 Fabereテストと同じ。股関節、腸腰筋スパズム、股関節ないしは周辺筋腱組織の疾患が疑われる。


尻上がり現象

患者を腹臥位にし膝関節屈曲すると屈曲した側の股関節が浮き上がってくる現象(Ely)。

大腿四頭筋拘縮症、特に大腿直筋の短縮拘縮により起こる。

尻が上がりはじまるときの膝の屈曲角をもって尻上がり角とする。


Oberテスト

患側下肢を上にして患者を側臥位にする。

膝関節を90°屈曲位にして、股関節をできる限り外転し、腸脛靱帯をゆるめる。

そして外転した下肢を離すと、腸脛靱帯が正常ならば下肢は内転位に落ちてゆく。

しかし、大腿筋膜張筋か腸脛靱帯に拘縮があると、下肢を離しても外転位のままとどまる。


Trendelenburg's徴候

患者を立位にし検者は後方に位置する。

検者は患者の左右の上後腸骨棘に左右の母指を当て4指を腸骨稜に沿って置く。

この状態で患者に片足立ちを交互にさせ、

片足立ちした反対側(持ち上げ側)の骨盤が下降するものをトレンデレンブルグ徴候陽性とする。

これは片足立ち側の中殿筋力低下(麻痺)か股関節脱臼を示すものである。

  • 片脚起立時に遊脚側骨盤の沈下を生じる現象


Roser-Nelaton線

  • 坐骨結節と上前腸骨棘を結んだ線。

正常では股関節45°屈曲位で大転子をこの線上で触れることができるが、

先天性股関節脱臼や大転子高位の際には大転子がこの線上からはずれてしまう。


Elyテスト

  • 腹臥位で股関節伸展、膝関節を伸展位にし、次いで、膝関節を屈曲させ大腿直筋を緊張させると、陽性では尻上がり現象が認められる。

大腿直筋は下前腸骨棘に付着しているため、筋の異常緊張によって股関節が屈曲する。

  • 尻上がり現象を引き出すテスト

 大腿四頭筋拘縮症、特に大腿直筋短縮拘縮を証明するテスト。