第13話

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実況「さあ各馬がゲートに収まっていきます。非常に順調ですね」 雹豪「頼む。ここ一本で調整してきたんだ」 吉田孝一「まあまあ。故障なく無事に完走できればいいじゃないか」 どんどん「淑之被告死去」 淑之「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇげろげろ」 実況「ゲートのなかで淑之がゲボ!またしてもスタートが遅れるようです」 解説「本当にこの騎手はいけませんね。このような騎手を乗せる陣営もどうかしてますよ」 雹豪「他に代わりがいないからなぁ…」 ポンコツ「このアホの調教師と馬主があのゲボ騎手にこだわったせいであの馬がどれだけチャンスを逃してきたか…」 吉田孝一「あ?」 ポンコツ「あの馬のことは自分が一番理解しています。あの馬は本当は実績以上に力を持っています」 吉田孝一「なんだおまえ」 ポンコツ「自分は調教助手です。毎日あの馬につきっきりで乗ってきましたが、何か?」 吉田孝一「競馬はそんな簡単なもんじゃないんだよ」 ポンコツ「トンコツwwwwwwwwwwwwwwww」 吉田孝一「意味わかんね」 雹豪「そろそろスタートの時間ですな」 実況「淑之騎手の休憩中のためスタートの時刻が遅れております」 解説「ほんとにこの騎手は競馬をやめて欲しいですね」 実況「前にもこのようにゲートの中で、馬ではなく騎手のほうがゲボを吐くということが何度かあった騎手なんですが」 解説「競馬を舐めてますね」 実況「体制整ったか…………スタート!おーっとナリタトッシロードが出遅れ!場内がざわついています!!」 雹豪「やってしまったか………」 吉田孝一「なんということだ」 実況「ナリタトッシロードが後手を踏んでしまいました!さあ先行争いですが内からゲボフネサプライズ、さらにはトシパンチが行こうというところ、大外からキムヨナもハナを主張していく展開!」 武豊「ちっ、楽に逃げられそうもないな」 実況「前の争いが激化していくがここでゲボフネサプライズが下がります、結局先頭はキムヨナ、2番手はトシパンチだが早くもスタミナ切れを起こしそうだ。3番手はゲボフネサプライズがいます」 ノブン「第一関門は突破できたな」 実況「4番手にはダイシュンブレイヴがいました。今日は先行策。これを徹底マークしているのがゲボノトップガン」 NEWT「ついてくんなよ」 福永「勝つにはこうするしかないんや」 NEWT「知るかボケ死ねよ」 実況「その後ろはフィフスペトシとハシッテホシーノがいます。そのすぐ後ろにはアトシオン、アーネストシーが並ぶ。中団はベストシメンバーが居てそこからやや離れてトシサンがいます。トシタイプは今日は後ろからの競馬。ここから追い込み勢に参ります。ニホントシゲボーズとトッシャーゴーゴーがほぼ並んでいます。その後ろには末脚にかけるウインバリトシオン。出遅れたナリタトッシロードは一番後ろからとなってしまいました」 淑之「ひゃっはーwwwwwww出遅れるとかwwwwwww」 浜中「うるさいなレース中ぐらい静かにしろ」 淑之「ネットゲーでもやってろよ」 浜中「集中しろよ」 酒井「おい後ろうるさいぞ」 浜中「淑之が騒いでるんですよ」 酒井「ほんとにこのカスはどうしようもないな」 淑之「お前にはニートの気持ちがわからんだろう」 酒井「意味がわからないな」 淑之「俺は調教にも乗らず毎日ネットゲーばかりしうぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 浜中&酒井「………」 川田「会話中にゲボ吐かれるとはあの二人も災難だな」 淑之「げろげろ」 酒井「…さ、レースに集中しよ」 実況「キムヨナがレースを作っていく展開!早くもトシパンチが後退していく!ゲボフネサプライズはじっとキープしたまま。おっとここでアトシオンが上がっていく!ここでもアトシオンのまくりが発動!」 藤田「このままでは終わらせんよ」 武豊「おう、あの馬潰してきてくれ」 藤田「豊さん、任せてください」 実況「一気に上がっていくアトシオンがトシパンチを抜いて2番手に!」 江田「くっそ」 藤田「お疲れやで、トシパンチなんてカス馬に乗らされて哀れやな」 実況「これは先頭も奪うのか?」 藤田「次はお前の番や。恨むなよ」 ノブン「ふん」 実況「しかし譲らないキムヨナも譲らない!どうするアトシオン!」 藤田「なっ」 実況「結局キムヨナが先頭のまま最終コーナーへ差し掛かる!後続勢も早くスイッチしないと逃げ切ってしまう中山のコース!」 福永「ぬおおおおおおおおおお」 実況「なんということだ!コーナーで仕掛けていったのはゲボノトップガン!福永が絶叫している!」 福永「勝ちたいんやああああああああ」 実況「ここでトシパンチが遅すぎて失格!!!!!」 観客「wwwwwwwwwwwwwwwww」 実況「ゲボノトップガンが2番手へ!アトシオンは苦しい!」 淑之「逝くぜ」 実況「直線をむいて先頭はキムヨナ!キムヨナ逃げる!ゲボノトップガンがこれに襲いかかる!ダイシュンブレイヴも内から抜けてくる!」 福永「あちょーーーーーーーーー」 ノブン「ふん!」 実況「ゲボノトップガンは届くのか!さらにダイシュンブレイヴもやはり来たJC馬!」 NEWT「まだだ」 実況「さらには外からナリタトッシロード!何故かニホントシゲボーズも一緒に上がってきた!」 淑之「きたあああああああああ」 酒井「邪魔だ淑之!どけ!」 実況「しかし先頭はキムヨナ!並びかけるのはダイシュンブレイヴか!ゲボノトップガンも必死に食い下がる!外からナリタトッシロード!古馬の意地でニホントシゲボーズも懸命の追い込みどうか!」 NEWT「来たな、ナリタトッシロード」 淑之「おう待たせたな。お前らと本当の決着をつけるためにここに来たんだ」 酒井「なんの話かよくわからないけど負けられないな」 実況「キムヨナがまだ逃げる!ダイシュンブレイヴとナリタトッシロードが並ぶ!」 NEWT「ここからだよな勝負は」 淑之「うぉっ……………」 ノブン「まさか」 淑之「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇげろげろ」 ノブン「やっぱりwwwwww」 実況「直線でまさかのゲボ!!!!!」 どんどん「しねや」 NEWT「うぉ、急に斜行してくるな!」 実況「ゲボのせいでナリタトッシロードがうちへもたれる!」 NEWT「おい、いい加減にしろ!!!!」 淑之「げろろ軍曹」 NEWT「しつけえ、内に寄ってくるな、おい、うをおおおおおお!!!!!」 実況「なんということだ!そのままダイシュンブレイヴが落馬!波乱!NEWTが落馬!」 酒井「なんだこいつ」 福永「最低やな淑之くん」 実況「先頭はキムヨナ!ナリタトッシロードが立て直してこれに迫るが!さらにはニホントシゲボーズの襲撃!」 酒井「くそっ!なんなんだあの馬は!ゲボ馬も含めて!3歳世代壁が高すぎるだろ」 淑之「負けられない!!」 ノブン「ゲボを吐いた人の言う台詞じゃないw」 淑之「うぉっっっっ」 ノブン「内に向かって吐くなよ!外むいて吐け!」 酒井「やめろ外に吐くな、そもそもゲボを吐くな」 淑之「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 ノブン「外に吐いたwww」 酒井「ふざけんなよ…」 実況「キムヨナが鮮やかに逃げ切ってゴールイン!有馬記念を制したのはキムヨナ!美しい逃げ切りでした!!」 ノブン「終わっちゃった」 酒井「淑之のせいで叩き合いだったことを忘れてしまった」 実況「2着入線はナリタトッシロード、3着はニホントシゲボーズか。ゲボノトップガンは4着」 淑之「2着か」 酒井「多分君は斜行してダイシュンブレイヴ落馬させたから失格になると思うぞ」 福永「それなら俺が3位に繰り上がりか!ええな!失格になってくれ淑之くん」 解説「まず非常に腹立たしいレースになってしまいましたね。レース自体はキムヨナが強引にハナを主張し、自分の展開に持ち込むとそのまま持ち味を発揮して逃げ切るという必勝パターン。その上に潰しにかかったアトシオンやゲボノトップガンを振り切り一度もハナを奪われることなく逃げ切ったという非常に素晴らしいレースでした。しかし問題は最後の直線です、淑之騎手がゲボを吐いて斜行し、ダイシュンブレイヴが落馬してしまいました。本当なら最後の争いにあの馬もいたはず。本当に後味の悪いレースとなりましたね」 実況「NEWT騎手は落馬となりましたが大丈夫でしょうか。係員が今救助に向かっていますが…どうやら大丈夫なようですね、NEWT騎手が自力で立ち上がりました」 アナウンス「ナリタトッシロードの斜行について審議中」 解説「これはもう当然ですね。斜行で失格で然るべきだと思います。本当にもう騎乗しないで欲しいですよね」 雹豪「審議中だそうだ、おそらく失格になるだろう。相手を落馬させてしまったしな」 吉田孝一「残念なレースとなってしまいましたね」 どんどん「マジで死ねや淑之…頑張って今年貯めたお小遣い、単勝にかけてたのに…」 実況「今確定が出ました。やはりナリタトッシロードは失格です。ニホントシゲボーズが2着に、ゲボノトップガンが3着に、それぞれ繰り上がっています。4着はウインバリトシオン、5着はゲボフネサプライズで確定しております」 勝利ジョッキーインタビュー アナウンサー「有馬記念を制したノブン騎手です。おめでとうございます」 ノブン「ありがとうございます」 アナウンサー「いろいろ波乱のある展開でした。ご自身としてはいかがでしたか」 ノブン「落馬させられた馬の気持ちを思うと、あの斜行というかゲボは許せないと思います」 アナウンサー「最後はそのナリタトッシロードとの叩き合いも一応制しました」 ノブン「失格処分になるだろうとは思っていたけど、一応1着でゴールしたかったし。ニホントシゲボーズも来ていたから最後まで気は抜きませんでした。ダイシュンブレイヴが落馬したのがびっくりですね」 アナウンサー「それにしても女王らしい、非常に強い勝ち方」 ノブン「ゲボフネやトシパンチが行くことはわかっていたけど、あえてそれを抑えて逃げを打つことはずっと考えていた。ゲボフネがあっさりと下がってくれたので思っていたほど無理はしなかったかな。トシパンチはほっとけば自爆するので」 アナウンサー「途中はアトシオンの恒例のまくりがありました」 ノブン「勝てないからといってああいうことをするのはやめてほしい」 アナウンサー「これで今年G1を4つ。年度代表馬も確定ですね」 ノブン「この一年、キムヨナは頑張ってきましたからね」 アナウンサー「最後にファンへ一言」 ノブン「来年は、凱旋門へ行きます」 アナウンサー「ありがとうございます」 ノブン「ども」 2着ニホントシゲボーズ・酒井騎手「いい感じで控えられて末脚も出せた。勝った馬が強すぎる。最後の直線でゴール手前でゲボを吐かれたのがすごく気分が悪い、でもこのメンバーで2着ですから。芝でもやれそうですね」 3着ゲボノトップガン・福永騎手「3着に終わったが、本来なら前にいたであろうダイシュンブレイヴ、あとナリタトッシロード。善戦はしたが勝利にはまだ遠い。どうやってこの差を埋めるかが来年のテーマ」 4着ウインバリトシオン・浜中騎手「追い込みと腹をくくって挑んだが…ナリタトッシロードとニホントシゲボーズにうまくやられてしまった」 5着ゲボフネサプライズ・武豊騎手「落馬や失格での繰り上がり5着なんて価値がないわ」 裁定委員「ナリタトッシロード陣営のみなさん!まったく!グランプリでなんてことをしてくれたんですか!ダイシュンブレイヴ陣営、特に調教師や馬主が怒っていますよ!」 雹豪「本当に申し訳ないです、この騎手の教育がなっていなかったと思います」 裁定委員「どちらかというと、今回は騎手に全責任があると思います。オーナーや調教師の問題ではありません」 雹豪「こいつはまだまだ甘ちゃんなので、厩舎としても頑張って教育をしているんですが」 裁定委員「淑之騎手はどう思っているんですか?」 淑之「はあー、2着なのになんで怒られなきゃいけないんだよ」 裁定委員「2着じゃねえよ!!失格なんだよテメェは!!おぉ!?」 すみい調教師(ダイシュンブレイヴの調教師)「最近の淑之騎手の行動は非常に目にあまりますね」 裁定委員「そのとおり!毎回ゲボばかり吐いて他人に迷惑をかけてばかり!」 すみい調教師「引退しろよ」 雹豪「さすがにそれは厳しくないですか」 すみい調教師「必死にオーナーをなだめてるんだよ、オーナーはあの天下のマンデーレーシング様だ。どうやって落とし前付けるんだ」 雹豪「それは淑之が裸になって償うしかないですね」 すみい調教師「そういうことを言ってるんじゃねぇよ!!!!いつまであんな騎手を乗せるんだって言ってんだよ!!!!」 雹豪「オーナーの希望なので」 すみい調教師「お前があの騎手を乗せるように言ってるのか!!??」 吉田孝一「えっ」 すみい調教師「と!に!か!く!この騎手が反省しない限り、また同じことが起きるぞ」 ポンコツ「うるせぇんだよさっきから」 すみい調教師「なんだ君は」 ポンコツ「調教助手ですが、何か?」 雹豪「お前は喋るなw」 ポンコツ「淑之はカスだし騎手としての腕は全くないが、それでも今日のレースはそれなりに頑張っていただろう」 すみい調教師「頑張った頑張ってないの話じゃない、ほかの馬を落馬させるような騎乗をする騎手はどうなんですかって話をしてるんだよ」 ポンコツ「お前は淑之のことをなにもわかってないな」 雹豪「もういいから黙っとけwお前が喋るとろくなことにならない」 裁定委員「淑之は1ヶ月の騎乗停止。ちゃんと反省するように」 すみい調教師「短いだろ、一生騎乗停止でいいやろ」 淑之「黙れや」 すみい調教師「なんだその態度は」 淑之「申し訳ございませんでした」 すみい調教師「よろしい」 ・・・ [[第14話]]

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