第15話

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阪神大賞典。 多くの有力古馬たちは春の天皇賞へ向けてステップを踏む。 ナリタトッシロードは長距離適性を買われここに挑戦。 雹豪「よし、調子は上々やな。あくまで本番は天皇賞。ここで無理はしなくていい」 ポンコツ「はぁ?」 雹豪「え?www」 雹豪(なんだこいつ) ポンコツ「お前にこの馬のことなんてなにもわからないだろう」 雹豪「また始まった、はいはいそうだね」 ポンコツ「自分はこの馬を知っています」 雹豪(帰ろ) 小林「ナリタトッシロードの取材に来ました」 雹豪「調教のタイムも上々。ステップレースとは言え気が抜けない立場だね」 小林「今回はダイシュンブレイヴが来週の日経賞への出走を表明しているためおそらく1番人気に支持されるのではないかと思われますが」 雹豪「菊花賞馬だからここでは負けて欲しくないかな」 ポンコツ「この馬のことなら自分に聴いてください。自分はこの馬のことを一番理解しています」 小林「なんか来たな。今日はここで帰ります」 淑之「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 小林「トシノキチガイwwwwwww」 雹豪「調教コースでゲボを吐くなとあれほど言ったろ」 阪神大賞典 ナリタトッシロードの他にはウインバリトシオン、ゲボノトップガン、フィフスペトシ、アーネストシーらが出走。 ~直線からご覧ください~ 実況「直線向いて先頭はアーネストシー佐藤哲三が懸命の逃げ!ナリタトッシロードが浮上してくる!これを見てゲボノトップガン福永が動いた動いた!」 淑之「ついてくんな」 福永「勝つにはこうするしかないんや」 実況「ウインバリトシオンは大外に持ち出したがどうか!先頭はアーネストシーだがもういっぱいいっぱい!」 淑之「ぺっち」 実況「ここでナリタトッシロードが伸びる!先頭を伺う勢い!並んでゲボノトップガンだがやや苦しい!」 福永「ぬおおおおおおおお」 実況「ナリタトッシロード突き抜けた!ゲボノトップガン福永も懸命のムチだがこの差は縮まらない!!」 実況「3馬身のリードを広げてナリタトッシロード!春の盾へ向けて菊花賞馬の意地!!2着はゲボノトップガン、3着は粘ったアーネストシーか!ウインバリトシオンは最後大外を回って4着争いというところ!勝ったのはナリタトッシロード!」 淑之「しゃああああああああああ」 福永「何故ゲボをはかない」 勝利騎手インタビュー アナ「阪神大賞典を見事快勝したナリタトッシロードの淑之騎手です。強い内容でした」 淑之「当然の結果だな」 アナ「有馬記念では残念な失格もありました。ここへ向けての勝利への執念もあったと思いますが」 淑之「まあ勝つのは当然」 アナ「天皇賞へ向けて視界良好といった感じではないでしょうか」 淑之「春の目標はそこなのであとは全力で頑張るのみ」 アナ「今日はゲボを吐きませんでしたが?」 淑之「断食してきたから」 アナ「本番でもゲボを吐かずファンの期待に応えてください」 淑之「おう」 2着ゲボノトップガン福永騎手「終始ナリタトッシロードをマーク。これは事前に考えていたとおり。直線でどこまで差を詰められるかと思ったが…今日は淑之がゲボを吐かずスムーズな競馬をしてしまったのが想定外だった。悔しい」 3着アーネストシー佐藤哲騎手「まだまだ馬は良くなっている。完成はしていない。先が楽しみ」 4着ウインバリトシオン浜中騎手「スタートがよくありませんでした。後方からの直線勝負と腹をくくりましたが、なかなか進路が見つからず外に回さざるを得ないちぐはぐな競馬となってしまいました。それでも終いはきっちりと伸びていますし、本番へ向けてさらに上昇していきたいところです」 吉田孝一「ここで勝つとは!」 雹豪「馬の仕上げが完璧だったということです」 ポンコツ「調教助手の自分のおかげですよ」 吉田孝一「いやー長距離なら負ける気がしないな」 ポンコツ「自分の調教があってこその勝利なので感謝して欲しい」 吉田孝一「何だお前」 ポンコツ「自分は助手です」 吉田孝一「帰れよ」 ポンコツ「トンコツwwwwwwwwww」 雹豪「これはひどい」 [[第16話]]

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