第16話

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日経賞 ここには昨年のJC馬ダイシュンブレイヴが出走。 春は天皇賞から宝塚へのローテを既に表明。 NEWT「大本命?やはり周りと比べると実績がひとつ抜けてますので。もちろんここは勝ちに行く競馬をします。積極的に、自分から。これが今年の僕とこの馬のテーマですので」 2番人気には先輩二冠馬トシタイプ。デムーロを鞍上に迎え形勢逆転を狙う。 デムーロ「作戦はいろいろ考えている。向こうは先を見据えた仕上げになると思うのでここを勝負に、逆転を狙いたい」 3番人気にはベストシメンバー。6歳となった今なお成長を続ける古豪。 4番人気にトシパンチ。かつてG2で大逃げを打ち大波乱を演出したお祭り男。 5番人気には条件戦を勝ち上がって初の重賞挑戦のトシノスタイルが支持された。 ~直線からご覧下さい~ 実況「トシパンチがまだ大きなリードを保っている!追走してくるのは早めに動いたダイシュンブレイヴ!一緒に上がってくるのはヒットシターゲットか!トシタイプは内を突いたミルコデムーロ!!」 江田照「ダメだ」 実況「残り400を切って早め先頭はダイシュンブレイヴ!ここで堂々の先頭!外から並びかけるのはヒットシターゲットだが足色が苦しい!内からトシタイプも来ている!ベストシメンバー最後方!」 NEWT「今、俺たちは神となる」 実況「抜けた抜けた!ダイシュンブレイヴが一気に後続を突き放す!大外からジャストシェイも来ているが!」 実況「200を切って先頭はダイシュンブレイヴだ!内からトシタイプがじわりじわりと迫るが!外のジャストシェイも伸びが苦しい!さらにはトシノスタイル!」 NEWT「あと少しだ」 デムーロ「くそっ、」 よしとみ「いけジャストシェイ!!」 スタイル「ぺちぺちぺちぺち」 よしとみ「!?」 実況「外からなんとトシノスタイル!ベストシメンバーようやくきたが5番手争いまで!もう一度ダイシュンブレイヴ!しかしわずかにトシノスタイルが差し切ったか!これは微妙な判定だがトシノスタイルが体制有利に見えました!なんとトシノスタイル重賞初勝利!3着はトシタイプが残ったでしょうか。4番手争いはジャストシェイとベストシメンバーといったところ」 NEWT(多分負けたな…) 実況「いま写真判定が出ました1着トシノスタイル2着ダイシュンブレイヴで確定!」 勝利騎手インタビュー アナ「大波乱!トシノスタイルのスタイル騎手です」 スタイル「どうも」 アナ「圧倒的1番人気の馬を交わしての波乱。この馬にとっても、またスタイル騎手にとっても初めての重賞勝利となりましたが」 スタイル「道中はずっと後方待機で、いちばんうしろでもいいかなと思っていた。トシパンチが逃げてハイペースになったおかげでこの馬に展開が向いたと思います」 アナ「今後の展望は」 スタイル「ここでいい結果が出せたら天皇賞へ行こうって調教師の先生と話をしていたので。おそらくそうなるかなと」 アナ「この勝利で一気に主役に躍り出ることも?」 スタイル「さすがにこの勝利だけでまだ勝負付けが済んだとは言えないので。ほかの馬も本番はもっと仕上げてくるだろうし、その中でまた今日のようなレースができればいいかなと」 アナ「ファンへ一言」 スタイル「デビューから20年…ようやく重賞を勝てました。もう40歳になってしまいましたが今後も応援よろしくお願いします。騎手やめたくないです」 2着ダイシュンブレイヴNEWT騎手「ハイペースになった分最後止まってしまったかもしれません。もう少し我慢ができれば…それでも自分から動いての結果なのでそれほど悲観はしていません。距離が持たないということでもないと思います。全ては本番、天皇賞で証明してみせます」 3着トシタイプデムーロ騎手「内を付いたのは事前に考えていた。イチかバチか。詰まることもなくスムーズに抜けることはできたが、まだ完璧な仕上がりではないのかもしれません」 4着ジャストシェイよしとみ騎手「結果的に追い込み有利なハイペースになったことが良かったんじゃないかな。天皇賞は賞金的に出れるなら出たいと話し合いをしています」 5着ベストシメンバー四位洋文騎手「うるせぇよおい」 40歳ベテラン、スタイルの渾身の騎乗でまさかの波乱となってしまった。 [[第17話]]

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