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サクラチトシオーのデビュー戦。
中長距離に照準を絞るべきだというノブンの提案から、芝2000mのレースが選ばれた。
騎手を務めるのはこれまで調教すらも乗らず、レース当日が初めてサクラチトシオーに乗った淑之だ。
淑之と言えば、レース中にゲボを吐くことはもちろん、レース前のゲート内でゲボを吐きレース開始を遅らせたりといったことが日常茶飯事。
期待馬には絶対に乗せない騎手だが、調教師のポンコツはサクラチトシオーに全く期待していなかったため、独断でこの騎手を選んだのだ。
「大レース以外ではゲボは吐かない」という淑之のセリフ通り、淑之はゲボを吐くことなくレースを進めた。
強引に先団に取り付くと、直線では怒涛のムチ連打。
その激しさのあまりサクラチトシオーは直線で斜行しながらゴールイン。
幸い先頭を走っていたため降着にはならなかったものの、斜行癖がついてはまずいと感じたノブンはレース直後に「もう少し考えて乗ったほうがいい」と助言したものの
「だったらお前が乗れ」「助手ごときが騎手に命令するな」「勝ったのに文句を言われるのか」と淑之は聞く耳を持たず。
ポンコツも「新馬戦勝てたこと自体が奇跡」「どうせもう勝つことはないんだから気にしなくていい」「一生条件馬だろ」と一向にサクラチトシオーを認めようとしない。
調教師と騎手に不安を抱いていたノブンだったが、もうひとりサクラチトシオーの素質を評価していた人物がいた。
競馬記者のどんどんだ。翌週の競馬雑誌の期待馬にサクラチトシオーの名前を挙げ、ポンコツ厩舎に取材にも来た。
ポンコツは「新馬戦はマグレ」「取材しても時間の無駄」「来年の今頃は引退して肉になってるな」と全く取り合おうとしなかったため、助手であるノブンに取材を行った。
どんどん「競馬セブンのどんどんですが」
ノブン「どの馬の取材ですか?」
どんどん「サクラチトシオーです」
ノブン「えっ」
どんどん「ポンコツ調教師にも話を聞こうとしましたが、取り合ってもらえませんでした」
ノブン「あの人はずっとああいう人ですから」
どんどん「サクラチトシオーは結構いい馬だと思いますから、あの調教師というのが不安なんですが」
ノブン「あの人はろくに調教も見ない。だから、助手がそれぞれ自分の判断で調教させることができるので、仕事自体はやりやすいです。サクラチトシオーに期待してるのは自分も同じ」
どんどん「なるほど。次走は?」
ノブン「まだ確定はしてませんが、若葉ステークスで皐月賞の権利を取れたら皐月賞へ。無理なら条件戦に戻って秋を目指そうかと」
どんどん「若葉ステークスは注目馬トゥシグトーシーが出ることはもう発表されてますが、他にもトゥシメンテやペトシアンナイトが出走予定ですが、マジで出すんですか?」
ノブン「もしここで惨敗すれば諦めが付くので…」
どんどん「まあ自分的にはこの馬はダービーか菊花賞だと思いますが。また来ます」
弥生賞ではトシマサルが快勝。
続く皐月賞トライアル、若葉ステークスでサクラチトシオーは2戦目を迎えた。
[[サクラチトシオー3]]