サクラチトシオー7

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夏を終え サクラチトシオーは帰厩した。 最大目標を菊花賞とし、トライアルに使うか、あるいはぶっつけ本番なのかは調子次第となった。 当初は「神戸新聞杯を叩きに使う、結果はどうあったとしても菊花賞には出す」とポンコツが明言したものの ノブンをはじめとする陣営から「ここで無理をさせる意味がない」と説得され、調子次第ではぶっつけも。という意見で一致した。 皐月賞馬トゥシグトーシー、ダービー馬トシマサルも共に菊花賞への出走を表明。2冠を狙うこととなった。 その一方でサクラチトシオーの調子はなかなか上がらずにいた。 骨折は完治していた。しかし心と体のバランスが戻らず、芳しくないタイムを連発していた。 神戸新聞杯への出走を考えていたポンコツだが「今の状態は50パーセント。ここで無理をさせずぶっつけで。菊花賞では70パーセント以上に持っていければ」と珍しくまともな意見を出し、トライアルは回避することとなった。 セントライト記念ではトゥシグトーシーとトシマサルが激しいデッドヒートを繰り広げトシマサルに軍配が上がった。 札幌記念で古馬相手に勝利を飾ったトゥシメンテ、夏の条件戦を連勝してきた上がり馬トシサンブラック等が顔を揃えた神戸新聞杯はノーマークだったアトシオンが抜け出して勝利。 トゥシグトーシーとトシマサルへの対抗馬が不在の状況。依然として2強と見られていた。 皐月賞以来のレース、それも皐月賞もフロックだといわれる中、サクラチトシオーが期待されるはずがなかった。 しかし陣営は本気だった。 淑之は調教こそ乗らなかったものの、頻繁にポンコツ厩舎を訪れ、菊花賞の作戦会議を行っていた。 ポンコツも調教こそ丸投げだったものの、厩舎スタッフにサクラチトシオーの状態を確認するなど、これまでに見られなかった本気度が伺えた。 毎日調教で騎乗していたノブンもサクラチトシオーと会話するように、常に状態を確かめながら調教をこなしていた。 更にオーナーの小林からは、厩舎へ差し入れが多く届けられた。 ここに来て団結を見せるサクラチトシオー陣営を見たどんどんは、サクラチトシオーに勝機を感じていた。 しかしブランクがあるという事実、調子ももうひとつ上がりきらない状況、騎手は大レースでは確実にゲボを吐く。 それでも僅かでも可能性があるなら、菊花賞という晴れ舞台に立てるのなら、それこそが目指すべきものであると ダービーに立てなかったからこそ、まずは出走できることの大切さを陣営全員が感じていた。 無情にも一日一日、菊花賞の日が近づいていった。 [[サクラチトシオー8]]

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