第7話

第7話

ドバイで惨敗したものの

何事もなかったかのように日本へ帰国したをっかは

ヴィクトリアマイルへの参戦を発表。

敵なしのヴィクトリアマイルでは

7馬身差の圧勝。

ブラボーデイヅー、ショウナソラノビアなどの二流馬が追いすがるも全く相手にせず。

競馬ファン誰しもが「この馬は強い」と感じたレースであった。

今もなお成長を続けるをっか。

をっかに乗った頃はG1勝利のなかった淑之も

をっかとともに闘うに連れて

騎乗もずいぶん上達していった。

人気絶頂とも思えるをっかだったが

「をっかは好きだが、淑之は嫌い」というをっかファンが後を絶たない。

それでも、調教師とオーナーは取材でこう話している。

雹豪「乗り替わり?ないない。今の時点でをっかを一番うまく導けるのは淑之しかいないから」

おやっさん「淑之くんが騎乗停止か怪我でもしない限り、騎手を変えるつもりはありません。」

「騎乗停止か怪我でもしない限り」

この一言にピンと来た人物がいた。

ポンコツだ。

ポンコツはをっかに対する独占欲がものすごく、そのためいつもをっかに騎乗している淑之をよく思っていなかった。

当然、ポンコツにとっては調教師、そしてオーナーでさえも邪魔だったのだ。

調教

雹豪「よし、あと一本ウッドチップ行こか!」

ポンコツ「了解」

ポンコツ(ケッ、調教師のくせに偉そうに命令しやがって)

をっか「パカラッパカラッ」

ポンコツ「をっかちゃんと一緒にいる時間だけが人生の楽しみだよ」

雹豪「お疲れさん。休んでていいぞ」

ポンコツ「ありがとうございます」

淑之「先生」

雹豪「おう、来たか。今日はオーナーとミーティングをするから。オーナーがまだ来てないからもう少し待ってくれ」

淑之「オーナーが一番の遅刻かよ。不正だな」

ポンコツ「…」

どんがらがっしゃーん

淑之「いてーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

ポンコツがこけて、持っていた馬具が淑之のスネに直撃した。

淑之「いってぇ…いてぇ…」

雹豪「大丈夫か!立てるか?」

ポンコツ「すいません。バランスを崩して」

淑之は病院で検査を受けることに。

雹豪「ミーティングは俺とオーナーでするから、お前は病院に行け」

もちろん、ポンコツはわざと重たい馬具を淑之にぶつけたのだ。しかもスネに。

ゴッド「…」

ゴッドはその一部始終を見ていた。

淑之の怪我は新聞でも報じられた。

ノブン「をっかの騎手が怪我か。しかも自分の不注意かよ」

kasuga「をっかちゃんのジョッキー、誰になるんでしょうかね」

wakabayashi「をっかちゃんって誰なんだよ。そこまでお前のこと嫌いじゃねぇよ」

wakabayashi「へへへへ~」

kasuga「…」

wakabayashi「はいはい」

淑之に下された診断は

全治2カ月。

安田記念まで1カ月を切っていた。

ニヤニヤしているポンコツ。

ポンコツ(これであの野郎がをっかから離れる)

しかし

安田記念は乗り替わらず、淑之で行くことを陣営が発表。

雹豪「調教には乗れない。ぶっつけ本番になるぞ。それでも行くか?」

淑之「行けます。行かせてください」

おやっさん「をっかには君しかいないよ。人馬ともに無事であってくれ」

ポンコツ「なんでだ!なんであのガキがをっかちゃんに…」

みさき「このおじちゃん、だれ?」

おやっさん「ああ、この人は調教助手のポンコツさんだよ」

みさき「ふーん」

ポンコツ「なんだクソガキ!こっちはイライラしててそれどころじゃねぇんだよ!!わかったか!!」

おやっさん「うちの娘に向かってクソガキだとぉ!!もういっぺん言ってみろ!!」

雹豪「オーナー落ち着いてください。他の馬もいますので」

おやっさん「しかしねぇ!うちの娘に向かってクソガキはないだろう!!」

雹豪「おい、ポンコツ。クソガキは言いすぎだろ。謝罪しなさい。オーナーが怒ってらっしゃるだろ」

おやっさん「大体ね!ポンコツとか誰なんだよ!!調教助手?知らねぇんだよ!!」

ポンコツ「うっせぇな。うんこしてくる」

ポンコツはその場を去った。

ゴッド「あれが本性か。記事にしておくか」

ゴッド「しかし淑之に馬具をぶつけたのは間違いなくわざとだ。なんて彼はそんなことを…」

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