サクラチトシオー6

骨折したサクラチトシオーは、故郷小林牧場でじっくりと治療されることとなった。

牧場長の小林は、これまでのサクラチトシオーの激走を労い、毎日のように様子を確認していた。

無能調教師の理不尽なハード調教から解き放たれたサクラチトシオーは、幼少期を知る牧場スタッフらと楽しい日々を送っていた。

トシマサル、トゥシグトーシーが共に放牧に出され秋に備える中、

3歳世代を代表してアトシオンとトゥシメンテが宝塚記念に出走。

しかしともに惨敗。この世代は弱いのでは、といった意見がちらほら浮上していた。

一方のポンコツ厩舎。

看板ホースが故障離脱とあって、厩舎の士気も上がらない。

突如やる気を見せていたポンコツも、サクラチトシオーの故障後は調教を見に来ることはなくなった。

どんどん「ポンコツ先生、すっかり調教を見に来なくなりましたね」

ノブン「あの人は疫病神ですから、あの人がこの調子だったらチトシオーは怪我しなかったかもしれないですし」

そんなポンコツ厩舎に来客が。

淑之だ。

ノブン「淑之騎手、今日は調教の騎乗ですか?」

淑之「いや、ポンコツに言いたいことがある」

ノブン「あの人は厩舎にもいませんし、どこにいるかわからないんですよね」

淑之「っつーかよ、お前ら助手も含めて全員で話をしたいんだが」

ノブン「お、いつになく真剣ですね」

淑之「あたりめーだろ」

ポンコツ「雑魚どもが、調教をサボるなよ」

淑之「カモがネギ背負ってやってきやがったな、お前に話があるんだよ」

ポンコツ「なんや」

淑之「お前、わざとサクラチトシオーを怪我させたのか?」

ポンコツ「そんなわけねえだろ!!俺だってあの馬でダービー取ることを考えてたんだよ!!」

淑之「だったらなんで怪我するまで叩いたんだ」

ポンコツ「予兆がなかったんだから仕方ねえだろ!!」

淑之「助手に聞きたいんだが、本当にそうなのか?」

ノブン「いや、明らかに動きは悪くなっていました。まさかこの馬に限って故障はないだろう、と思っていましたが。タイムがはっきりと落ちてました」

ポンコツ「クッ。しかし俺だって本気で勝ちたかったんだ」

淑之「勝ちたいのはいいけどよ、俺らだってあの馬でダービーに出ることが目標だったんだよ。勝った負けたは結果だ。レースに出なければ結果を得ることすらできない。トシマサルやトゥシグトーシーが走るダービーを、チトシオーと俺らはただ見ているしかできなかった。ダービー最下位だったペトシアンナイト以下なんだよ」

ポンコツ「ぐぬぬ」

淑之「菊花賞がクラシック最後のチャンスだ、同じようなことは絶対にするなよ。俺だってG1を勝っていい馬に乗りたいんだ」

ポンコツ「うるせえわ」

藤沢和雄「全ての馬は本質的にマイラー」

ポンコツ「誰だ?」

淑之「さあ」

ノブン「あの、一般の方は入ってこないでください」

藤枝「馬に無理をさせず高勝率を誇る」

ポンコツ「ダビスタの藤枝調教師!?」

藤枝「今週のクリスタルカップに登録しています」

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