サクラチトシオー8


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菊花賞。

一番人気はトシマサル。僅差の二番人気にトゥシグトーシー。

2強に離された形でアトシオン、トゥシメンテ、トシサンブラック、トシノクラウン、トシィーノ、トシームバレンチノ、トシタイプが続く。

サクラチトシオーは10番人気。

ポンコツ「ここまで順調じゃなかったことを考えたら10番人気でも十分やな」

淑之「そうか?俺は納得してないけどな」

ノブン「まあ、結果で見せようよ」

どんどん「はっきり言ってトシマサルもトゥシグトーシーも3000は長い。期待してますよ」

実況「各馬ゲートに収まっていきます、淑之がスタート前にゲボを吐くのでしょうか」

淑之「うぉっ……」

実況「淀の3000m長丁場、流石にスタート前にゲボを吐く余裕はありませんか。そうこう言ってる間に全馬収まったようです」

実況「今ゲートが開いた!まずが何が行きますか。サクラチトシオーは行くのかどうなのか、内からトゥシメンテが主張しこれに絡んでいくのがペトシアンナイト」

淑之「クソッ!行けよ!」

淑之は前に行くように指示しているが、サクラチトシオーの出足がつかない。

結局逃げることは出来なかった。

中団やや前目に位置どったトゥシグトーシーの近くでレースを進めることとなった。

ポンコツ「やはり厳しかったか」

実況「これから二週目に差し掛かります、先頭はトゥシメンテだがペトシアンナイトも譲らない。更にトシサンブラックが一気に先頭を奪う勢いだ。おっとここで淑之が軽めのゲボ!一週目が終わったあたりで淑之がゲボ!」

観客から笑いが飛ぶ。

実況「こうもG1レースでゲボを吐く騎手もなかなかおりません。おっとここでアトシオンが行った行った」

逃げると予想されていたサクラチトシオーが控えたことにより、チャンスを見出した他馬が我こそがペースを作ると言わんばかりに先手を奪い合っていた。

自然とペースが速くなり、スピードのないサクラチトシオーは徐々に追走に苦戦する。

淑之「おいもっと前へいけ」

実況「後続もそろそろ動き始める頃か、トシマサルは依然として後方でじっくりと待機して直線勝負に備えます。トゥシグトーシーは早めに動きたいところであります」

淑之「ロングスパートしかねえな」

実況「一足先に動いたのはサクラチトシオー!淑之の手が動いた!外からじわじわと上がっていく!」

淑之「負けてもいい、この馬に一度でも先頭に立たせてやりたい。あとはもう粘るだけだ」

それはまるで父ゴールトシップを彷彿とさせる常識はずれのまくり戦法だった。

実況「もうアトシオンあたりは足がないか!サクラチトシオーもじわじわと迫るがこちらも伸びが苦しいのか」

ただ一頭、これに合わせて進出した馬がいた。

実況「なんとトゥシグトーシーもここで動いた!」

サクラチトシオーこそがここのライバルだと考えていた安藤勝乙が騎乗するトゥシグトーシーだ。

一方のトシマサルは流されず自分のレースに徹し、動揺しない。

実況「さあ直線を向いて先頭はアトシオンだがここでサクラチトシオーが交わす!ぴったりとマークするようにトゥシグトーシー!」

淑之「さあ直線だ!前には誰もいねえ!後は来る奴全員ねじ伏せるだけだ!行けるよなサクラチトシオー!」

実況「サクラチトシオーとトゥシグトーシーが併せる形で先頭だ!皐月賞の再現か!トシマサルは大外を回る!ここから届くのか!」

ポンコツ「うおおおおおおおおおおお」

ノブン「いけーーーーーーー」

実況「残り200を切った!完全に二頭のデッドヒート!火花が散る京都競馬場!」

淑之「うぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

実況「ここで我慢出来ずに淑之がゲボ!淀のターフにゲボ!」

観客から呆れた笑いが飛ぶ。

しかしその刹那

サクラチトシオーの脚が伸びる。

実況「ここで抜けたサクラチトシオー!2馬身のリード!ゲボはもうどうでもいい!トゥシグトーシーも外から懸命に追いすがる!」

安藤勝乙「なんやと、ゲボで加速するとは」

淑之「げろげろ」

実況「アンカツも必死のムチ!しかし縮まらない縮まらない!ここでようやくトシマサル猛追も前の2頭には届かないか!」

ゲボで加速したサクラチトシオー。

そのリードは広がるわけでも縮まるわけでもなく

実況「 サクラだサクラだ桜田門外!菊の季節に菊門が満開!菊の季節に菊門!淑之のアナルが満開だ!

奇跡の走りに杉本清が思わず発したこのフレーズは、後に伝説の実況として語り継がれる。

実況「最後の一冠を制したのはサクラチトシオー!2着トゥシグトーシー!トシマサルは3着!」

ポンコツ「やったあああああああああ」

ノブン「奇跡だ」

小林「よおおおおおおおおおっし」

どんどん「まさか本当に勝つとは」

観客「ええええええええええええええ」

淑之「俺もG1ジョッキーだぜ」

ポンコツ「よくやった。最高のレースだ」

小林「今日は祝勝パーティーですな」

岡安「勝利ジョッキーインタビューです、淑之騎手です。波乱と呼ばれ、また奇跡とも呼ばれる最後の一冠。勝利の味はどうでしょうか」

淑之「最高だ」

岡安「レースを振り返っていただきたいんですが、スタートは予想に反して中団からとなりましたが」

淑之「本当は逃げる予定だった。しかし脚が追いつかなかった。直線勝負では分が悪いと思いまくることにした」

岡安「直線はデッドヒートの大激戦。最後は押さえ込んでという形でしたが」

淑之「とりあえず先頭で直線に向いて、後は馬を信じるだけでした」

岡安「馬もゲボに応えてくれましたね」

淑之「ゲボのせいで負けたとは言われたくないからね」

岡安「嘔吐だけに、応答してくれましたね」

淑之「は?」

岡安「ダービーは無念の回避。久々のレースで最後の一冠を掴んだ今のお気持ちを」

淑之「関係者が一丸となってここの勝利を目指した。その意気込みがよそとは違ったわ」

岡安「世代を代表する一頭として、今後は古馬との対決が待っています」

淑之「有馬も取って年度代表馬かな。来年はリーディングジョッキーでも目指すかな」

岡安「最後にファンに一言」

淑之「この馬は本当によくわからん馬だ。そんなチトシオーのことを応援してくれると嬉しい。もちろん俺の応援も忘れずによろしうぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

岡安「ゲボを吐いたのでここで終了とします」

この1戦は奇跡の一戦として語られた。

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