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2007-11-01:リスケールの使い方」(2007/11/02 (金) 10:55:57) の最新版変更点

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**0. イントロ 前回,Q-GISが正常に使えなかった人は使えるようになりましたか? まだの人は,「[[Q&A掲示板>http://joy.atbbs.jp/gis2/]]」のページを確認しておいて下さい. 今回は,Q-GIS(Ver0.8.1)をアンインストールし,最新版(Ver0.9.0)をインストールします。 次に、コマンド「scale」を使った作業を行っていきます. まず,Q-GISのHP:[[ここ>http://gisalaska.com/qgis/downloads.rhtml]]から「0.9.0」(Platform:windows)をクリックしダウンロードしておいて下さい. **1. Q-GISのアンインストール >「スタートメニュー」→「プログラム」→「Quantum GIS」→「Uninstall」 の順に選択して下さい. すると,画面が立ち上がりますので「はい」を選択して下さい. **2. 最新版のインストール 先ほどダウンロードした実行ファイル「setup0.9.0.26_10_2007.exe」をクリックしてQ-GISをダウンロードして下さい. 言語は「Japanese」を選択し,あとは指示に従いながら「次へ」を選択していけば自動でインストールされます.(詳しくは[[Q-GISを使うための準備]]を参照) インストールが終了しましたらQ-GISを立ち上げてみましょう. **3. 前回の作業内容を表示する まず,前回保存したプロジェクトを表示させます. >「ファイル」→「Open project」→「GIS20071011.qgs」 しかし,最初何も表示されていません. 一度,レジェンドにある全ての項目のチェックを外します. その後,再度チェックし直せば内容が描画されます. &color(red){※このとき必ず「aspect」にはチェックを入れておいて下さい.} **4. r.rescaleの使い方(north,west,south) 前回作成した「aspect」のデータを用いて斜面の方向を「東西南北」の4つに分類しましょう. 「aspect」とは傾斜方向のデータでした.これは,植生分布など様々な用途に用いられます. これには以下のような規則があります. 東を基準に左回りに角度が増加していく. ただし,0度は「no aspect」となります. そこで,今回は以下のように分類します. 北:45度~135度 西:135度から225度 南:225度から315度 東:1度~45度と315度~360度 ※ただし,0度は「no aspect」,つまり平らな土地だということなので東には含めません. ではさっそく作業を行いましょう.まず,北方向の画像を作成します. 1.プラグイン→GRASS→OPEN GRASS Toolsを選択します. (新しいバージョンになって少々重くなっていますが気にしないで下さい) 2.「change categoly values」の項目にある「r.rescale」を選択します. 3.「The name of the raster map」が「aspect」と表示されている事を確認しましょう.  ※「aspect」が表示されない場合…凡例の「aspect」にチェックがない可能性があります.確認しましょう. 4.「The input data range」の上の空白に「45」,下の空白に「135」と入力します. 5.「The output data range」の上の空白に「1」,下の空白に「1」と入力しましょう. 6.「The resuluting raster map name」に「aspect_north」と入力します. 7.「実行」を押します.  ※問題なく終わると新しく立ち上がった画面に「successfully finished」と表示されます. 8.「View outoput」を押して画面に表示させます. このとき,新しいラスタファイル「aspect_north」が凡例に出てきます. 表示する画像を「aspect_north」だけにします. 白黒だと少しわかりにくいので,カラーマップを変更します. >凡例のaspect_northで右クリック→「properties」→カラーマップを「原色」に変更 すると,地図が赤色になると思います. #ref(Image9.jpg,,width=400) 同様に西と南の画像を作っていきましょう. このとき注意して欲しいのですが,凡例で「&color(red){aspect}」にチェックを入れて「GRASS Tools」を起動してください. ・「aspect_west」  1.GRASS Tools(アイコンからでも選択出来ます.)  2.r.rescaleを選択.  3.「The name of the raster map」:「aspect」    ※間違って「aspect_north」を選択すると結果がほとんど真っ白な 画面になり明らかにおかしいことに気づきます.  4.「The input data range」の上の空白:「135」,下の空白:「225」  5.「The output data range」の上の空白:「1」,下の空白:「1」  6.「The resuluting raster map name」:「aspect_west」  7.「実行」  8.「View outoput」  ※表示した後,凡例のプロパティでカラーマップを「フリークアウト」に変更します.すると緑色の画像になります. #ref(Image11.jpg,,width=400) ・「aspect_south」  ●「aspect_west」との変更点.   ①「The input data range」:「225」,「315」   ②「The resuluting raster map name」:「aspect_south」 **5.LINUXを体験してみましょう これまでの作業にちょっと慣れてきたらプロンプト(真っ黒い画面)からコマンド(文字)を入力してGRASSなどを操作してみましょう. その前にまずはLINUXの基本について学習します. >GRASS Tools→モジュールの一番上の「grass shell」を選択 helpを表示させてみましょう. $の後ろに >help と入力します. すると,英語でたくさん文字が出てきます.最初は少し驚きますが徐々になれていきましょう. #ref(Image6.jpg,,width=400) では >pwd と入力してみてください. これは,自分の「今いる場所」を表示してくれます. 「今いる場所」とは今自分はどのフォルダを見ているのかといった感覚です.windowsで言えば, 操作しているファイルがある場所     自分が今いる場所    デスクトップ       →    デスクトップ    マイミュージック     →   マイミュージック といった感覚です. つまり,あるファイルを操作したかったらそのフォルダまで移動してあげる必要があります. では,フォルダの場所を変更してみましょう.今回は,GRASSで用いるデータのある場所に移動したいと思います. >(例)c:\GRASSにデータがある場合 >cd c:\GRASS 緑の文字の横の黄色い文字で「c/c/GRASS」と表示されていると思います. フォルダ(LINUXではディレクトリと言います.)の中身を確認しましょう. >ls (ファイル名の一覧が表示されます) >ls -al (単なるlsより詳細な内容が表示されます) 毎回同じコマンドを入力するのは少々面倒な気がします. 上矢印「↑」ボタンを押すと過去の操作のコマンドが出ますので,上手に利用しましょう. 今いる場所に(c:GRASS/)フォルダを作成しましょう. >mkdir test   (testという名前のフォルダを作成します) lsで確認してみましょう.(「test」というディレクトリが表示されていると思います.) ディレクトリを削除します. >rmdir test   (testという名のフォルダを削除します) lsで確認してみましょう.(「test」というディレクトリがなくなっています.) 今使ったコマンドは基本なので覚えておいて下さい. 以下に簡単にまとめておきます. pwd   今いるディレクトリの表示 cd   ディレクトリの移動 ls   ディレクトリの中身の表示(-alで詳細表示) mkdir  ディレクトリの作成 rmdir  ディレクトリの削除 **6.プロンプトからr.rescaleを使ってみましょう(east) プロンプトから東方向についてリスケールを行います. しかし,東の場合0度は「no aspect」であるため,東として含むことが出来ません. つまり,aspect_eastを作成するためには2つの範囲の角度をとる必要があります. これには,3つステップの作業が必要となります. 1.1度~45度をeast1として作成します. 2.315度~360度をeast2として作成します. 3.east1とeast2を結合し「aspect_east」とします. 先ほどのプロンプト(黒い画面)で以下のコマンドを入力して下さい. ステップ1 r.rescale in=aspect from=1,45 out=east1 to=1,1 ステップ2 r.rescale in=aspect from=315,360 out=east2 to=1,1 ステップ3 r.patch in=east1,east2 out=aspect_east ※スペースなどに注意して下さい. 英語と数字が表示され,最後にプロンプトが表示されれば正常に完了しています. #ref(Image10.jpg,,width=400) では,今作った「aspect_east」を表示させてみましょう. 1.アイコンからadd grass raster layerを選択 2.地図名:「aspect_east」を選択 3.了解 凡例で「aspect_north」「aspect_west」「aspect_south」「aspect_east」にチェックを入れます. すると以下の様な画像が表示されます. #ref(Image7.jpg,,width=400) 本日の作業は以上です。 終わるときにプロジェクトの保存をして下さい. &color(red){※これを忘れると,今やった作業の一部をまたやり直さなくてはならなくなるので忘れずに行って下さい!} お疲れ様でした.
**0. イントロ 前回,Q-GISが正常に使えなかった人は使えるようになりましたか? まだの人は,「[[Q&A掲示板>http://joy.atbbs.jp/gis2/]]」のページを確認しておいて下さい. 今回は,Q-GIS(Ver0.8.1)をアンインストールし,最新版(Ver0.9.0)をインストールします。 次に、コマンド「scale」を使った作業を行っていきます. まず,Q-GISのHP:[[ここ>http://gisalaska.com/qgis/downloads.rhtml]]から「0.9.0」(Platform:windows)をクリックしダウンロードしておいて下さい. **1. Q-GISのアンインストール >「スタートメニュー」→「プログラム」→「Quantum GIS」→「Uninstall」 の順に選択して下さい. すると,画面が立ち上がりますので「はい」を選択して下さい. **2. 最新版のインストール 先ほどダウンロードした実行ファイル「setup0.9.0.26_10_2007.exe」をクリックしてQ-GISをダウンロードして下さい. 言語は「Japanese」を選択し,あとは指示に従いながら「次へ」を選択していけば自動でインストールされます.(詳しくは[[Q-GISを使うための準備]]を参照) インストールが終了しましたらQ-GISを立ち上げてみましょう. **3. 前回の作業内容を表示する まず,前回保存したプロジェクトを表示させます. >「ファイル」→「Open project」→「GIS20071011.qgs」 しかし,最初何も表示されていません. 一度,レジェンドにある全ての項目のチェックを外します. その後,再度チェックし直せば内容が描画されます. &color(red){※このとき必ず「aspect」にはチェックを入れておいて下さい.} **4. r.rescaleの使い方(north,west,south) 前回作成した「aspect」のデータを用いて斜面の方向を「東西南北」の4つに分類しましょう. 「aspect」とは傾斜方向のデータでした.これは,植生分布など様々な用途に用いられます. これには以下のような規則があります. 東を基準に左回りに角度が増加していく. ただし,0度は「no aspect」となります. そこで,今回は以下のように分類します. 北:45度~135度 西:135度から225度 南:225度から315度 東:1度~45度と315度~360度 ※ただし,0度は「no aspect」,つまり平らな土地だということなので東には含めません. ではさっそく作業を行いましょう.まず,北方向の画像を作成します. 1.プラグイン→GRASS→OPEN GRASS Toolsを選択します. (新しいバージョンになって少々重くなっていますが気にしないで下さい) 2.「change categoly values」の項目にある「r.rescale」を選択します. 3.「The name of the raster map」が「aspect」と表示されている事を確認しましょう.  ※「aspect」が表示されない場合…凡例の「aspect」にチェックがない可能性があります.確認しましょう. 4.「The input data range」の上の空白に「45」,下の空白に「135」と入力します. 5.「The output data range」の上の空白に「1」,下の空白に「1」と入力しましょう. 6.「The resuluting raster map name」に「aspect_north」と入力します. 7.「実行」を押します.  ※問題なく終わると新しく立ち上がった画面に「successfully finished」と表示されます. 8.「View outoput」を押して画面に表示させます. このとき,新しいラスタファイル「aspect_north」が凡例に出てきます. 表示する画像を「aspect_north」だけにします. 白黒だと少しわかりにくいので,カラーマップを変更します. >凡例のaspect_northで右クリック→「properties」→カラーマップを「原色」に変更 すると,地図が赤色になると思います. #ref(Image9.jpg,,width=400) 同様に西と南の画像を作っていきましょう. このとき注意して欲しいのですが,凡例で「&color(red){aspect}」にチェックを入れて「GRASS Tools」を起動してください. ・「aspect_west」  1.GRASS Tools(アイコンからでも選択出来ます.)  2.r.rescaleを選択.  3.「The name of the raster map」:「aspect」    ※間違って「aspect_north」を選択すると結果がほとんど真っ白な 画面になり明らかにおかしいことに気づきます.  4.「The input data range」の上の空白:「135」,下の空白:「225」  5.「The output data range」の上の空白:「1」,下の空白:「1」  6.「The resuluting raster map name」:「aspect_west」  7.「実行」  8.「View outoput」  ※表示した後,凡例のプロパティでカラーマップを「フリークアウト」に変更します.すると緑色の画像になります. #ref(Image11.jpg,,width=400) ・「aspect_south」  ●「aspect_west」との変更点.   ①「The input data range」:「225」,「315」   ②「The resuluting raster map name」:「aspect_south」 **5.LINUXを体験してみましょう これまでの作業にちょっと慣れてきたらプロンプト(真っ黒い画面)からコマンド(文字)を入力してGRASSなどを操作してみましょう. その前にまずはLINUXの基本について学習します. >GRASS Tools→モジュールの一番上の「grass shell」を選択 helpを表示させてみましょう. $の後ろに >help と入力します. すると,英語でたくさん文字が出てきます.最初は少し驚きますが徐々になれていきましょう. #ref(Image6.jpg,,width=400) では >pwd と入力してみてください. これは,自分の「今いる場所」を表示してくれます. 「今いる場所」とは今自分はどのフォルダを見ているのかといった感覚です.windowsで言えば, 操作しているファイルがある場所     自分が今いる場所    デスクトップ       →    デスクトップ    マイミュージック     →   マイミュージック といった感覚です. つまり,あるファイルを操作したかったらそのフォルダまで移動してあげる必要があります. では,フォルダの場所を変更してみましょう.今回は,GRASSで用いるデータのある場所に移動したいと思います. >(例)c:\GRASSにデータがある場合 >cd c:\GRASS 緑の文字の横の黄色い文字で「/c/GRASS」と表示されていると思います. フォルダ(LINUXではディレクトリと言います.)の中身を確認しましょう. >ls (ファイル名の一覧が表示されます) >ls -al (単なるlsより詳細な内容が表示されます) 毎回同じコマンドを入力するのは少々面倒な気がします. 上矢印「↑」ボタンを押すと過去の操作のコマンドが出ますので,上手に利用しましょう. 今いる場所に(c:GRASS/)フォルダを作成しましょう. >mkdir test   (testという名前のフォルダを作成します) lsで確認してみましょう.(「test」というディレクトリが表示されていると思います.) ディレクトリを削除します. >rmdir test   (testという名のフォルダを削除します) lsで確認してみましょう.(「test」というディレクトリがなくなっています.) 今使ったコマンドは基本なので覚えておいて下さい. 以下に簡単にまとめておきます. pwd   今いるディレクトリの表示 cd   ディレクトリの移動 ls   ディレクトリの中身の表示(-alで詳細表示) mkdir  ディレクトリの作成 rmdir  ディレクトリの削除 **6.プロンプトからr.rescaleを使ってみましょう(east) プロンプトから東方向についてリスケールを行います. しかし,東の場合0度は「no aspect」であるため,東として含むことが出来ません. つまり,aspect_eastを作成するためには2つの範囲の角度をとる必要があります. これには,3つステップの作業が必要となります. 1.1度~45度をeast1として作成します. 2.315度~360度をeast2として作成します. 3.east1とeast2を結合し「aspect_east」とします. 先ほどのプロンプト(黒い画面)で以下のコマンドを入力して下さい. ステップ1 r.rescale in=aspect from=1,45 out=east1 to=1,1 ステップ2 r.rescale in=aspect from=315,360 out=east2 to=1,1 ステップ3 r.patch in=east1,east2 out=aspect_east ※スペースなどに注意して下さい. 英語と数字が表示され,最後にプロンプトが表示されれば正常に完了しています. #ref(Image10.jpg,,width=400) では,今作った「aspect_east」を表示させてみましょう. 1.アイコンからadd grass raster layerを選択 2.地図名:「aspect_east」を選択 3.了解 凡例で「aspect_north」「aspect_west」「aspect_south」「aspect_east」にチェックを入れます. すると以下の様な画像が表示されます. #ref(Image7.jpg,,width=400) 本日の作業は以上です。 終わるときにプロジェクトの保存をして下さい. &color(red){※これを忘れると,今やった作業の一部をまたやり直さなくてはならなくなるので忘れずに行って下さい!} お疲れ様でした.

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