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2007-11-08:色の変更・マスク・情報の見方」(2007/11/09 (金) 12:45:37) の最新版変更点

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今日は, +リスケールしたaspectのデータの色の変更 +マスクのかけ方はずし方 +データの情報の見方 をします. まず,Q-GISを起動させて,前回セーブしたプロジェクトを開いてください. 「Open mapset」をクリックし,自分のマップセットを選択してください. **1. GRASSのファイル構造について Windowsでc:\GRASSを開いてください. GRASSのフォルダは ロケーション>マップセット>ラスターやベクター の順にできます. |データベース|ロケーション|マップセット|ラスターベクターなど| |GRASS|||| ||Data||| ||Mie||| |||PERMANENT|| |||mapset|| ||||.tmp| ||||cats| ||||cell| ||||cell_misc| ||||cellhd| ||||colr| ||||dbf| ||||fcell| ||||hist| ||||vecter| では,c:\GRASS\Mie\mapset\colrを開いてください フォルダcolrにはラスターデータの色が記入されています. これを変更して,データの色を変えてみましょう. **2. フォルダ表示のカスタマイズ 初期状態では,ファイルの拡張子が表示しないようになっています. この状態では,どんなデータを作ったのか確認することが難しいので,全ての拡張子を表示するように変えます. +今開いているフォルダのツールバーにある「ツール」をクリック +「フォルダオプション」をクリック +「表示」をクリック +詳細設定の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずす これで,拡張子が見れるようになります. **3. 色の変更の仕方 +「Add GRASS raster layer」をクリックし,「aspect_north」を開いてください.&br()初めの状態では,モノクロになっていると思います. +凡例に「aspect_north」以外のレイヤーを削除してください&br()削除の仕方:右クリック>削除をクリック&br()削除は画面に表示させないと言う意味なので,データが消えることはありません. +メモ帳を開いて,下のように記入してください&br()% 1 1&br()1:255:255:0 1:255:255:0 +記入したら,フォルダ「colr」に「aspect_north」の名前で保存してください&br()&color(red){ここで注意!}「aspect_north」の拡張子(.txtとか)は付けません.&br()メモ帳を使っている場合は,名前を付けて保存するときに,ファイルの種類を「テキスト文章(.txt)」から&color(red){「全てのファイル」}に変更すると,自分で拡張子を付けることができます. +Q-GISに戻って,色が変わっているかどうかを確認してください.&br()黄色に変更していればOKです. #ref(Image4-2.jpg,,width=400) **4. 色データ「aspect_north」の意味 先ほど作成した色データ「aspect_north」の意味について説明します. まず,1行目についてです. >% 1 1 UNIXの世界では,多くの場合,「%」は「これ以降の文字はコメントです」と言う意味を持っています. コメントはコンピュータに無視されるので,主に人間のメモ書きのために使われます. 「%」の後の「1 1」はラスターの値が1~1であると言うこと,つまり,ラスターマップ「aspect_north」の値は「1」しかないと言う意味です. 続いて,2行目についてです. >1:255:255:0 1:255:255:0 まず,スペースを挟んだ左側と右側に分けて見ましょう. それぞれの一番左がラスターデータの値です. コロン(:)の後の3つの数字(255:255:0)は色を示しています. この色はそれぞれRGBに対応しています. 今回の場合はデータの値が「1」なので分かり難いので,データが「1~5」という例を挙げます. 例えば, >1:255:255:0 5:255:255:0 となっている場合,「データの1~5は黄色で塗りなさい」という意味になります. また, >1:255:255:0 5:0:255:0 となっている場合は,「データの1~5を黄色から緑のグラデーションで塗りなさい」という意味になります. #ref(RGB.jpg,,width=200) 参照:[[Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E7%A9%BA%E9%96%93]] では,色データ「aspect_north」と同じようにして,「aspect_west」,「aspect_south」,「aspect_east」についても色を変えてみましょう. |データ名|色|R|G|B| |aspect_north|黄|255|255|0| |aspect_west|青|0|0|255| |aspect_south|緑|0|255|0| |aspect_east|赤|255|0|0| 4つのラスターマップを重ねて表示させると,下のような絵になります. #ref(Image4-4.jpg,,width=400) **5. マスクを作る 「Add GRASS raster layer」をクリックし,「dem」を開いてください. 「dem」は標高のデータですが,海の深さは計測されておらず0となっています. また,解析によっては陸の部分だけを行う場合,海の部分が必要ありません. そこで,ここでは陸の部分のデータだけを取り出して解析をしていくことにします. そのように,ある部分を見ないようにすると言うことを「マスクをかける」と言います. 今回は,海の部分に「マスクをかける」ことにします. +「GRASS Tools」の「r.mask」をクリック +「Raster map to use as MASK」に「dem」を選択 +「Category values to use for MASK」に&br()1 thru 3000&br()と入力 +実行をクリック これで,マスクをかけることができました. #ref(Image4-5.jpg,,width=400) 海の部分が白く表示されていればOKです. 新しく,「MASK」というラスターマップができます. マスクをはずす場合は,ラスターデータ「MASK」を削除するか名前を変更してください. **6. 作成したデータの確認 今まで作成したラスターマップやベクターデータにはどんなものがあるのか確認してみましょう. +「GRASS Tools」の「GRASS shell」をクリック +g.list rast&br()と入力&br()このコマンドは「ラスターデータを表示しなさい」と言う意味です. では,先ほど作成した「MASK」を削除してみましょう +g.remove MASK&br()すると,「dem」の海の部分が青色に戻ったと思います. 再び,海の部分にマスクをかけます. そのために,「dem」のきちんとしたデータを見てみましょう まず,「GRASS shell」で >r.info dem と入力します. すると,下のように詳細な「dem」の情報が表示されます. #ref(Image4-6.jpg,,width=500) ここで,データのN(North)やS(South)の情報を見てみると,少しずれているのがわかります. これは,ラスターのセルとデータの位置の問題なのです. セルは大きさを持っています. この場合,解像度が縦横1秒なので,縦横の長さが1秒の正方形だと考えます. しかし,実際のデータがあるのはセルの中央です. つまり,データはロケーションの端っこから縦横0.5秒ずつずれているということになります. だから,北が北緯35度0.5秒から,南が北緯33度59分59.5秒までになっているのです. #ref(Image4-7.jpg,,width=400) 位置情報の下に,「Range of data」の欄があります. >Range of data: min=0 max=1676 このminとmaxが「dem」のデータの値の最小値と最大値を示しています. つまり,このあたりでは標高0m~1676mまでであるということがわかります. 今回はここで終わります. 皆さんお疲れ様でした^^ -----
今日は, +リスケールしたaspectのデータの色の変更 +マスクのかけ方はずし方 +データの情報の見方 をします. まず,Q-GISを起動させて,前回セーブしたプロジェクトを開いてください. 「Open mapset」をクリックし,自分のマップセットを選択してください. **1. GRASSのファイル構造について Windowsでc:\GRASSを開いてください. GRASSのフォルダは ロケーション>マップセット>ラスターやベクター の順にできます. |データベース|ロケーション|マップセット|ラスターベクターなど| |GRASS|||| ||Data||| ||Mie||| |||PERMANENT|| |||mapset|| ||||.tmp| ||||cats| ||||cell| ||||cell_misc| ||||cellhd| ||||colr| ||||dbf| ||||fcell| ||||hist| ||||vecter| では,c:\GRASS\Mie\mapset\colrを開いてください フォルダcolrにはラスターデータの色が記入されています. これを変更して,データの色を変えてみましょう. **2. フォルダ表示のカスタマイズ 初期状態では,ファイルの拡張子が表示しないようになっています. この状態では,どんなデータを作ったのか確認することが難しいので,全ての拡張子を表示するように変えます. +今開いているフォルダのツールバーにある「ツール」をクリック +「フォルダオプション」をクリック +「表示」をクリック +詳細設定の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずす これで,拡張子が見れるようになります. **3. 色の変更の仕方 +「Add GRASS raster layer」をクリックし,「aspect_north」を開いてください.&br()初めの状態では,モノクロになっていると思います. +凡例に「aspect_north」以外のレイヤーを削除してください&br()削除の仕方:右クリック>削除をクリック&br()削除は画面に表示させないと言う意味なので,データが消えることはありません. +メモ帳を開いて,下のように記入してください&br()% 1 1&br()1:255:255:0 1:255:255:0 +記入したら,フォルダ「colr」に「aspect_north」の名前で保存してください&br()&color(red){ここで注意!}「aspect_north」の拡張子(.txtとか)は付けません.&br()メモ帳を使っている場合は,名前を付けて保存するときに,ファイルの種類を「テキスト文章(.txt)」から&color(red){「全てのファイル」}に変更すると,自分で拡張子を付けることができます. +Q-GISに戻って,色が変わっているかどうかを確認してください.&br()黄色に変更していればOKです. #ref(Image4-2.jpg,,width=400) **4. 色データ「aspect_north」の意味 先ほど作成した色データ「aspect_north」の意味について説明します. まず,1行目についてです. >% 1 1 UNIXの世界では,多くの場合,「%」は「これ以降の文字はコメントです」と言う意味を持っています. コメントはコンピュータに無視されるので,主に人間のメモ書きのために使われます. 「%」の後の「1 1」はラスターの値が1~1であると言うこと,つまり,ラスターマップ「aspect_north」の値は「1」しかないと言う意味です. 続いて,2行目についてです. >1:255:255:0 1:255:255:0 まず,スペースを挟んだ左側と右側に分けて見ましょう. それぞれの一番左がラスターデータの値です. コロン(:)の後の3つの数字(255:255:0)は色を示しています. この色はそれぞれRGBに対応しています. 今回の場合はデータの値が「1」なので分かり難いので,データが「1~5」という例を挙げます. 例えば, >1:255:255:0 5:255:255:0 となっている場合,「データの1~5は黄色で塗りなさい」という意味になります. また, >1:255:255:0 5:0:255:0 となっている場合は,「データの1~5を黄色から緑のグラデーションで塗りなさい」という意味になります. #ref(RGB.jpg,,width=200) 参照:[[Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E7%A9%BA%E9%96%93]] では,色データ「aspect_north」と同じようにして,「aspect_west」,「aspect_south」,「aspect_east」についても色を変えてみましょう. |データ名|色|R|G|B| |aspect_north|黄|255|255|0| |aspect_west|青|0|0|255| |aspect_south|緑|0|255|0| |aspect_east|赤|255|0|0| 4つのラスターマップを重ねて表示させると,下のような絵になります. #ref(Image4-4.jpg,,width=400) **5. マスクを作る 「Add GRASS raster layer」をクリックし,「dem」を開いてください. 「dem」は標高のデータですが,海の深さは計測されておらず0となっています. また,解析によっては陸の部分だけを行う場合,海の部分が必要ありません. そこで,ここでは陸の部分のデータだけを取り出して解析をしていくことにします. そのように,ある部分を見ないようにすると言うことを「マスクをかける」と言います. 今回は,海の部分に「マスクをかける」ことにします. +「GRASS Tools」の「r.mask」をクリック +「Raster map to use as MASK」に「dem」を選択 +「Category values to use for MASK」に&br()1 thru 3000&br()と入力 +実行をクリック これで,マスクをかけることができました. #ref(Image4-5.jpg,,width=400) 海の部分が白く表示されていればOKです. 新しく,「MASK」というラスターマップができます. マスクをはずす場合は,ラスターデータ「MASK」を削除するか名前を変更してください. **6. 作成したデータの確認 今まで作成したラスターマップやベクターデータにはどんなものがあるのか確認してみましょう. +「GRASS Tools」の「GRASS shell」をクリック +g.list rast&br()と入力&br()このコマンドは「ラスターデータを表示しなさい」と言う意味です. では,先ほど作成した「MASK」を削除してみましょう +g.remove MASK&br()すると,「dem」の海の部分が青色に戻ったと思います. 再び,海の部分にマスクをかけます. そのために,「dem」のきちんとしたデータを見てみましょう まず,「GRASS shell」で >r.info dem と入力します. すると,下のように詳細な「dem」の情報が表示されます. #ref(Image4-6.jpg,,width=500) ここで,データのN(North)やS(South)の情報を見てみると,少しずれているのがわかります. これは,ラスターのセルとデータの位置の問題なのです. セルは大きさを持っています. この場合,解像度が縦横1秒なので,縦横の長さが1秒の正方形だと考えます. しかし,実際のデータがあるのはセルの中央です. つまり,データはロケーションの端っこから縦横0.5秒ずつずれているということになります. だから,北が北緯35度0.5秒から,南が北緯33度59分59.5秒までになっているのです. #ref(Image4-7.jpg,,width=400) 位置情報の下に,「Range of data」の欄があります. >Range of data: min=0 max=1676 このminとmaxが「dem」のデータの値の最小値と最大値を示しています. つまり,このあたりでは標高0m~1676mまでであるということがわかります. 今回はここで終わります. 皆さんお疲れ様でした^^ #comment -----

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